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イラスト?漫画?音楽まで!?自分で作れる、AIを使ったクリエイト系サービス・アプリ
イラスト?漫画?音楽まで!?自分で作れる、AIを使ったクリエイト系サービス・アプリ

何かを作り出すには、専門的な技術や知識がないと難しいもの…。
そんな認識は完全に過去のものになるかもしれません。

文章のほか、画像やイラストなども作れると話題になったChatGPTをはじめ、AIの力を借りれば、誰もがクリエイターのように何かを作り出すことができるのです!
AIの力を使って何かを作る、「クリエイティブ系AI」のアプリやサービスをご紹介します。

まずは基本!どんな質問にも答えてくれる対話型AI

生成AIいろいろ

まるでもの知りの人間のように、なめらかな文章で対話したり調べ物をしたりしてくれると話題になった、生成AIのChatGPT。
投げかけられた質問に対する、違和感のない文章での回答はもちろん、リサーチや報告書、論文の執筆、さらには物語やシナリオを作るといった創造的な作業、画像やイラスト作成なども可能で、まさに八面六臂の活躍ぶりです。
AIを使ったサービスには、絵とセリフを組み合わせ、コマに落とし込んでオリジナルの漫画を作成できたり、フレーズやテンポを選んでオリジナルの音楽を作曲することができるアプリも続々と登場してきています。

まずは対話型AIについておさらいしましょう。

Chat GPT(チャットジーピーティー)

概要・特徴

2022年11月に公開されるやいなや、「まるで人間を相手にしているようにスムーズに、高度なAI技術が誰にでも使える」と話題をさらったのが、オープンAIによるAIチャットサービス、ChatGPTです。
GPTとは、Generative Pre-trained Transformer、すなわち「生成可能な事前学習済み変換器」という意味で、その通りインターネット上にある膨大な情報を収集し、パターンを学習することで的確な回答を導き出すチャットサービスとなっています。

無料版

誰でも使える、との言葉通り、メールアドレスを登録してアカウントを作成すれば無料で使えるChatGPT。
基本的なチャット機能を備えた無料版は、リリース後にも改良を重ねられて現在はGPT-3.5-turboとなっています。
Web版とアプリ版があり、どちらもPCからでもスマホからでも利用できますが、一日に4,000回までといった回数制限や、ピークタイムでのアクセス遮断などがあります。

有料版

より性能の高いGPT-4を搭載したのが、有料の ChatGPT Plusです。
2023年11月にリリースされた最新版、GPT-4TurboもこのChatGPT Plusで使えるサービスとなっています。
月額20ドルで、無料版と比較すると、利用時間の制限解除、優先的なアクセス、2023年4月まで情報学習範囲を拡大したGPT-4Turboでの高速・高精度のチャット機能、Bing検索を踏まえた回答、拡張機能(プラグイン)の利用などが挙げられます。

画像認識機能、動画内のテキスト要約やデータの抽出といったことも可能で、世界中から注目を集めるAIチャットサービスです。

Bing AI(ビング エーアイ)

概要・特徴

マイクロソフト社が開発・提供している検索エンジン「Bing」に、AIチャット機能が搭載されたのがこちらのBing AIです。
搭載されているのはChatGPT Plusと同じGPT-4。
つまり、Bing AIでなら、有料であるChatGPT‐4を無料で使えるということになります。

Bing AIは、検索エンジンであるBing上(Web上)の情報と照合して適した返答をする、さらに情報の出自を明示することができるという特徴があります。
誤った内容を含んで学習してしまうこともあるAIチャットサービスの中で、Bing AIが回答した内容は比較的信頼性が高いとも言われるのはこのためです。

Bing AIには課金制度はなく、無料版、有料版といった区分けはありません。
かつては利用できるブラウザはMicrosoft Edgeに限られていましたが、現在では、マイクロソフトのアカウントでログインし、Bing.comにアクセスすれば誰でも利用することができます。

Google Bard(グーグル バード)

概要・特徴

Google Bardは、Googleが開発・提供しているAIチャットサービスです。
2023年12月1日時点で、40を超える言語と、230を超える国や地域に対応しており、今後もより多くの国や地域に順次展開していく予定となっています。
同社が公開した大規模言語モデルPaLM2を活用していましたが、2023年12月、新たに開発した高性能AIファウンデーションモデル「Gemini」を発表。
これにより、Google BardもGeminiとの組み合わせで大幅に強化され、さらなる機能向上が見込めるといわれています(ただし、現時点ではGeminiは英語版のみ)。

