イマーシブとは?エンタメ業界注目の没入・体験型イベントの事例を紹介
イマーシブとは?エンタメ業界注目の没入・体験型イベントの事例を紹介

エンタメ業界を中心に注目されているキーワード:イマーシブとは?
イマーシブの手法を取り入れた「没入体験」を提供するイベント企画の特徴を解説します。
演劇、アート、話題の新しいテーマパークなどで活用された事例もご紹介します。

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イマーシブとは?アフターコロナでエンタメ業界が注目!

イマーシブとは

イマーシブとは、「没入」「没入感のある」と訳される言葉です。

VR体験を始め、映画やテーマパークなどエンターテインメントの分野で、リアリティあふれる映像や音響に入り込みその空間、世界に浸る体験などを「VRの世界に没入する」「没入感が高い」「没入体験」といった表現で多用されています。

コロナ禍で急速に普及したVRなどの影響で一躍エンタメ界のキーワードに躍り出たワードですが、業界内ではアフターコロナ以降も引き続き高い注目を集めています。

イマーシブの概念を取り入れたリアルな会場でのイベント企画は、近年トレンドとなっている「トキ消費」の需要にもあてはまります。
トキ消費は、その場でしか体験できない魅力的な時間を過ごすことに対価を支払う消費行動です。
消費傾向のトレンドから、イマーシブとは消費者の心を「没入」させる仕掛けの一つであるとして、今後も新しいエンターテインメントの形としてポイントとなっていくと予想されています。

イマーシブの主な種類

イマーシブの概念は、エンタメ業界をはじめとしたさまざまなジャンルで取り入れられています。

イマーシブを取り入れたコンテンツや企画の種類としては、以下が挙げられます。

  • イマーシブシアター
  • イマーシブオーディオ
  • イマーシブリーダー
  • イマーシブビュー

イマーシブ体験ができるエンターテインメントは、いくつかの手法があります。
いずれも、それぞれの方法でユーザーを非日常の世界観に引き込み、「没入体験」を与えるコンテンツです。

イマーシブシアター

イマーシブシアターとは、2000年代にロンドンで始まった体験型演劇作品を指します。
特徴は、空間全体を舞台とすること。
従来のようにステージから離れて観劇するのではなく、観客も舞台の構成員として参加します。
作品の世界観に入り込みすい鑑賞法として注目されています。

舞台はホテルや広場など、広々とした空間を活用。
ステージと観客の境界がなく、観客は各自の観たい場所から観劇できるうえに、劇の登場人物として介入することもできます。

2024年3月1日に開業した「イマーシブ・フォート東京」で楽しめる多くのアトラクションは、このイマーシブシアターの手法を用いており、観客の動きにより変わる劇の内容や、謎解き、ホラー鬼ごっこなど、没入感のあるリアルな体験が楽しめます。

イマーシブオーディオ

イマーシブオーディオとは、全方向から聴こえるなど臨場感の高い状態で音を楽しめる機能を備えたコンテンツで、立体音響、3Dサラウンド、3Dオーディオなどとも呼ばれています。
明瞭な音像や空間の広がりを感じられる音場感を再現する技術により、精密な音響を体験できます。

音を通して映像や音楽作品への没入感を高められるコンテンツとして映像配信やゲーム、映画館やコンサートホールなど幅広いサービスや空間で取り入れられています。

イマーシブとはエンタメ系だけでなく、広告やビジネスツールなど、人々の生活や消費に関わる場面でしばしば見られる手法となっています。

いずれも没入感を高めることで、それぞれの体験やサービスのクオリティを高める効果などが期待されます。

イマーシブリーダー

イマーシブリーダーは、ウェブページ内の記事読み取りに没入できるよう、広告やメニューを非表示にして文字を見やすくする機能です。
提供するMicrosoftによると、元々は文字読み取りなどに障がいのある失読症などを抱えるユーザーのニーズを満たすために設計されており、テキストのサイズ・間隔の調整や、文章の音声読み上げ、単語を視覚的に表現するなどの機能が付いています。
また同様の機能はWordで文書を編集する際にも活用できます。

イマーシブビュー

イマーシブビューはGoogleマップで場所を探索する際に、実際にその地点にいるような感覚を持てるほどリアルなシーンを提供する機能です。
多数の画像と航空写真を組み合わせてデジタルで場所を再現し、写真の3Dデータ化など高度なAI技術を活用。

バーチャル画面を通して上空からの眺めや建物の入口の場所を確認したり、現地の天気予報や周辺の混雑状況などの情報を表示したりもできます。
詳細な部分に渡って精密に様子を知ることができるため、地図の世界に入り込んで探索できる機能として幅広いユーザーの支持を得ています。

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イマーシブを取り入れたエンタメ業界のイベント事例

イマーシブの概念は特にイベントと相性が良く、エンタメ業界で取り入れられるケースが多いです。

イマーシブな手法を駆使して話題を呼んだイベントをご紹介します。

Immersive Museum(イマーシブミュージアム)

immersive-museum

出典元:https://www.immersive-museum.jp/

世界的に著名な芸術作品を映像コンテンツ化し、広大な屋内空間や特別な音響効果を活用して絵画の世界を楽しむ体験型アートエキシビジョン。
日本初の没入体験型ミュージアムとして、2022年から東京などで実行委員会や電通などが開催しています。

絵画の作者が見たであろう景色を表現するCGを作品と融合するなど、観覧者が画家になったような気持ちを体験できる仕掛けも導入。
イマーシブシアターは、絵画の世界に入り込んだような没入感が得られる企画としてSNSで拡散され話題を呼びました。
没入体験の新しい形として、イマーシブという概念を世間に広く認知される企画になりました。

