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【ゲームも音楽も演劇も】VRがエンタメをさらにアツくする!VRイベント最新事情
【ゲームも音楽も演劇も】VRがエンタメをさらにアツくする!VRイベント最新事情

VRを取り入れた、エンタメの新たな楽しみ方が広がりを見せています。
VR空間で行われる音楽ゲームやイベント、演劇など、注目の事例をご紹介しながら、VR×エンタメの可能性を探ります。

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インターネット上にある3次元の仮想空間、メタバース。どんなもので何ができるのか、そしてビジネスでは現在どんな活用例があるのでしょうか。注目の「メタバース」について、概要と事例をご紹介します。

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VR(バーチャルリアリティ)の現状

VRとは

そもそも、VRとはどういったものなのでしょうか?

VRとは

VRはVirtual Realityを略した言葉で、仮想現実とよばれます。
人工的につくられた仮想空間で、実際にその空間にいるかのような体験ができる技術を指します。
施設やアプリによってVRゴーグル(VRヘッドセット)を装着するものとしないものがありますが、いずれも360度の立体映像+音により、まるで現実のような迫力に満ちた世界の中で驚きの体験ができます。
テクノロジーを用いて構築された三次元の仮想空間で、ユーザーが「没入感」を伴うさまざまな体験とコミュニケーションを経験できるのが魅力です。

ちなみに、「拡張現実」と訳されるAR(Augmented Reality)は、肉眼で見える現実の風景に、映像や音などの情報を付け加えて見えるようにする技術です。
サングラス型のARグラスのほか、スマートフォンやタブレットを通して見ることができるため、気軽に体感でき、個人で楽しめるゲームでも多く採用されています。

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VRの現状

家庭用ゲーム機のデバイスとしてVRゴーグルやVRヘッドセットが発売

家庭でVRを楽しむため、ゴーグル型のデバイスやVRヘッドセット、ビデオシミュレーター付きのPCプラットフォームセットなどが発売されています。
これらを用いれば、家庭用ゲーム機でVRの世界を体感することが可能です。
目の前でおどる初音ミクの歌声を聞きながら、スピーカーから飛んでくる音のノーツをスティックでタッチして高得点を目指す『初音ミクVR』 や、体をそらせて迫りくるブロックを避け、足元の障害をジャンプでクリアしながら、ステップを踏んで全身でプレイするゲーム『Dance Dash』など、誰でも楽しめるゲームが人気を博しています。

近年日本でも経済活動が展開

VRを活用した多様な経済活動が、近年日本でも展開されるようになってきました。
メタバースやVRchatの登場により、仮想空間にアバターを使ってログインし、さまざまな体験をしたり複数の人々とコミュニケーションを取ったりといった活動がぐっと手軽に行えるようになりました。
こうしたソーシャルVRのユーザーは、コロナ禍をきっかけに急増した後も増え続けています。
それに伴って、VR空間の中でライブコンサートやイベント、セミナーなどを行う企業も増えてきています。

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VRが体験できる施設:ゲーム編

ここからは、実際にVRを体験できる施設をご紹介します。

VR体験

RED゜TOKYO TOWER(東京都)

東京タワーの足元、フットタウンにある日本最大規模のeスポーツパークです。
「異次元のエンタメ体験」を提供する空間として2022年にオープンして以来、eスポーツファンに限らず幅広い層のファンが訪れる人気スポットとなっています。
VRのみならずARも駆使した最先端テクノロジーを満喫できる体感型ゲームをはじめ、小さい子でも楽しめるボードゲームなどもそろった完全屋内施設で、年齢層を問わず1日中楽しめます。
ここで体感できるVRゲームのひとつ「BOAT RACE(ボートレース)」は、レース体験型VRアトラクションゲームです。
360度の迫力あるVR映像の中でハンドルとスロットレバーを操作しながら、風、水しぶき、ボートの振動などをリアルに感じながらボートレースを楽しめます。
最大6人まで同時対戦が可能です。

プラサカプコン

プラサカプコンは、全国で展開されているカプコンによるアミューズメント施設。
ここでも、VRゲームを体験することができます。
カプコンのオリジナルVRを楽しめる「VR-X」が稼働しており、さまざまなゲームがラインナップされています。
VRシューティングゲーム「BIOHAZARD VALIANT RAID(バイオハザード バリアントレイド)」は、最大4人まで同時に楽しめるメニューです。

プレイヤーは特殊部隊の隊員に扮し、トラブル解決のための調査として研究所のあるビルへ潜入して敵と戦います。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、ライド・アトラクション「XRライド」、フリーウォーク型VRアトラクション「XR WALK」など、VRを使ったアトラクションやゲームが多数稼動しています。
時期によってさまざまなコンテンツが稼働しており、中でも2022年にオープンした「モンスターハンターワールド:アイスボーン XR WALK(ウォーク)」は、「VR Awards」でVRロケーションベース・エンターテイメント・オブ・ザ・イヤー部門のファイナリストに選出されたことで話題になりました。
「VR Awards」は、VRを活用した世界中の優れた業績を表彰し功績を称える国際的なアワードです。
仮想空間に再現された「モンスターハンター」の世界に実際に入り込み、強烈な刺激を全身で感じられる“ほんもの”の狩猟体験が楽しめると人気のこのゲームは、世界中のテーマパーク、映画館、アトラクション、美術館などを対象に、優れたクオリティで新しいレベルの没入感を実現し、ユーザーに高い満足をもたらしたVRエンターテイメントに贈られる「VR ロケーションベース・エンターテイメント・オブ・ザ・イヤー」に選出されています。