「ググる」という動詞にもなっているほど、検索エンジンとしては世界最強のGoogleによるAIチャットサービスのため、Google Bardでの回答には最新の情報が反映されているという強みがあります。
また、GmailやGoogleカレンダーなどのほかのGoogleサービスとの連携ができるといった特徴もあり、作成した内容をそのままメールで送ったり、カレンダーでのスケジュール管理なども簡便に行えます。
新たに発表されたGeminiは、文章だけでなく画像や音声を同時に認識して回答するのが特徴のため、より複雑な質問や調査にも活用できるようになりそうです。

利用するにはGoogle のアカウントが必要ですが、こちらも現時点では無料で利用でき、有料版はありません。

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Chatsonic(チャットソニック)

概要・特徴

Chatsonicは、Writesonic社によって開発されたAIチャットボットです。
GPT-4の能力を活用しながらも、Google検索と連携しているため、ChatGPTが苦手とするリアルタイムでの事実に基づいた情報収集やトピックの生成ができます。

SiriやGoogleアシスタントのように音声コマンドで操作でき、テキストを自動で読み上げることができたり、DALL-EとStable Diffusionを活用してデジタルアートを簡単に作成できるといった特徴があります。

無料版

3つの料金プランのうち、「Free Trial」なら、1ヶ月あたり10,000文字まで誰でも無料で利用することができます。

有料版

有料版は「Long-form」と「Custom Plan」があり、プランのセレクト、月払いか年払い、1か月あたりの制限文字数によって価格が変わる複雑な料金体系です。
一番料金の安いプランだと60,000文字で年額13ドル、Premiumかつ年払いプランを選択し200,000文字まで利用したいとなると33ドル、10,000,000文字まで利用するとなると最高額の1,749ドルとなっています。

Notion AI(ノーション エーアイ)

概要・特徴

Notion AIは、クラウド型ツール「Notion」に搭載されているAI機能です。
文章作成は、アイデア出し・ブレインストーミング、SNS投稿文、詩・エッセイなどクリエイティブストーリー、ToDoリスト、会議のアジェンダ・議事録、プレスリリースなどと目的に合わせて作成や要約をしてくれます。
ビジネスメールや求人メール、表・ガントチャート、職務経歴書、スライドのアウトラインなど、ビジネスに関することをほぼ網羅しており、これらのデータ分析や出力結果のデータベース化まで行ってくれる、頼もしいAIサービスです。

無料版

Notion AIの料金プランには、無料版と有料版の2つが用意されています。
機能面での違いはありませんが、無料版は1ユーザーあたり20回という使用制限があります。

有料版

Notion AIの有料版は月額10ドルで、使用回数の制限はありません。
すでにNotionの有料サブスクリプションを利用している場合は、年払いを選択することでNotion AIを実質20%OFFの月額8ドルで利用できます。
尚、Notion自体とNotion AIの料金プランは別のため注意が必要です。

絵心がなくても!イラスト・画像生成AI

絵筆を持たずとも、カメラを構えずとも、文章でイメージや特徴を伝えることで、イラストや写真などの画像をAIで作成することが可能なサービスをご紹介します。

Adobe Firefly(アドビ ファイアフライ)

概要・特徴

プロフェッショナル向けの画像・映像編集ソフト、PhotoshopやIllustratorなどで知られるアドビ株式会社が開発したのが、Adobe Fireflyです。
テキストを元に、画像や装飾文字などをあっという間に作成することができます。
2023年3月に発表され、現在はベータ版が提供されています。
ストックフォト「Adobe Stock」にある許諾済みの写真や、一般に公開されているライセンスコンテンツ、パブリックドメイン(知的財産権が発生していないまたは消滅した状態の知的創作物)の画像などを学習しており、商用利用が可能なのも特徴です。

無料版

Adobe Fireflyは、将来的にはAdobe Creative Cloudをはじめとしたアドビのクラウドサービスに直接組み込まれる予定の技術ですが、現段階ではアドビのアカウントがあれば誰でも無料で使用することができます。

