2.5次元とは?|今さら聞けない「2.5次元」舞台を愛するオタク事情
2.5次元とは?|今さら聞けない「2.5次元」舞台を愛するオタク事情

近年激増している、漫画・アニメ・ゲームを原作とした舞台やミュージカル。
「2.5次元舞台」「2.5次元ミュージカル」と呼ばれるこれらの舞台は、具体的にはどんな内容で、どんな作品があるのでしょうか?

「2.5次元」の世界では、舞台の上でどんな物語が繰り広げられているのでしょう。
代表的な上演作品や、舞台や舞台俳優の推し活事情について解説していきます。

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アニメやマンガの世界観と俳優の魅力を組み合わせたエンタメ、「2.5次元舞台(ミュージカル)」。原作と俳優のどちらから入っても楽しめる推し活ジャンルとして注目されており、舞台上だけでなくグッズの展開も盛り上がっているようです。
グッズ会社ならではの視点で、2.5次元舞台向けの定番グッズラインナップを幅広くご紹介します!

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2.5次元舞台とは?

2.5次元舞台、刀剣乱舞、刀ミュ、推し活、Z世代

「2.5次元舞台」「2.5次元ミュージカル」とは漫画やアニメ、ゲーム(2次元)を原作とした作品を、舞台やミュージカル(3次元)で再現しているもののこと。
2次元と3次元の間という意味で「2.5次元」とよばれています。
2.5次元舞台の代表的な作品には、「刀剣乱舞」や「テニスの王子様」などが挙げられます。
2.5次元舞台に出演する「2.5次元俳優」を推す推し活も、アイドル推し活と並んで非常に盛んです。

2.5次元舞台・ミュージカルがオタク層に浸透しつつあった2015年、オンラインゲーム「刀剣乱舞」のミュージカル・舞台化が始まり、ミュージカルは「刀ミュ」、舞台は「刀ステ」と呼ばれて原作ファン・舞台ファンをさらに拡大していきました。
以降、2.5次元という言葉の認知度はさらに高まります。
日本刀・刀剣ブーム、博物館ブームを引き起こした「刀剣乱舞」の知名度を背負い、俳優たちは、出演キャラクターとしてテレビの音楽番組に出演。
2.5次元舞台と俳優の存在が、より広く世間一般に知られるようになっていきました。

そもそも「2.5次元」とは?

アニメやゲームの2次元の世界と、現実である3次元の世界の中間を意味する言葉、「2.5次元」。
近年は主に、アニメ・ゲーム原作の舞台と、演じる俳優に対して使われることが増えてきました。
2.5次元俳優の場合、キャラクターの姿に扮し、キャラクターそのものとしてふるまいますが、俳優自身にファンが付くことも多く、その2.5次元俳優が出演している作品を観劇しに行くという推し活が行われています。

「2.5次元舞台」という言葉が生まれるより以前から、漫画を原作とした舞台上演は存在していました。
少年ジャンプ連載の少年漫画を原作とした「ミュージカル『テニスの王子様』」(通称:テニミュ)が2.5次元舞台の草分け的存在となりました。
2.5次元舞台と既存の舞台との違いは、以下の通りです。
テニミュの上演が始まった2003年代頃から、現在の「2.5次元舞台」と呼ばれる漫画原作の舞台ミュージカルが次第に増えていきました。
「鬼滅の刃」や「ハイキュー!!」、「ウマ娘」など、人気の漫画やゲームなどの2次元作品を原作とした2.5次元舞台は多くのファンを集めています。

2.5次元舞台は、既存の舞台と何が違う?

