アニメグッズやアイドルグッズで、缶バッジと並び立つ定番グッズが「アクスタ」「アクキー」。
クリアなアクリル樹脂にキャラクターの絵が印刷されたアクリルスタンドを「アクスタ」と呼び、アクリルキーホルダーを「アクキー」と呼びます。
アクリルスタンド、通称:アクスタは、2次元のアニメやゲームキャラだけではなく、3次元のアイドルや俳優のグッズとしても缶バッジやクリアファイルと並ぶ、定番グッズとなっています。
そんなアクスタを、ファンはどんなふうに活用しているのか?
オタクの推し活におけるアクスタの使い道を解説していきます。
目次
推しのアクスタをコレクションする

アクリルスタンド『アクスタ』とは?
アクリルスタンド、通称:アクスタ とは、アニメやゲームのキャラクター立ち絵を使ったアクリルスタンド(アクスタ)はキャラクターグッズの定番ラインナップです。
アクリル素材の板にデザインを印刷し、台座に立てて飾ることのできる仕様になった、フィギュアのようなグッズです。
アクスタのサイズは5㎝ほどの小さなものから、15㎝以上の大きなものまでさまざま。
中でも、大きなサイズのアクリルスタンドは、キャラクターイラストを細密に表現でき、飾るコレクションとして人気です。
【アクスタグッズのコレクション傾向】
- 作品の全キャラクターアクスタを集めてファイリングする(収録型)
- 推しキャラのアクスタを全て集めて並べる(フルコンプ型)
- 推しキャラの同じアクスタ、同じグッズを限りなく集め続ける(無限回収型)
- 推しのアクスタやグッズ、ポスター、クッションを集めて祀る(祭壇型)
- 獲得した戦利品(推しのアクスタ)を痛バッグに全て付ける(首狩り族型)

ただ棚に飾るだけでなく、飾り方にも様々なアイデアを駆使するのがアクスタ推し活。
- LEDライトスタンドで下からアクスタを照らして飾る
- コンサートのステージや、アニメのワンシーンを模したデザインの背景パネルの前に並べて飾る
- 台座を外してアルバム型のファイルに入れてコレクションする
などの方法が見受けられます。
SNSではアクスタを含めたグッズのコレクション棚や、推しグッズを集めて祭壇のように祀った写真を公開する推し活の様子をたくさん見かけます。
特に、推しグッズで作る祭壇は、推しキャラの誕生日前後や、ピックアップガチャで推しが引けるおまじない(触媒)として部屋の一角に作られ、推しの特別な日にお披露目されることが多いようです。
推し活のお悩み事情「ゲットして満足、押し入れのグッズ肥し化」
せっかく手に入れたグッズを飾るところがない、手に入れて満足してしまう、という推し活で多く見られるお悩み。
「そのうち部屋を整理して飾ろう」とグッズをしまったきり、そのまま宝物庫(押し入れ)で眠り続ける戦利品と化してしまう、推し活あるある。推しに愛はあれど整理整頓ができないオタクは意外と多いのです。
アクキー、アクスタの保存用BOXや整理整頓できるサポートアイテムをアクスタと合わせて販売することで、グッズ保管方法に頭を悩ませる人にも喜ばれるのではないでしょうか?
アクスタの製作に幅を持たせる加工
アクスタは、アクリルの板にデザインを印刷し、カットラインに沿って切り取ったシンプルな仕様。
アクスタをたくさん集めているファンがマンネリ化してしまわないよう、印刷や加工方法、台座などのセット内容を工夫すると良いでしょう。
同人グッズ作製サービスが登場し、ユーザーの好きな写真でオリジナルのアクスタを発注するのが流行していますが、公式アイテムにしかできない加工でファンの心をつかみましょう。
印刷・加工の方法や、アクリル素材を使ったアイテムのバリエーションについては、下記コラムで詳しく解説しています。
推しのアクスタとお出かけする

一方、女子の推し活ではアクスタは飾り方も遊び方もちょっと変わります。
人物の全身写真やちびキャライラストで、女性のバッグやポーチに入れやすい10㎝前後までの小さめのサイズ。
出先の風景を背景に、キャラがそこにいるかのように写真を撮りたいので、アクリルは背景が透けるクリアなものが人気です。
最近ではスティック型になるアクスタも登場しています。
- →推しノート作り
- →推し入りポーチ作り
- →推しのいる風景を撮る
上記のような推しのアクスタを使った、女子流の推し活は「#アクスタグラム」というハッシュタグでInstagramやTwitterで見ることができます。
推しノートアクスタグラム