生成AI画像作成

試してみましたAdobe Firefly

プロンプト(指示や質問)をAdobe Fireflyに入力するだけで、ものの数秒で出来上がった4枚の画像の中の1枚がこちらです。
「うどんをこねるカバ 写真」と入力してみたところ、このような画像ができあがりました。よく見るとうどんではなくスパゲッティ風であったり、指の形や数が現実離れしていたり、こねずに食べちゃっていたりしますが、カバの肌の質感や表情などに何とも味のある画像をあっという間に作り上げることができました。

有料版

Adobe Fireflyでは、「生成塗りつぶし」や「生成拡張」、「生成再配色」といった、生成AI機能を使用するたびに1クレジットを消費します。
アドビの料金体系は数多く存在し、使用するソフトやサービスの組み合わせによって選択する必要がありますが、Adobe Fireflyを利用するには「無料プランで25クレジット」「コンプリートプランで1,000クレジット」のように、契約しているプランに応じてクレジットが付与されます。
上のカバの画像は無料で作成することができましたが、これを元に細かな修正を加えてイメージ通りに仕上げるには、有料版に切り替えて作業をする必要がありそうです。

Canva(キャンバ)

概要・特徴

オンラインで使える無料のグラフィックデザインツールCanvaからも、イラスト、絵画、写真などあらゆる種類の画像を生成することができる生成AIツール「Text to Image」がリリースされています。

無料版

Canvaには、無料で使える数多くのテンプレートや画像、イラストがあり、直感的に組み合わせて使えるので、知識や技術がなくても気軽にデザイン作成を楽しむことができます。
Text to Imageも無料で利用が可能です。

生成AI画像作成

試してみましたText to Image

プロンプトは、AIの持つ膨大な情報の中からできるだけイメージに近いものを生成するため、可能な限り具体的であることが重要です。
今回は、「宇宙空間で将棋を指し、長考に沈む筋トレマニアのオコジョ 劇画風」と入力してみました。
少々ふざけすぎかとも思いましたが、それでも数秒ののちに生成された4枚の画像のうちの1枚がこちらです。
将棋の駒…?と首をかしげたくなるような表現はありますが、とっさに思いついたわりには概ねイメージに近いイラストが出来上がったことには驚くばかりです。

「Text to Image」を使うと、日に最大100個まで画像作成が可能です。
入力したプロンプトに対し、一度に4枚の画像が表示され、イメージ通りであってもなくてもカウントされます。
上限に達した場合には、一回目の作成ボタンを押してから24時間経たないと次の画像を作ることができないので注意しましょう。

有料版

「Text to Image」は無料でも使えますが、Canvaには、1~5人のチームで利用できる有料のCanva Pro、さらに企業用プランがあり、いずれも使用できる画像やテンプレートの種類が無料版よりはるかに豊富です。
Canva Proの場合、月払いだと月額1,500円、年払いだと12,000円(月額1,000円)で、上記のほか背景リムーブやリサイズなどがワンクリックで可能になるといった機能性の向上、またストレージ容量の大幅アップができます。
「Text to Image」の精度は日々進化しているようですが、元となる画像は有料版の方が多いこともあり、よりイメージを具現化するためには有料版を使用する方が近道かもしれません。

なお、Canvaの利用規約には、「デザインをアウトプットする場合は、コンテンツがAIによって生成されたものであることをデザインの閲覧者に知らせるようお願いします。」と明記されています。
「Text to Image」の画像を商用利用する場合は、AIで作成したことを表記しておく必要があることを覚えておきましょう。

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Bing Image Creator(ビング イメージクリエーター)

概要・特徴

マイクロソフト社が、2023年3月に提供を始めた画像生成AIがBing Image Creatorです。
OpenAIによる最新画像生成AI「DALL-E3」が使用されており、プロンプトに対する表現の忠実性が非常に高いことがわかっています。

無料版

マイクロソフトのアカウントがあれば無料で使用が開始できます。
利用開始時に、「ブースト」が25回分付与され、DALL-E3を利用して画像を生成するたびに1回のブーストが消費されます。
ブーストを使い切るまでは、画像を高速で(10~30秒)作成できます。
なくなっても画像の作成はできますが、画像作成にかなり時間が(5分以上)かかるようになります。

生成AI画像作成

試してみましたBing Image Creator

「夏の思い出」をイメージして、「夏の夕焼け空に浮かぶピンク色の雲と、飛行機雲を出しながら飛ぶ旅客機 空の色は水色からオレンジ色にグラデーションで変わる」と、やや情緒的なプロンプトを打ち込んでみたのがこちらです。4枚作成されてきましたが、どれも思っていたよりスピード感あふれる画像に仕上がっています。「日本の夏」など、望むイメージに近づけるため、できる限り具体的なプロンプトを書く必要がありそうです。