既存の舞台作品とは異なる、2.5次元舞台の特徴は以下の通りです。

  • 観劇客は「原作漫画のファン」を中心に、「特定の2.5次元俳優を推すオタク」などがいる
  • 看板俳優や演出家など著名人による集客ではなく、原作の知名度に依るところが強い
  • DVD・Blu-ray、ライブビューイング、配信、キャストの肖像グッズなど、興行収益以外での収益モデルが確立している
  • キャラクター≒俳優と捉えて推すファンが多く、無名の若手俳優にとっての登竜門になっている

なお、「2.5次元ミュージカル」の名称は、一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会が管理する登録商標です。

毎月25日は「2.5次元の日」

一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会は、2017年から2.5次元舞台の普及のために、毎月25日を「2.5次元の日」と定めました。
2.5次元ミュージカル、俳優、文化の普及ために記念日を設け、日本2.5次元ミュージカル協会のメルマガ会員への情報発信などを行っています。

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「2.5次元俳優」というジャンルの確立

2.5次元舞台・ミュージカルに出演する俳優たちは「2.5次元俳優」と呼ばれ、推し活のジャンルの1つとして確立しています。
仮面ライダーシリーズやスーパー戦隊シリーズなど、特撮(ニチアサとも呼ばれる)ドラマにも多く出演しています。
これらの舞台や特撮ドラマに新人時代に出演した俳優の中には、人気と実力をつけたことで帝劇ミュージカルや映画・ドラマ俳優として全国的に知られるようになった人も多く存在し、2.5次元舞台そのものが俳優キャリアの登竜門になっています。

2.5次元作品をきっかけに推しの俳優に出会い、俳優の出演作を追って、原作を知らない作品も次々見に行くという、「2.5次元俳優」オタクも多いようです。
2.5次元俳優は若手俳優やまだ知名度の低い俳優も多い世界。
2.5次元舞台をきっかけで推し始めた俳優の演技力の向上など、俳優として成長していく様子を見守ることができるのも、2.5次元俳優の魅力のひとつです。

「2.5次元俳優」にまつわるオリジナルグッズ

アクスタやブロマイドなど、「2.5次元俳優」に関するオリジナルグッズにも熱い注目が集まっています。

女性向けコスメの広告に、男性である2.5次元俳優が起用されたキャンペーンでは、対象商品を購入すると宣伝キャラクターとなった2.5次元俳優のカードがもらえるというノベルティがつき、話題になりました。
エンターテインメント業界に勢いをもたらす「2.5次元俳優」というジャンルが確立しました。

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代表的な2.5次元舞台・ミュージカル作品

代表的な2.5次元舞台・ミュージカル作品

実際に2.5次元舞台といわれる上演作品にはどういったものがあるのでしょうか?
ここでは2.5次元舞台の中で知名度が高い作品や、草分け的存在となった作品など、特徴的なものをいくつか紹介していきます。

ミュージカル・刀剣乱舞&舞台・刀剣乱舞
(とうけんらんぶ、刀ミュ、刀ステ)

紅白への出演も果たした、2.5次元舞台の代表格コンテンツ

2015年のプレ公演から始まった「ミュージカル・刀剣乱舞」と「舞台・刀剣乱舞」。
ミュージカルは「刀ミュ」、舞台は「刀ステ」と呼ばれて愛されている、2.5次元舞台の代表格です。

ミュージカルとストレートプレイ(※セリフによる芝居)二軸で展開する舞台は、同じキャラクターであってもキャストやシナリオが異なっています。
ミュージカル版のキャストは紅白歌合戦やFNS歌謡祭へも「刀剣男士」としてたびたび出演しており、作中歌でのパフォーマンスを披露しています。
また、2019年には舞台版のキャストを中心に起用した実写「映画刀剣乱舞」も公開。
そのほか、始球式への登場など、さまざまな場での露出があり、2.5次元舞台の中で最も一般的な認知度が高いコンテンツとなりました。

さらに、刀剣乱舞ミュージカルは、パリや上海、香港などでの海外公演も行われており、世界に向けて「2.5次元ミュージカル」のマーケットを発信する役割も担っています。
原作の刀剣乱舞を知らなくても「刀剣男士」はテレビで見たことがある、という人もいるのではないでしょうか。

公式サイト

ミュージカル・テニスの王子様(テニミュ)

