ChatGPT(チャットジーピーティー)は、無料で利用できる対話型AIチャットサービスです。
日本語にも対応しており、自然な会話を楽しんだり、情報を集めたりしたい際などに活用できます。
ChatGPTの存在自体は知っているものの、「ChatGPTの詳細についてよくわかっていない」「どのように使えばよいのかわからない」などの疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
また、2023年11月6日(米国時間)にはChatGPT-4の次世代モデル「ChatGPT-4Turbo」のリリースが発表されるなど、ChatGPTは進化を続けています。
そこで今回は、ChatGPTの概要や始め方・使い方について、最新版のGPT-4Turboの情報とともにわかりやすく解説します。
目次
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ChatGPT(チャットジーピーティー)とは
ChatGPT(正式名称:Chat Generative Pre-trained Transformer(文章生成モデル))とは、まるで人間と会話しているかのような、自然な会話を楽しめる対話型AIチャットサービスのことです。
入力された質問に対して高度な回答が可能で、個人・企業を問わず、さまざまな場面で活躍するポテンシャルを秘めています。
従来のチャットボットと比べて、ChatGPTは人間を相手にしているような感覚で「会話」できる点や回答可能な領域が幅広い点が優れています。
ChatGPTを開発したのは米国・サンフランシスコのAI研究機関であるOpenAIです。
OpenAIは2022年11月30日に無料版の「ChatGPT-3.5」をリリースし、リリース直後から世界中の注目を集めて利用者数を増やしています。
また、2023年3月15日には有料版の「ChatGPT Plus」をリリースしました。
さらに、2023年11月6日(米国時間)には次世代モデル「ChatGPT-4Turbo」をリリースすることがOpenAIから発表されています。
ChatGPTで何ができる?主な用途
ChatGPTの主な用途として、以下を紹介します。
- 会話
- 情報収集&学習
- クリエイティブ系の作業
会話
例えば...
- 悩み相談
- カスタマーサポート
などに利用可能。
ChatGPTは流暢な文章を素早く生成可能なため、人間を相手にしているような感覚で、スムーズな会話が楽しめます。
気になっていることや、疑問に思っていることへの回答もすぐに提供してくれるため、個人的な悩み相談にはもちろん、企業のカスタマーサポートのオペレーターとしても活躍しそうです。
人間的なユーモアセンスを理解するにはあと一歩のようですが、情報を引き出すためのコミュニケーションという観点では、現状でも必要にして十分な能力があると言えそうです。
情報収集&学習
例えば...
- 調べもの
- 翻訳の支援
- 勉強のサポート
などに利用可能。
ChatGPTはインターネット上の膨大なテキストデータによってトレーニングされており、情報収集のパートナーにはぴったりのツールです。
Web検索では、より的確な情報を得るために検索ワードを工夫したり、検索結果を選別したりする手間が必要ですが、AIチャットではカジュアルに質問を投げかけるだけで欲しい情報が得られます※5。
そのため、Web検索よりもAIチャットのほうが、より直感的かつスピーディーな使い心地と言えそうです。
また、幅広いジャンルの知識をカバーしているChatGPTは、趣味や学問の独学を助けてくれる頼もしい存在になり得ます。
学校や塾、習い事の先生に質問する感覚で、わからないことを遠慮なく聞けるため、独学でも自分の能力をどんどん伸ばしていける可能性があります。
ある分野のことについて詳しい人が周りにいない方や、人と話すのが苦手な方にとっても、ChatGPTを通して多くの学びを得ることができるでしょう。
なお、ChatGPTは多言語に対応しているため、翻訳ツールとしても利用可能です。
外国語を学習中の方や、業務または趣味で翻訳スキルが必要な方にとってもチェックする価値はありそうです。
5 AIチャットにおいても、プロンプト(=命令文)によって返答のクオリティが左右されるため、返ってきた情報の正誤や適合性の判断は必要です。
クリエイティブ系の作業
例えば...