主に女子学生の間でよくみられる、推しのプロフィールをアクスタに合わせてまとめる「推しノート」作り。推しの基本情報やポイントをまとめたり、グループメンバーそれぞれのノートを作ってあげたりします。これらの推し活は学生によく見られます。また、自分のお気に入り文具やアクセ、コスメと一緒にアクスタを撮る、アクスタを胸ポケットに忍ばせる、などの女子ならではの楽しみ方も見かけます。
スティック型のアクスタとお出かけ

推しのアクスタを手帳やポーチに忍ばせ、カフェや聖地巡りで「推しのいる風景」の写真を撮るなど、押絵と旅する男ならぬ、推し絵と旅するオタクと化します。この推し活では、台座やキーホルダー機能をそぎ落とした、撮影で自分の指が入らないスティック型のアクスタが好まれます。
アクスタ保管に役立つサポートグッズ

LEDライトスタンド
アクスタをコレクションするのに使えるLEDスタンド。ファンの中には、LEDコースターやスマホのワイヤレスチャージャー、クリスマスツリーのイルミネーションなど光る小物をアレンジしてアクスタをデコレーションする人もいます。

クリアケース
フィギュアやアクスタ、グッズのコレクション棚で活用されるクリアスタンドやクリアケース。台座を一段底上げすることで、複数あるアクスタを見栄えよく飾れるので、コレクション棚の定番にもなっています。

アルバムファイル
スタンドとして飾るのではなく、収納してコレクションするときにはクリアファイルや写真アルバムが活用されます。台座を外して収納し、複数種類のアクスタを見やすくコレクションできます。ファイルケース自体をシールなどでデコレーションする楽しみ方も推し活です。

アクスタケース
アクスタを見せながら持ち歩ける専用ケース。推し色に合わせたり、マチ付きのポーチにコスメやアクセと一緒に入れてライブ会場にも持っていくことができます。
台座を一緒に収納できるポケットが付いたアクスタポーチなども人気。
アクスタのタイプとターゲット層の傾向
ファンによる推し活のスタイルに合わせて、アクスタも作品やジャンルによって好まれる形状やデザインが変わってきます。
アクスタのタイプ別で、ターゲット層やおすすめのジャンルをまとめてみました。

大型アクリルスタンド
アクスタ自体の体裁が凝っていてイラストが美しく映えるタイプのアクリルスタンド。細密で美しいキャラクター立ち絵イラスト、躍動感のあるキャラクターイラスト、一枚絵のピンナップイラストを立体的に表現できるのがポイントです。
これらのアクスタには、透明なもののほか、さまざまな特殊加工のアクリルが使われているものも人気です。
白版の有無を活かしたデザインで色が透けて見えるような印刷をすることができるのが透明なアクリル素材の特徴。
また、偏光オーロラ加工のものは、アクリル部分が透けているのに偏光で、独特の風合いを出すことができます。
和風な作品のアクスタではマットな和紙加工のものも人気です。マットな仕上がりの和紙加工は、アクスタに指紋や汚れが付きにくく、扱いやすいのも特徴です。
透明のアクスタにマンネリ化してきたときや、他社コンテンツとの差別化を図りたいときなどは、特殊加工でオリジナル性を高めてみてはいかがでしょうか。
小型アクリルキーホルダー
小型のアクリルスタンドには、アクリルキーホルダーとしてぶら下げられるアクスタがあります。
台座に立てて飾るもよし、チェーンを付けてキーホルダーとして使うもよし、2wayで使えるグッズです。
10㎝前後のサイズなので、手帳やポーチ、服のポケットなどに入れて持ち歩けるので、女性向けのキャラクターやアイドルグッズで人気です。
一枚のアクリル板のダイカット型抜きで付属するパーツもセットで飾れる小型のアクスタも定番人気グッズです。
アクリルスティック
最近よく見かけるのが、スティックになるアクスタ。アイドル推し活ではカジュアルな服装にカジュアルなポーズの写真のものもよく使われます。ライブやイベント、聖地巡礼旅行でアクスタと風景を一緒に写真を撮るときに、スティックタイプならアクスタを持つ自分の手指が入らないのが喜ばれるポイントになっています。