2.5次元というジャンルを確立した草分け的存在

2003年から始まった「ミュージカル・テニスの王子様」シリーズ。

「テニミュ」の愛称で知られており、まだ2.5次元という言葉のないころに、少年スポーツ漫画のミュージカル化ということで、当初は原作ファンの中には困惑の声も少なからずありました。
しかし、初演から回を重ねるごとに評判は上がり、集客は増え続け10年以上続く一大ジャンルとなりました。
「テニプリ」の愛称をもつ原作「テニスの王子様」は、少年ジャンプに連載されたスポーツ漫画です。
ボールやラケットが物理的に燃える、テニスコートが破壊される、隕石が落ちて恐竜が絶滅する、などテニスの域を超えた作風で人気でしたが、その作風をミュージカル内でも活かした、勢いのある演出が特徴でもあります。
作中のキャラクター同様に、イケメン揃いの出演俳優たちには、キャラクターとしても俳優としても人気が集まり、ブロマイドやポスターなどの肖像を使った公演グッズの販売も盛況となりました。

また本公演ミュージカルのほかに、年に1回ペースで、出演キャストが集結したライブコンサート「Dream Live」も開催。
これは、本編で使われるテーマソングや劇中楽曲を歌って踊りファンサもする、ファンもうちわやペンライトを振って盛大に歓声を上げる、まさにアイドルコンサートのような夢のイベントです。
この、本公演とは別にアリーナやドームを使ったスペシャルライブを開催する形式は、ミュージカル・刀剣乱舞などその後の2.5次元舞台でも踏襲されるようになったスタイルです。
こういった点でも、漫画・ゲームを原作とした2.5次元舞台マーケットの収益モデルの礎を築いたのは、この「テニミュ」と言っても過言ではありません。

公式サイト

ヒプノシスマイク

本格ラップバトルで舞台を超えたライブコンサート演出

女性を中心に熱狂的な人気を持つ「ヒプノシスマイク」は、音楽原作キャラクターラッププロジェクトです。
楽曲を手掛けるのは日本を代表するラッパーやアーティストで、男性声優による本格的なラップ楽曲CDとしてリリースされています。
こちらも、メディアミックス展開の一環として、アニメ・漫画・声優ライブに続き、舞台俳優をキャストに起用した2.5次元舞台となりました。
この舞台は、ミュージカルとも芝居ともまた違い、キャストたちによる本格的なラップソングとダンスパフォーマンスを披露する、見ごたえのあるライブコンサート。
原作である「ヒプノシスマイク」のキャラクタービジュアルも、キャストの肖像もふんだんに使用したパワフルなエンターテインメントステージは、あまり2.5次元舞台を見なかった人をも魅了しました。

この「ヒプノシスマイク」の楽曲提供には、日本の著名なラップ・ヒップホップアーティスト、オリエンタルラジオの藤森慎吾、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔などが参加。
さらに、CD購入による人気投票を行い、その結果発表には新宿アルタビジョンを使う、など派手なプロモーション方法や、実在するアーティストのようにキャラクターコンテンツを展開する手法も話題になりました。

公式サイト

ミュージカル・薄桜鬼(はくおうき、薄ミュ)

殺陣アクション2.5次元舞台の先駆け的存在

いわゆる「乙女ゲーム」と呼ばれる女性向け恋愛シミュレーションゲーム「薄桜鬼~新選組奇譚~」を原作とした「ミュージカル・薄桜鬼」。
幕末の新選組をモチーフとした独自の世界観を持つ原作ゲームは、2010年代の乙女コンテンツブーム、女性を中心とした幕末ブーム(※)の火付け役ともなりました。

2011年には早乙女太一が土方歳三役で主演した舞台を上演。
その後2012年からは若手俳優を起用したミュージカル・薄桜鬼のシリーズ上演が開始。「薄ミュ」として親しまれ、現在もそのシリーズが上演され続けています。
2003年から始まったテニミュによる2.5次元舞台コンテンツの確立に続き、薄ミュは、本格的な日本刀殺陣アクションを交えたミュージカル舞台としてファンに受け入れられました。
キャラクターに扮して舞台上で歌って踊りながら殺陣アクションを披露するスタイルを確立した薄ミュは、その後2015年から始まる「刀剣乱舞」の舞台化にも少なからず影響を与えています。