- ライティング
- 企画書・プレゼン資料の作成
- 表や関数の作成
- プログラミング/コーディング
- プロンプト(=AIへの命令文)を書かせる
- 文章やコードの校正・添削
- 文章の要約
などに利用可能。
ChatGPTは文章やプログラムのコードを生成する、クリエイティブなツールとして大きな可能性を秘めています。
生成可能な文章のジャンルは小説、脚本、記事、プレゼン資料など多岐に渡り、本文はもちろん、なんとプロットや構成のベース作りにも利用可能です。
プロンプトの条件設定次第では、文章のスタイルなどの細やかなルールに基づいた結果を生成してくれるため、使い込むほどに時短で思い通りの文章を出力させることもできそうです。
また、完成した文章を読み込ませることで、校正・添削も行ってくれます。
文法や内容の正誤判断はもちろん、「もっと柔らかい文体で」「小学生でもわかるように」など、校正添削ツールの枠を超えた要求も可能。
ライター自身が編集者を兼ねるシーンなどでも活躍しそうです。
さらに、PythonやJavaなどのプログラミング言語でコーディングさせたり、Excelの関数を生成させたりと、人語以外の生成も可能。
ITエンジニアやオフィスワーカーの、クリエイティブな業務領域をサポートしてくれるツールであることは間違いないでしょう。
ChatGPTは無料で使える
ChatGPT-3.5は無料で使うことができます。
無料で使える理由は、OpenAIがChatGPTのトレーニングや調整を行うために、広範なユーザーからのフィードバックを重視しているためです。
ChatGPTを無料で使うためには、ChatGPTの公式サイトにアクセスし、アカウントを作成する必要があります。
有料プランChatGPT Plusと無料版の違い
現在、ChatGPTには
- 無料で使える「ChatGPT-3.5」
- 有料プラン「ChatGPT Plus」(GPT-4、GPT-4Turbo)
2023年11月にChatGPT-4の次世代モデルChatGPT-4Turboがリリース
の2つのプランが存在し、最新のGPT-4TurboはGPT-3.5の後継バージョン=上位互換と言えます。
有料プランChatGPT Plusで使えるバージョンはGPT3.5に比べて、回答の精度、信頼性、創造性、安全性などが向上しており、より専門的かつ複雑な質問への対応力や、音楽・絵・脚本をはじめとしたクリエイティブな用途への応用力が強化されているとのことです。
また、ChatGPT Plusで使えるバージョンにのみ解放されている機能もありますので軽くご紹介します。
ChatGPT Plusのみで可能なことは以下のとおりです。
ChatGPT Plusのみで可能なこと
- 「Webブラウジング(Browse with Bing)機能 」で最新の情報も扱える
- 「Advanced data analysis(旧code interpreter)機能」を利用可能
- プラグインを追加できる
ChatGPT Plusで使えるバージョンには、Web上の情報を探し回る「Webブラウジング(Browse with Bing)機能」が実装されており、この機能を有効にすることで最新の情報を含む回答が得られます。
また、「Advanced data analysis(旧code interpreter)機能」でPythonコードの生成・実行や各種ファイルのアップロード、データ分析、グラフ作成などが可能です。
さらにはプラグインを追加することで自分好みにカスタマイズでき、業務効率化や精度向上を図れます。
有料版のChatGPT Plusは、ChatGPTを使って本格的なデータ分析を行いたい方やChatGPTを自分好みにカスタマイズしたい方などにおすすめできます。
一方、一般的な会話や情報収集などの用途で利用したい方は、無料版のChatGPT-3.5でも問題ないでしょう。
最新モデル「ChatGPT-4Turbo」とは?
2023年11月6日(米国時間)に、OpenAIからChatGPT-4の次世代モデル「ChatGPT-4Turbo」をリリースすることが発表されました。
ChatGPT-4Turboは、ChatGPT Plusの加入者を対象に展開される予定です。
ChatGPT-4Turboは、従来のChatGPT-4と比べて、主に以下の点が優れています。
ChatGPT-4Turboの主な特徴
- 2023年4月までの最新情報・知識が含まれる
- 300ページ以上のテキストに相当するものを取り込める
- 特定の形式での生成などで優れたパフォーマンスを発揮する
- 従来モデルの半分から3分の1の価格で利用できる
上記の各項目について、以下でそれぞれ詳しく説明していきます。
2023年4月までの最新情報・知識が含まれる
ChatGPT-4Turboでは、学習データを2023年4月まで拡張しています。
そのため、2023年4月までの最新情報・知識を含めた回答が可能です。
従来のChatGPTでは2021年9月までの情報に限定されていましたが、ChatGPT-4Turboではより新しい情報を含めた回答ができるようになっています。