ジャンル | 推し活の傾向・好まれやすいグッズ | おすすめアクスタタイプ |
---|---|---|
アニメ・漫画・ゲーム(男性向け) | 収集したアクスタは自宅にコレクションとして飾る。フィギュアと同じく、飾った時の見栄えを重視し、イラストの細部まで細密に描写された大きめのサイズのものが好まれる。クリエーターの書き下ろしやコラボなど、限定デザインのものも好む。
フィギュア・アクスタ・大判ポスター・Tシャツ・マグカップ・キーホルダー |
・15㎝以上、A4サイズなどの大型サイズ
・偏光などアクリルが特殊加工タイプ ・新技術、珍しい素材を使いつつ絵が綺麗に映えるもの ・見た目にインパクトがある仕様がおすすめ |
アニメ・漫画・ゲーム(女性向け) | 収集したアクスタやグッズは自宅にコレクションとして飾る、または痛バッグなど持ち物に付けて持ち歩く場合も多い。出先でSNS用に撮影することも多いので、5~6cm以内のサイズで。ちびキャラなど出先ディフォルメされたキャライラストのものが特に人気。
アクスタ・缶バッジ・コースター・SDフィギュア・ぬいぐるみキーホルダー |
・アクリルキーホルダー
・小型アクスタ ・組み上げタイプのスタンド付きアクスタ ・背景になるポストカードや小物パーツ付きのアクスタセットなど ・持ち運びが楽しくなるサポートアイテムなどもおすすめ |
男性アイドル(俳優含む) | アクスタはお出かけで連れ歩くので、アクスタ専用ケースやファイルが必須。収集したグッズはインテリアとして厳選したものを飾る。
アクスタ・うちわ・キンブレ・アクセサリー・グループロゴ入りグッズ |
・全身写真を使ったスティック型
・アクスタを保護できるケースがセットになったものなど ・撮りおろし写真を使ったものなど、とにかくビジュアルを映えさせるのがおすすめ |
女性アイドル | アニメ・漫画での男性推し活と同じく、女性のアイドル推し活に比べてアクスタを持ち歩くことは少ない。ただし、大判ポスターやCDと同じくコレクションとしての価値を求めるので、写真肖像が綺麗に印刷されていることは重視する。男性の音楽アーティストファンと求めるものは似た傾向がある。
タオル・キンブレ・Tシャツ・缶バッジ・アクリルキーホルダー |
・新技術、珍しい素材を使いつつ絵が綺麗に映えるもの
・グループや推しのイニシャルなど写真肖像以外のモチーフを使ったアクリルキーホルダー ・推している事をアピールできるアイテムがおすすめ |
上記の表は大まかな傾向ですが、アニメの中でもアイドル系、少年漫画系、美少女系など、アイドルの中でもジャニーズ系、K-POP、歌い手などのジャンルによって推し活の傾向はさまざま。
アクリルスタンドは各ジャンルのオタクによって使い方、飾り方に違いがあるものの、それでも幅広いジャンルから人気があるマストバイアイテムなようです。
アクスタに見る推し活の在り方

キャラクターグッズの定番となったアクリルスタンド・アクリルキーホルダー。
アクスタを手に入れるまでも推し活ですが、手に入れてからの活動もまた大事な推し活です。
コレクションとしての飾り方をオリジナルでアレンジして魅せる、
アクスタを持ち歩いて、さまざまな場所で写真を撮ってみる、など
ジャンルやファン層によっても同じアクスタでも全く違う遊び方が広がっていることがわかります。
アクスタのデザインや形状のバリエーションも、どんどん増えてきています。
ファン層のニーズに合ったデザインや形状を選ぶことで、飽きられない、愛されるグッズ製作が可能です。
トランスでは、ファンのニーズをリサーチした上でのグッズ製作企画のお手伝いもいたします。
ファンに愛されるアクスタのグッズ企画でお悩みの際は、ぜひ弊社営業までご相談ください。
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白峯アサコ
はるか大昔はツアーグッズほぼ全種買いもしていたものです。捨てた記憶もないのに、あれだけあったグッズはいったいどこに行ったのでしょうか。(オタク部屋ブラックホール説)
そして現在、推し活というほどの活動をしていないのに、なぜ我が家には、いつまでたってもアクスタやポスターやフィギュアが増え続けているのでしょうか。(オタク七不思議)