有料版

ブーストがなくなってしまっても、再び使えるように補充はされます。
以前は週ごとに15回までとなっていましたが、現在では24時間で25回分、ブーストが回復するようになっているようです。
マイクロソフトが1アカウントに対して設定している回数の変更に伴い、今後も変わる可能性がありますが、もしブーストを使い切ることなく利用したいのであれば、マイクロソフトが提供するポイントサービス「Microsoft Rewards」を使ってブーストを増やすことができます。
これは、マイクロソフトのサービスを利用することでたまるポイントです。
Edgeを利用する、Bingで検索する、Xboxでゲームをする、Microsoft Storeでゲーム、映画、その他のコンテンツを購入するなどしてポイントを貯めることができます。
貯めたポイントは、マイクロソフトでの製品の購入などに利用でき、ブーストと交換することも可能です。

商用利用は不可

「Bing Image Creator」の商用利用は不可であると、利用規約の中に明記されているので注意が必要です。
生成した画像を売買したり、商用に利用することはできません。
また、個人的な被害、暴力的なコンテンツや行為、ヘイトスピーチ、いじめ、ハラスメントなどの有害なコンテンツに該当すると考えられる画像を作成することは禁止されています。

一般的に、AIを使ってユーザーが作り出したものへ著作権は発生しませんが、Bing Image Creatorの利用規約内に以下のような記載があります。
Bing Image Creatorを通して生成された画像は、生成するだけではユーザーのみが著作権を有しますが、何らかの用途で使用した場合Microsoft社に生成したコンテンツの利用許諾を与えることとなります。

プロンプトはユーザー自身が創造的に表現したものであり、そのプロンプトによってイラストが生成されるため、ユーザーは生成したイラストの著作権を保有することができます。
しかし生成したものを使用した場合、マイクロソフトにも利用許諾が発生するため、画像の変更や削除がされる可能性があるということです。

以上のことから、Bing Image Creatorは、あくまでも個人的に創作を楽しんだり、補助的な使い方をするにとどめておいた方が良いでしょう。

PicWish(ピックウィッシュ)

概要・特徴

専門的な技術がなくても、スマホで簡単に画像編集・加工ができるアプリです。
2021年の誕生以来、スマホで手軽に高度な加工ができるとあって人気を博しています。
PicWishのAI画像作成機能「AIアートジェネレーター」の特徴は、ランダム、イラスト、油絵風から、アニメ、SF、東洋風、、二次元、サイバーパンクといった具合に仕上がりのテイストを細かく選べるところ。
「二次元」という項目があるあたりに、近年の推し活ブームの影響を感じます。

無料版

PicWishの利用は無料でできますが、AIアートジェネレーターを使用するには、クレジットが必要です。
このクレジットは無料で獲得できますが、その方法はX(旧Twitter)でPicWishをシェアすること、またはお友達をPicWishに招待することで獲得できます。
X(旧Twitter)でのシェアで2クレジット、お友達紹介で一人当たり20クレジットを獲得することができます。

生成AI画像作成

試してみましたPicWish AIアートジェネレーター

やはり「二次元」が気になるので、「カラフルなタツノオトシゴの子どもが釣り針に引っかかって引き上げられようとしているところ」を二次元風で作成してもらいました。「二次元」の定義がわかりづらいのと、タツノオトシゴや釣り針が一体どこへ行ってしまったのか少々悩みましたが、よく見ると壁の落書き部分にそれらしき姿があるような気もします。画像の拡大や編集をするのにもちょこちょこクレジットを消費してしまうので、がっつりAIでお絵描きを楽しむには無料では少々厳しいかもしれません。

有料版

有料版にはさまざまなプランがあり、一番安いもので都度課金なら300クレジットで2900円、月額課金なら1か月あたり50クレジットで959円となっています。
購入したクレジットは期限なく使用できるので、クレジットの残数を気にせず思いっきり加工や編集に取り組みたい、という用途であれば有料プランがおすすめです。

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魅力的なイラストに、物語が掛け合わされて展開していくのが漫画です。
物語の構成やセリフなど、クリエイティブな才能がさらに必要になってきますが、なんと漫画もAIで生成することができます。