300ページ以上のテキストに相当するものを取り込める
ChatGPT-4Turboでは、300ページ以上のテキストに相当するものを取り込める点も特徴です。
最大128,000トークンのコンテクストに対応できるよう性能が改善されており、テキストに換算すると300ページ以上のボリュームになります。
これにより、たとえば100ページ以上に及ぶ長文の要約なども可能になるでしょう。
特定の形式での生成などで優れたパフォーマンスを発揮する
ChatGPT-4Turboの特徴として、特定の形式での生成などで優れたパフォーマンスを発揮する点も挙げられます。
たとえば、「Pythonの文法でコードを記述する」といった特定の形式を指定することで、形式に合わせた出力を高精度に行うことが可能です。
ChatGPT-4Turboを使えば、プログラミング作業のさらなる効率化などを実現できるでしょう。
従来モデルの半分から3分の1の価格で利用できる
ChatGPT-4Turboでは、OpenAIのAPIをより安価に利用できるようになる点も特徴です。
従来のGPT-4の場合、開発者がAPIを利用するためには、入力1,000トークンにつき3セント、出力1,000トークンにつき6セント支払う必要がありました。
一方でGPT-4Turboの場合、入力トークンは3分の1、出力トークンは半分の価格で利用可能になります。
ChatGPTの始め方【無料版】
引用:https://openai.com/blog/chatgpt
前章では有料プランのChatGPT Plusに関する最新情報を説明しましたが、ChatGPTを初めて使う方などは、使用感などを確かめるためにまずは無料で始めてみることをおすすめします。
ここでは、ChatGPTの始め方として、以下の流れに沿って無料登録の手順を紹介していきます。
ChatGPTを使い始めるための登録手順
- 公式サイトにアクセスしてログイン画面に移動する
- アカウントを作成する
- 必要な情報を入力する
- 認証コードを入力する
- Top画面が表示されれば準備完了
1 公式サイトにアクセスしてログイン画面に移動する
引用:https://openai.com/blog/chatgpt
はじめにChatGPTの公式サイトにアクセスして「Try ChatGPT」をクリックします。
ログイン画面に移動するため、初めて利用する場合は「Sign up」を選択しましょう。
2 アカウントを作成する
引用:https://openai.com/blog/chatgpt
アカウント作成画面が表示されるため、メールアドレスを入力して「Continue」をクリックします。
GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウント、Appleアカウントを持っている場合は、いずれかのアカウントを利用することも可能です。
3 必要な情報を入力する
引用:https://openai.com/blog/chatgpt
氏名や誕生日、電話番号を入力する画面が表示されるため、必要な情報を入力していきます。
4 認証コードを入力する
引用:https://openai.com/blog/chatgpt
入力した電話番号宛てに認証コードが送られてくるため、対象の数字を画面に入力します。
5 Top画面が表示されれば準備完了
引用:https://openai.com/blog/chatgpt
認証コードの入力後、ChatGPTのTop画面が表示されれば利用準備完了です。
ChatGPTはスマホアプリ版でも始められる
ChatGPTはこれまで、Webブラウザ版のみ利用可能でしたが、2023年5月にiOSアプリ版、7月にAndroidアプリ版をリリース。
iphoneやAndroidスマホからも気軽に使えるようになりました。
iOSアプリ版とAndroidアプリ版もWebブラウザ版と同様、ログインするだけで利用可能。
従来の文字入力のほか、音声入力にも対応しているため、より手軽で直感的な使い心地となっているようです。
ブラウザ版のChatGPTの使い方【日本語対応】
ChatGPTの使い方はとても簡単。
引用:https://chat.openai.com/?model=text-davinci-002-render-sha
基本の使い方は、
- テキストボックスに質問文を入力し、
- 送信ボタンを押す
これだけです。
引用:https://chat.openai.com/?model=text-davinci-002-render-sha
数秒待てば、ChatGPTからの回答が表示されます。
会話を続ける場合は、①②を繰り返します。
チャットには内容に応じたタイトルが自動的に付けられ、画面左に並べて表示されるため、ジャンルの異なる複数の質問も管理しやすくなっています。
なお、ChatGPTのインターフェースは英語で作られており、日本語化する機能などは今のところ提供されていません。