Sleep No More(スリープ・ノー・モア)

SLEEP NO MORE

出典元:https://mckittrickhotel.com/#/?qty=1

ニューヨーク・マンハッタンのマッキトリックホテルで2011年から上演されている、イマーシブシアターの代表作品。シェークスピア作の戯曲「マクベス」をベースとしたストーリーやコンテンポラリーダンスを中心としたパフォーマンスなどを五感で体験できるオフ・ブロードウェイ作品として人気を博しています。

観客は仮面で顔を覆って思い思いに会場内を移動し、出演者の息づかいを感じられる距離でパフォーマンスを体感したり、物語の世界観を緻密に再現した美術空間演出を楽しんだりすることができます。
異空間で繰り出されるショーの世界にどっぷりと入り込める内容で、全世界から絶えずファンが訪れる作品となっています。

泊まれる演劇

泊まれる演劇

出典元:https://www.tomareruengeki.com/

HOTEL SHE,がプロデュースする宿泊型イマーシブシアターで、出演者と観客がホテルに滞在しながら劇をつくり上げる企画です。2020年からHOTEL SHE,KYOTOやHOTEL SHE,OSAKAを会場に上演されています。

観客はホテルに実際にチェックインした後、会場内を移動してさまざまな角度から演技を観察でき、上演後も物語の余韻に浸りながら宿泊できます。
上演前後の会場滞在時間を含め、始終作品にのめり込めるシステムとしてリピーターも続出する演劇企画です。

宿泊型イマーシブホラー「INFERNO LODGE」(インフェルノロッジ)

宿泊型イマーシブホラー「INFERNO LODGE」

出典元:https://ork-hirugano.co.jp/enjoy-hirugano/inferno_lodge.html

岐阜県の貸し別荘施設「Orkひるがの」を舞台に2021年と2023年に開催されたホラー体験イベント。
予めストーリーが設定されてはいますが、宿泊者の選択によってストーリーが分岐するシステムとなっているため、宿泊者自身が積極的に関われる点が特徴です。

松竹お化け屋本舗や方南町お化け屋敷オバケンが企画製作・演出を担当。ロッジ全体がスニーキングミッション(敵地・敵の施設などへと潜入し、破壊などの工作を行う任務=ミッションのこと)に使用されるなど、ホラー映画の世界に迷い込んだようなスケール感を楽しめる企画として話題になりました。

マスカレードパレス

マスカレードパレス

出典元:https://palace-8.jimdosite.com/

東京・新宿の専用劇場「パレス」を舞台に、観客が重要な配役になれる超体験型のイマーシブシアターとして2022年11月~23年3月に開催されました。
仮面舞踏会をテーマとしたストーリーで、観客も登場人物の一人として個別に設定された秘密の目的達成を目指し、出演者と協力したり騙し合ったりしながら展開をつなげていきます。観客は結末にも影響を与えることができるため、ストーリーの世界に没入しながら楽しめる企画として人気を博しました。

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Candy Boy Cafe(キャンディーボーイカフェ)

CANDYBOYS

出典元:https://candy-boy.jp/about/index.html

フレンチをテーマに歌やダンス・演劇を繰り広げるトータルエンターテイメント集団「Candy Boy」が、東京の飲食店などで開くカフェスタイルの公演ミュージカル。
コーヒーソムリエや紅茶アドバイザーなどの資格を持つメンバーが働くカフェをコンセプトに展開しています。
ミュージカルの世界観やカフェでの優雅なひとときを満喫できる没入型のイベントとして、人気を呼んでいます。

参加者はメンバーのエスコートを受け、パフォーマンスを間近で鑑賞できます。
ほかにも、オリジナルスイーツやメンバーからの手紙入りレターセットといったグッズなど、非日常的な体験を楽しめる要素がふんだんに取り入れられています。

TRANS_実績一覧

話題の新テーマパーク「イマーシブ・フォート東京」

2024年3月1日、お台場ヴィーナスフォート跡地にオープンした「イマーシブ・フォート東京」。

ヴィーナスフォートの建物を活用し、ヨーロッパの街並みをイメージした精巧な内装を生かしながら、音響や照明、各アトラクションのイメージに合わせた装飾を加えることで、イマーシブ体験ができる場所へと再生されました。
イマーシブ体験のみを集めたテーマパークとしては世界初の施設となり、話題となっています。
イマーシブ体験ができるアトラクションは、さまざまな作品がモチーフになっており、その世界に迷い込んだかのような、リアルな没入体験ができます。
「シャーロックホームズ」や「ヘンゼルとグレーテル」をはじめ、人気アニメ「【推しの子】」「東京リベンジャーズ」、人気ゲーム「第五人格」など、謎解きやホラーなどが、イマーシブアトラクションとして展開されています。

“非日常”な世界に没入できる「イマーシブ・フォート東京」、体験必須の新テーマパークです。

まとめ

今後のエンタメ業界において、イマーシブな要素を取り入れた企画は、商品やサービスの付加価値を上げ熱烈なファンを獲得するカギとなることが期待できます。
消費者の心をつかむことに成功すれば、ブランドイメージの向上や関連商品の販促効果も見込まれます。

トランスではトレンドの視点を取り入れたコンサルティング型セールスプロモーションや、イベント時に販売するオリジナルグッズやノベルティグッズの作製、販促企画まで一気通貫してサポートすることができますので、ご興味があるご担当者の方は、ぜひご相談ください。

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