ハウステンボスリゾート(長崎県)

長崎県佐世保にあるテーマパークのハウステンボスでも、VRのアトラクションが導入されています。
オランダの街並みを再現したヨーロピアンなイメージからは想像もつかないような、迫力満点の内容です。
「VR-WORLD」では、風や水しぶきなどが体感できる「激流ラフティング~恐竜島の大冒険~」「ウルトラ逆バンジー~体感5Gの宇宙旅行~」などが楽しめます。
VRゴーグルを装着して、映像に合わせて動くモーションシートに座るライド型VRアトラクション「VR KING」は、大阪の「あべのハルカス」と同じ高さ300メートルからの急降下や、東海道新幹線「のぞみ300系」と同じ時速270キロのスピードをスリル満点で体験できます。

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VRを取り入れたイベント:音楽編

VRを取り入れたイベント:音楽編

VRを使った音楽イベントも、各地で盛り上がりを見せています。

Virtual Reality Music Festival

アバターを使ってVR空間で交流ができるサービス・VRChat内のサテライト会場と、Youtube配信の2つの会場で行われたのがこちらの音楽イベントです。
2022年に行われた際には、参加アーティスト14組、全6時間にも及ぶ一大イベントとなりました。
VRChat内に設けられた巨大なモニターの前のステージにて、パフォーマンスをするアーティスト。
3Dで再現されたアーティストの姿を、360度さまざまな角度から楽しめるのもまたVRならではです。
ユーザーは、観客として会場に用意されているサイリウムを振ったりして鑑賞することも、ステージに上がってパフォーマンスに加わることも可能で、自由に音楽を楽しむことができます。
YouTube配信でも、ライブ映像として十分に見ごたえのあるカメラワークや、ライブの合間に表示されるタイムスケジュールやアーティスト情報など、リアルの音楽フェス配信と同様の演出で盛り上がりました。

サンリオ バーチャルフェスティバル

“サンリオピューロランド内に突如誕生した仮想空間”を舞台に繰り広げられる、世界最大級のバーチャルフェス。
VRChatで行われるイベントでは、サンリオピューロランドのメインイベントの1つである「キャラクターパレード」をはじめ、ジャンルの垣根を越えて多彩なアーティストが出演し、世界中のファンを熱狂させています。
VRゴーグルを持っていない人でも、YouTubeで配信される中継を楽しめるようになっています。

2024年は、ショーやライブを楽しめるフェスとしての期間を4週間に延長したうえ、いつでも何度でも楽しめる期間限定のVRテーマパークへと進化を遂げています。

推し研

Fortnite(フォートナイト)

世界的に人気のオンラインゲーム、Fortnite(フォートナイト)では、ゲーム内のVR空間で音楽イベントが開催されています。
世界の注目アーティストが出演するバーチャルイベント「Soundwave Series」は、世界中から参加したプレイヤーの前に3DCGの姿でアーティストが登場してパフォーマンスを行います。
2020年、コロナ禍によりライブツアーの中断を余儀なくされた米津玄師が、ツアーの代替としてこのSoundwaveにて全世界同時バーチャルライブを開催しました。
この模様は、米津玄師公式YouTubeチャンネルで2023年7月から公開され、アーカイブとして再び楽しめるようになっています。
また2022年には星野源が出演し、バーチャルな会場内の様々な場所に移動しながら圧巻 のパフォーマンスでプレイヤーたちを魅了しました。

音楽配信とVR

ライブイベントでなくとも、通常の音楽配信にもVRの技術が取り入れられています。

YouTubeVR

VR対応の動画を選び、アプリ対応のVRゴーグルやデバイスを使用したり、画面を動かしたりして360° 動画やVRコンテンツを視聴したり、検索を行うことができるサービスです。
VR動画はデータ容量が大きいため、Wi-Fiを接続して通信速度を確保する必要があったり、没入感の伴うVR動画特有の「VR酔い」を避けるため、通常の動画以上に長時間の連続視聴に注意する必要があるなどの注意点がありますが、ますます身近になるVRを手軽に楽しめる入門編としてぜひ活用してみてください。