しかし上の画像の通り、チャットの入力画面で日本語の文章を入力すれば自然な日本語で回答されます。
また、英語・日本語のほかにも、スペイン語、フランス語、ドイツ語、中国語、などの多くの言語で利用可能です。
スマホアプリ版のChatGPTの使い方
ここでは、スマホアプリ版のChatGPTの使い方について説明します。
利用手順は以下のとおりです。
スマホアプリ版のChatGPTの利用手順
- スマホアプリ版のChatGPTをインストールする
- ログインする
- 必要な情報を入力する
- Top画面が表示されれば準備完了
1 スマホアプリ版のChatGPTをインストールする
引用:OpenAI ChatGPTアプリ
はじめに、App StoreまたはGoogle Playからスマホアプリ版のChatGPTをインストールします。
2 ログインする
引用:OpenAI ChatGPTアプリ
ログイン画面が表示されるため、GoogleアカウントまたはAppleアカウント、メールアドレスを使ってログインします。
3 必要な情報を入力する
引用:OpenAI ChatGPTアプリ
氏名や誕生日、電話番号を入力します。
4 Top画面が表示されれば準備完了
引用:OpenAI ChatGPTアプリ
必要な情報を入力後、スマホアプリ版のChatGPTのTop画面が表示されれば利用準備完了です。
ChatGPTを利用する際の注意点
ChatGPTを利用する際の注意点として、以下の事項が挙げられます。
- 情報の正確性に欠ける場合がある
- 専門性が高い内容やリアルタイムの情報には弱い
- 情報漏洩のリスクがある
- ChatGPTは、主にインターネット上のテキストデータから学習しており、必ずしも正しい情報を出力するとは限りません。
特に高度な専門性を要求されるような質問やリアルタイムの情報に関しては、情報不足により正しい回答ができないケースも多くなります。
また、ChatGPTはセキュリティを強化しているものの、情報漏洩のリスクをゼロにすることはできません。
【用途別】ChatGPTを使いこなすポイント
ここでは、ChatGPTを使いこなすためのポイントを紹介します。
本項においては、無料版のChatGPT-3.5を使用し、全て日本語で質問しています。
【会話】での活用ポイント
ChatGPTで会話するために入力する文章のポイントは以下のとおりです。
- 自分自身の気持ちや感情を伝える
- 疑問形を使う
以下では、入力例とその回答を紹介します。
入力文:「散歩したいです。」
上記では、散歩をしたいという気持ちへのリアクションとともに、散歩のメリットなども回答されています。
入力文「最近何かいいことはありましたか?」
上記では、OpenAIの直近の発表情報などが回答されています。
【情報収集&学習】での活用ポイント
ChatGPTで情報収集・学習するために入力する文章のポイントは以下のとおりです。
- 具体的なキーワードを含める
- 場所や回答ボリュームなどの条件を指定する
以下、入力例とその回答を紹介します。
入力文「時間と手間があまりかからず、食べ応えのある卵料理のレシピを教えてください。」
上記では、時間と手間があまりかからず食べ応えのある卵料理のレシピの回答として「オムレツ」がおすすめされており、オムレツの材料や作り方まで回答されています。
入力文「福岡県にある観光名所をいくつか教えてください。」
上記では、福岡県にある代表的な観光名所が番号付きの箇条書き形式で回答されています。
入力文「これから株の取引きを始めようと思っている初心者なのですが、何から学べばいいでしょうか?できるだけ簡潔に教えてください。」
上記では、株式投資を始めるにあたって重要となる基礎知識が3つのステップ形式で回答されています。
入力文「悲しい時に使える絵文字」
上記では、悲しい時に使える絵文字が実際のアイコンとともに回答されています。
【クリエイティブ系の作業】での活用ポイント
ChatGPTでクリエイティブ系の作業をするために入力する文章のポイントは以下のとおりです。
- 背景設定やジャンルなどを詳しく説明する
- 文字数や掲載媒体などの条件を具体的に伝える
以下では、入力例とその回答を紹介します。
入力文「簡単に弾けて、おしゃれな響きのコード進行」
上記では、具体的なコード進行の例が解説とともに回答されています。
入力文「東京都の年代別人口を、わかりやすい表にしてください。10歳区切りでお願いします。」
上記では、東京都の年代別人口が表形式で回答されています。
入力文「人の言葉を話せるカタツムリが主人公の、SF映画のタイトル案を考えてください。物語の舞台は地球と火星で、時代設定は西暦2400年前後です。ありきたりではなく、人目を引くようなインパクトのあるタイトルを目指してください。」
上記では、SF映画の具体的なタイトル案が解説とともに回答されています。
入力文「コロナ禍後のインバウンド需要に関する記事の構成を考えてください。掲載媒体はwebで、文字数は4,000文字程度になる見込みです。」