World Maker(ワールドメーカー)

概要・特徴

「少年ジャンプ」で有名な集英社が手掛ける漫画生成アプリです。
絵が描けなくても、パーツを組み合わせることで映像コンテや漫画のネームを簡単につくることができます。

生成AI漫画

引用:https://worldmaker.app/

セリフやあらすじを文章で伝えれば、AIが自動で漫画のコマ割りを作ってくれます。
そこにキャラや背景などのパーツを配置していくことで、漫画ができあがっていきます。

絵心も画材もないけれど、伝えたい物語がある方なら、誰でも漫画家になれるチャンスがあります。

利用は無料(一部有料パーツあり)

WorldMakerは、基本的に無料で利用できます。
作画のためのパーツなどに一部有料のものがあるため、必要であれば課金して購入しましょう。

Comic Copilot(コミコパ)

概要・特徴

ChatGPTのAPI、GPT-4を搭載した、漫画制作サポートサービスがこちらです。
アイデアに詰まった時や思うように進まない際の相談にのったり、漫画を作るための面倒な作業をサポートしたりして、手助けしてくれるAIロボットです。

生成AI漫画

引用:https://lp.comic-copilot.ai/

アル株式会社と集英社と共同によってリリースされたコミコパは、漫画投稿・公開サービス「ジャンプルーキー!」に登録することで利用できます。
先のWorld Makerが、コマ割りやパーツの組み合わせによるキャラクター作成といった具合に、主に作画周りを担ってくれるのに対し、コミコパはアイデア出しやストーリー展開、セリフのパターン出しなど、漫画に表したい物語の作成をサポートしてくれるAIとなっています。

利用は無料(有料サービスなし)

コミコパを利用するには、事前に漫画投稿サービス「ジャンプルーキー!」または「マンガノ」に登録して、コミコパの「あいことば」を入力することで、無料で利用できます。
有料版に該当するサービスはありません。
コミコパで送信したアイデアは、AIの学習に使われることはなく、またコミコパで提案さえたアドバイスやアイデアを作品も取り入れることは可能ですが、他社の事例や他の漫画作品の内容が含まれる可能性があること、知的財産の侵害や他者への誹謗中傷などに当たらない表現を利用者自身の判断で心がけるように明記されています。

Dashtoon(ダッシュトゥーン)

概要・特徴

日本の漫画、韓国のウェブトゥーンなど、アジア発のコンテンツが人気のコミック市場。
こちらのDashtoonはアメリカ発のスタートアップとして、欧米のコミックシーンにもたらす影響力が注目されています。
欧米でも、アジアと同じようにコミック制作を巨大産業にすることを目標に掲げて英語圏でのビジネス拡大をしており、日本でのサービスはまだ開始されていませんが、他の言語圏の作家向けに翻訳ツールの提供にも取り組んでいるということです。

生成AI漫画

引用:https://lp.comic-copilot.ai/

無料版

Dashtoonは「コミック制作の民主化」を謳い、1話分に該当するアイデアを漫画の形に落とし込むまでに通常40~50時間かかるところ、生成AIを使って5~6時間に短縮できるとしています。
制作用のクリエイティブエンジンを提供するスタジオ部門以外に、Dashtoonアプリを運営する部門があり、ここで作品として公開された漫画を読むことができます。
Dashtoon上で完成させた作品をDashtoon上で独占販売するのであれば、利用料はかからないうえ、販売経路まで確保できるというシステムです。

有料版

完成した作品をDashtoon以外の場所でも販売する場合には、料金が発生します。
読者は、10エピソードまでなら無料で読むことができますが、上限に達すると課金対象となり、続きを読むには有料購読に申し込む必要があります。
この購読料が、クリエイターとDashtoonにとっての収益源となります。

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SOUNDRAW(サウンドロウ)

概要・特徴

SOUNDRAWは、専門的な知識がなくても、簡単に楽曲制作を楽しめるツールです。
曲の長さや曲調、テンポなどを指定すれば、AIが楽曲を自動生成してくれます。
動画コンテンツなどのBGMに、イメージに合わせたフリー素材を探す代わりに、ぴったりの楽曲を作り出すことができます。
商用利用も可能で、YouTubeなどにBGMとして使用して収益が発生したとしても、SOUNDRAWへの利用料は発生しません。
ただし、ダウンロードした楽曲をそのまま使うことはNGで、必ず編曲して作成者なりの作品にする必要があります。