幕末・新選組ブームはそれ以前にもNHK大河ドラマ「新選組!」や「燃えよ剣」などの影響で定期的に起きているが、2010年代のブームは大河ドラマ「龍馬伝」放送なども相まって、女性を中心に史跡を巡る「聖地巡礼」ブームなども同時に起きた。

公式サイト

2.5次元舞台以外の漫画やアニメ、ゲーム原作の舞台

以前から、漫画やアニメ、ゲームが舞台作品の原作に取り入れられることはたびたびありました。
例えば、劇団四季による「ライオンキング」や「アナと雪の女王」などのディズニーミュージカル、
宝塚歌劇団(特に宙組)での「戦国BASARA」、「逆転裁判」、「銀河英雄伝」、
最近では、帝劇による「王家の紋章」や、スーパー歌舞伎の「ワンピース歌舞伎」などが挙げられます。

アニメやゲーム音楽のオーケストラコンサート「オケコン」のコラムで述べた通り、これらはジャンルとしてはあくまで伝統芸能や既存の演劇であり、新しい技術や演出の試みや、新規ファンを獲得するためのマーケット戦略です。
そのため、これらは2.5次元舞台としてはカテゴライズされておらず、マーケティング方法も狙うターゲット層も、オタクのニュージャンルと呼ぶべき2.5次元ファンとは異なっています。
ですので、上記で紹介した2.5次元舞台群とは分けて捉えておいたほうがよいでしょう。

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2.5次元は推し活における一大マーケット

2.5次元舞台、刀剣乱舞、刀ミュ、推し活、Z世代

「推し活」シーンにおいても2.5次元舞台・俳優の推し活はとても盛んです。

特に、最近の「刀ミュ」をはじめとする2.5次元ミュージカルでは二部構成をとる舞台が多く、第一部がミュージカルや芝居本編、第二部にはライブコンサートを行うパターンが見られます。
この二部では、観客もペンライトや歓声を上げて楽しむことができるようになっています。
そのため、2.5次元舞台の公演グッズには、ミュージカルや舞台公演にも関わらず、推し色のペンライトやうちわなどのコンサートグッズがラインナップされていることがほとんどです。
舞台としての作品のストーリーと、コンサートとしての推しのパフォーマンス、両方を一度に楽しむことができるのはファンにとって魅力的です。

推しキャラ、俳優の肖像を使ったグッズも人気です。
ブロマイドや缶バッジ、アクスタの多くはトレーディングタイプで、推しが引けるまで買う、推し以外のものはファン同士がSNS上で交換を行う、などの動きが見られます。

舞台沼と俳優推し活

あまり舞台観劇の習慣がなかった原作ファンが2.5次元舞台を観に行き、出演する俳優の魅力に気付き、その後は推しが出演するほかの作品の舞台も観に行くようになる。
この無限ループが発生するのが、2.5次元俳優オタクの推し活です。

また、同じ舞台演目でも、日によって俳優の演技が微妙に変化するのが生の舞台の魅力。
前方席ならキャストの細かい動きや表情を、後方席なら舞台全体の演出や雰囲気を楽しむことができる。
チケットさえ手に入るなら、気に入った舞台は何度でも観たくなる、これが舞台沼であり、俳優推し活をするとたいていの人がその魅力にハマって抜け出せなくなるのです。

配信上演のメリット

2020年の新型コロナウィルス感染症の流行により、他のライブコンサートと同じく、2.5次元舞台の多くが公演中止・延期を余儀なくされました。
対策を整えた2020年秋以降からは、無観客での公演配信や、有観客+配信で上演を敢行する公演が見られるようになりました。
もちろん、生で見る舞台が一番かもしれませんが、観に行きたくても遠方だったり、仕事や育児などライフステージ的に忙しかったり、そういった事情で観劇を諦めていたファンがリアルタイムで上演を楽しめるようになったのは、配信上演の大きなメリットです。
コロナ禍以前から、ミュージカル・刀剣乱舞のように規模の大きな2.5次元作品は、全国ツアー公演ののちの大千秋楽(最終公演)などで映画館でのライブビューイング上映が行われていました。
そのため、配信上演に対しても多くのファンは柔軟に対応し、むしろ上演してくれてありがとう、の気持ちを込めて通販でグッズを購入する人も多く見られました。