上記では、記事のタイトルやイントロ、各構成(セクション)が箇条書きを用いてわかりやすく回答されています。
ChatGPTはアップデートし続けている
ChatGPTは、ユーザーのニーズに合わせてアップデートや新サービスの開発が継続的に行われています。
ここでは、直近に公表された新サービスやアップデートの内容として以下を紹介します。
- 大企業向け「ChatGPT Enterprise」のリリース
- 新しい音声・画像認識の機能の展開
- 簡単な会話から画像の生成が可能に
大企業向け「ChatGPT Enterprise」のリリース
OpenAIは、2023年8月29日から大企業向けChatGPTという位置付けの新サービス「ChatGPT Enterprise」を提供開始しました。
有料版のChatGPT Plusで使えるバージョンの機能をベースとしつつも、多くの従業員を抱える大企業が求める性能にチューニングされているようです。
以下に大まかな特徴を列挙します。
- セキュリティ・プライバシー保護機能の強化(入力した内容やデータをAIのトレーニングに利用させないなど)
- 従来のGPT-4の最大約2倍のスピードで動作する
- 従来のGPT-4の約4倍もの量の文章を入力できる
- チャットテンプレートをメンバー同士で共有可能
- 「Advanced data analysis(旧code interpreter)機能」によるデータ解析が無制限で利用可能
- 大規模な組織での運用を想定した、ユーザー管理機能や認証機能の充実
ここで挙げた以外にも、柔軟性の高いカスタマイズ機能や高度なAPI連携など、通常のGPT-3.5やChatGPT Plusのバージョンにはない(または制限されている)仕様が数多く実装されています。
ちなみに「ChatGPT Enterprise」は多くの従業員を抱える大企業に特化したサービスですが、中小企業など、小~中規模の組織に向けたサービス「ChatGPT Business」のリリースも予定されているそうです。
新しい音声・画像認識の機能の展開
OpenAIは、2023年9月25日に新しい音声・画像認識の機能を展開することを発表しました。
本機能により、テキストだけでなく音声での会話のやり取りや写真を使った質問などが可能になります。
このアップデートによって、たとえばChatGPTと声での会話を楽しんだり、冷蔵庫内の写真を撮って夕食のメニューを提案してもらったりできるようになるでしょう。
簡単な会話から画像の生成が可能に
OpenAIは、2023年10月19日に簡単な会話から画像の生成ができる機能を発表しました。
具体的には、画像生成AIである「DALL·E 3」を搭載することで、テキストから画像の生成が可能になります。
このアップデートによって、たとえばWebサイトのデザイン作成や企業のロゴ作成などを効率的に行えるようになるでしょう。
ChatGPTに関するよくある質問
以下では、ChatGPTに関するよくある質問を紹介します。
ChatGPTは誰が作ったの?
ChatGPTは、米国のAI研究機関である「OpenAI」が開発しました。
ChatGPTの種類は?
ChatGPTには、無料版のGPT-3.5と有料版のChatGPT Plus(GPT-4Turbo)があります。
無料版と有料版の主な違いは、最新情報への対応可否やプラグインの利用可否などです。
ChatGPTを使って本格的にデータの収集や分析などを行いたい方は、有料版の利用がおすすめできます。
ChatGPTは日本語にならない?設定方法は?
ChatGPTは日本語にも対応しています。
チャット欄に日本語でそのまま文章を入力すればよく、回答も日本語で返ってきます。
ChatGPTに利用制限はある?
ChatGPTの利用にあたって、時間や回数などの制限はありません。
ただし、アクセス混雑時などは、回答のレスポンスが遅くなる場合があります。
まとめ
ChatGPTは、OpenAIが開発した対話型AIチャットサービスであり、無料で利用可能です。
日本語にも対応しており、自然な会話のやり取りや情報収集、クリエイティブ系の作業などに活用できます。
ただし、必ずしも正確な回答がされるとは限らないため、回答内容は必ず人間の目でも確認することが必要です。
ChatGPTをビジネスなどで十分に使いこなすためには、具体的なキーワード設定や条件指定などが大事なポイントとなります。
ChatGPTのビジネスへの活用方法などがよくわからない場合は、プロに相談することも有効な手段となるでしょう。
弊社トランスは、オリジナルグッズ・ノベルティの「モノづくり」と、SNSキャンペーンやコラボ・タイアップなどのセールスプロモーションサービス企画・運営=「コトづくり」の両方を行う会社です。
モノづくり・コトづくり双方のプロ視点でお客様の課題を分析し、ご納得いただけるような提案をさせていただければと思います。
ご予算・ご希望に応じて、柔軟な提案をさせていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。