無料版

SOUNDRAWの利用は無料で始められます。
無料版ならアカウント登録も不要で、ブラウザから楽曲生成ツールを利用できます。
SOUNDRAWに条件を入れて生成された楽曲に、60%以上新しい音源を追加して編曲すれば、オリジナルの作品として販売することも可能になります。

有料版

有料プランは2つあります。
クリエイタープラン(月額約17ドル~20ドル)なら、 YouTubeやTikTokなどの動画配信サービス、またゲーム用のBGMなどを作成して利用することができます。

生成した楽曲にボーカルを入れて、オリジナル曲としてストリーミング配信サービスなどで販売するには、アーティストプラン(月額約30ドル~40ドル)にすることで可能になります。

アーティストプランで生成した楽曲も、60%以上の編曲や歌を加えない場合は販売・配布ともにできません。
楽器ができなくてもブラウザ上の操作で編曲作業ができるので、仕上げとしてオリジナリティーを加えてアレンジしましょう。

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Boomy(ブーミー)

概要・特徴

Boomyは、AI技術を活用した直感的な操作で、短時間で多様な音楽スタイルの楽曲を生成することができるツールです。
Boomyは楽曲のリリースもサポートしており、作成した楽曲をSpotify、Apple Music、YouTube、TikTokなどの人気のプラットフォームに公開して、世界中の人々に聴いてもらうことができます。
2023年11月、ワーナーミュージック・グループ傘下のADAワールドワイドと提携したことを発表し、音楽業界における生成AIの導入の先行事例として話題になりました。

無料版

メールアドレスを入れて認証することで、利用がスタートできる無料版では、選択肢の中から希望するリズムやテイストを選んで楽曲を作成することができます。
無料版にはこの選択肢に制限があり、あくまでもデモ版といった扱いです。

有料版

クリエイタープラン(月額約15ドル~)、プロプラン(月額約40ドル~)の2つのプランがあり、無料版での制限の撤廃のほか、保存できる曲数や商用利用できる範囲などに違いがあります。
生成した楽曲を他のクリエイターに提供したり、音楽を再配布したりなどといった、利用方法や状況によって、より詳細なライセンスや許可が必要となる場合もあるため、利用の際には公式サポートページをきちんと確認してから行いましょう。

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著作権は?商用利用は?クリエイティブ系AIを使う際の注意点

こうした生成AIを使って作り上げたものを使用する際には、利用する際の権利に関する部分に注意を払う必要があります。
AI生成ツールを利用して何かを作成する際は、機械(AI)が自動的に作った生成物であるとして、基本的には著作物性が認められず、生成物に著作権は発生しません
しかしながら、生成物を作り出すためのプロンプトに、生成者のオリジナル性が問われます。
生成AIサービスを利用して生成したものであることを明記する必要がある場合がほとんどであること、また、生成物を商用として利用することが認められているサービスと、そうでないサービスがあること、認められている場合でも無料と有料で区分されている場合などもありますので、必ず確認して、適切に利用するようにしましょう。

まとめ

AIを使ってさまざまなものを生成できるサービスやアプリについてご紹介しました。
生成AIサービスのポイントまとめ

  • AIを利用した生成物については、著作権は発生しない
  • 生成AIサービスを利用して生成したものであることを明記する必要がある場合が多い
  • 商用が認められるサービス、認められないサービスがある
  • 無料版、有料版によって区分けされていることもあるので注意する
  • サービスの内容、商用利用に関するルールなども随時変わっていくため、必ず最新情報をチェックして利用する

知識や技術、環境が伴わなくても、ここまでいろいろなことができるようになったことで、アイデアを形にしやすい時代になったと言えるかもしれません。
トランスには、オリジナルグッズの作製をはじめ、ライブグッズキャラクターグッズなどの作製に関して豊富な知識と実績があります。
また、マーケティング戦略にも力を入れており、セールスプロモーションキャンペーンなど、モノづくりに加えてさまざまなサービスをご提供しています。
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ミコメ ナホ

photoshopやillustratorで夜中までちまちま作業していた日々は今や遠い昔…。生成AIをあれこれ試す時間の楽しいこと!嬉々としていろいろ遊びつつ、「絵心」とは一体何なのか、ちょっと考えてしまいました。

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