2.5次元舞台の熱烈なファンの多くは、舞台や俳優を見たいだけではなく、活動そのものを応援する傾向があります。

推し活全般にみられる傾向ですが、自分は実際に公演に足を運べなくても推しには活動を続けてほしい、グッズ購入やチケット購入で自分が支援できるならできるだけ協力したい、という推しへの貢献意識を持っている人が非常に多く存在します。
熱心なファンの中には、チケットをやっと手に入れることができた矢先に上演が中止になってしまったものの、チケットの払い戻しはせず、記念に保管したという話もあるほどです。

男性の2.5次元ファンも

女性ファンが多く、舞台化される作品も女性向けターゲットのものが多い2.5次元舞台。
もちろん、先述の舞台には男性ファンも存在し、舞台推し活をする人もいます。
では、男性ターゲットとなるコンテンツでの2.5次元舞台はあるのでしょうか?

代表的なのは「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」や「サクラ大戦」の舞台版がそれに近しいものといえます。
ただし、これまで解説してきた2.5次元舞台の俳優とは違い、アニメやゲームでキャラクターの声を担当した女性声優がそのまま舞台でのミュージカルでも同役を演じることが多い傾向にあります。
これは、アニメと担当声優によるリアルライブがリンクした「ラブライブ」におけるキャラクター=声優、と近いメディアミックスの方法になり、その手法だからこそ作品ファンに強く支持されている側面もあります。
こちらは出演者が女性声優なのでファンは男性が多く、こういった舞台の場合「2.5次元舞台」「2.5次元俳優」とはあまり呼ばれず、単に担当声優が出演する「舞台版」と捉えられています
もちろん、こうした男性ターゲットの舞台でも公演グッズには肖像グッズやペンライトなどがラインナップされています。
どちらかというと、「ラブライブ」や「バンドリ!」などのコンテンツにおける、声優出演のリアルライブと同じような推し活をする人が多いようです。
(女性キャストが多い「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」や「サクラ大戦」の舞台版ですが、男性ファンだけでなく、熱烈な女性ファンの来場者も多くいます。)

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認知を拡大するオタクコンテンツ 2.5次元舞台

NHK紅白歌合戦やFNS歌謡祭など、テレビ番組にも2.5次元俳優たちがキャラクターとして出演し、一般的な認知度が上がりました。

興行システム・俳優・観客、と2.5次元舞台周りの環境が整った今では、原作が漫画・ゲーム・アニメどれであっても、ある程度の人気とコアなファンを獲得した作品は、ほとんどすべてに舞台化される可能性があります。
多くの作品の舞台版が、好評を得れば、シリーズ化して「刀剣乱舞」や「テニスの王子様」のように、人気俳優を輩出し、公演を継続していくことにつながっていくでしょう。
供給側になる俳優に関しても、声優に匹敵するほどに志望者は増えており、俳優養成所や専門学校では俳優コースのほかに「2.5次元俳優」専門のコースを設ける学校も出現しているほどです。

急速に成長し、多くの可能性を秘めているオタクコンテンツ・2.5次元舞台。
エンターテインメントの新しい形として、今後もさらに間口を広げて、さまざまな試みに挑戦するコンテンツが増えるのではないでしょうか。

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白峯アサコ

10年以上前にひょんな機会で観劇した、とある2.5次元舞台。
このときほぼ無名の新人で端役であったものの、非常に魅力的な演技をするので気になった若手の俳優さんがいました。
その1年後には、大河ドラマに出ていてびっくりし、その後どんどんテレビドラマや映画で頻繁に出演するようになっていました。
彼がスターダムに乗る直前を見ていたのだな…と、ちょっと感慨深い気持ちになりました。

更新日:
株式会社トランス

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