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VRを取り入れたイベント:演劇編

生身の俳優が演じるライブ感が魅力の演劇の世界にも、VRを取り入れた演出が注目され始めています。

VR演劇™

映像プロデュースなどを手掛ける株式会社テラスサイドとKDDIが共同で開発したのがVR演劇™です。
劇場に足を運んだ観客は、生身の俳優が目の前で繰り広げる演劇を鑑賞しながら、指示されたタイミングで手にしたVRゴーグルをのぞくことで、ステージの上とVR映像のどちらも楽しむことができます。
演じる俳優もVRゴーグルを手に物語が進行していく演目では、俳優が今見ているのと同じ映像を、同じ視点で観客も共有することができ、今までにない臨場感を味わえる新感覚の演劇だと評価されました。
新しいエンターテイメント体験を提供する演劇スタイルとして、注目されています。

メタシアター

メタシアターは、VR空間で活動する演劇のコミュニティです。
約220名の参加者たちで、VR空間での公演のサポートや各種イベントの開催を行っています。
リアルな演劇からの参加もあり、VR空間と現実との演劇の相互交流の場をも創出している団体です。
2023年、VRChatで活動する日本語圏の団体やパフォーマーが多数参加する大規模な演劇祭「メタシアター演劇祭」を実施したことで話題を呼びました。
VR空間上に、大中小3種の舞台が用意された会場には、演劇はもちろん、お笑いや落語、剣舞、さらにはアイドルまで、さまざまな”舞台に立つもの”が集まりました。
劇場とは別にエントランスとなる空間も設置され、仮想空間のコミュニティの紹介や現実の演劇作品の紹介などの展示がされている様子は、さながら現実世界のお祭り広場や掲示板のよう。
目的のコンテンツだけを効率的に視聴するだけでなく、ふと足を止める楽しみも味わえる、フェスならではの醍醐味のある演劇祭となりました。

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イベントなどでの企業のVR活用事例

企業によるVR活用事例をご紹介します。

阪急阪神HD「JM梅田ミュージックフェス」

阪急阪神ホールディングスは、2022年、大阪・梅田の街を「JM(Japan Multiverse)梅田)」としてメタバース上に忠実に再現し、音楽祭を開催しました。
阪急百貨店と阪神百貨店が向かい合う梅田の中心地を舞台に、バーチャルアイドルやVTuber、アニメキャラクターによるコンサートをはじめ、さまざまなイベントのブースが並ぶ中、ユーザーはアバターとなって大阪の街並みを歩き、音楽だけでなく、街歩きやショッピングを楽しみました。
2023年には、人気アニメから生まれたボーイズユニット「KING OF PRISM」の応援上映&トークイベントや、人気アイドルアニメ・ゲーム「ラブライブ!」のメタバースライブも開催されました。

ぴあ「NeoMe」

コンサートチケット販売などを手掛けるぴあが提供するバーチャルライブプラットフォーム、NeoMe。
ユーザーはアバターとなって仮想空間に入り、パフォーマーのステージを観たり、ユーザー同士で交流したりアバターのコーディネートを楽しんだりできる、スマートフォンアプリです。

バーチャルを起点としながらも、ぴあが培ってきたリアルのライブ・エンタテインメント領域の知見を活かして、リアルとバーチャルの垣根を超えていくような様々なイベントやライブが予定されています。

大日本印刷「VRモデルルーム」

大日本印刷では、高精細なCGで物件を表現し、実物のモデルルームの見学のように、物件の雰囲気、設備の細部、仕上げなどの高級感や質感を体験できる仮想のモデルルーム「VRモデルルーム」を展開しています。
VRゴーグルを装着したユーザーは、部屋の広さ、天井の高さ、キッチンカウンターの高さ、バスルームや廊下などの幅など、物件のサイズを体感できるうえ、気になる部分やカラーセレクトをその場で写真プリントして持ち帰ることが可能です。
VRモデルルームでの内見から、マンションギャラリーなどへの再来店を促すことにつながっています。

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VRイベントを行うメリット

VRの技術を取り入れて、仮想空間でイベントを行うメリットについて考察します。

リアルイベントにかかる工費・運営費の節減

ライブ、セミナー勉強会、展示会など、人が集まるイベントを行う際には、会場を確保したうえで設営や運営、人員配置などの工費がかかります。
これらに比べると、VRイベント構築にかかる費用はリーズナブル。
リアルイベントでは、設営した会場は期間を過ぎれば役目を終えますが、VRイベントならアーカイブ配信などで、イベント開催期間を過ぎてもユーザーに発信を続けることが可能です。

人数制限の縛りなし

会場の規模についても、仮想空間であるVRイベントなら物理的な人数制限がないため、悩む必要がありません。
これは、感染症対策が厳しく講じられていた2020年から2022年の間、さまざまな施設で人数制限が設けられる中、VRイベントが大きく躍進することにつながりました。

対象地域は全世界

同様に、インターネット環境があれば世界のどこにいても参加可能なのがVRイベントです。
音楽ライブなどでは、日本の音楽を聴いたこともないというユーザーが、オンラインゲーム内のVRイベント会場で初めてアーティストの音楽に触れ、熱烈ファン化するという事例もありました。
遠方からの学生を集めたいオープンキャンパスなどにも、VRイベントは合理的な手法です。
ターゲットを全世界に設定できるVRの強みを最大限に生かすことができます。

VRならではのコンテンツ提供によるインパクト

360度どの角度からでも映像を見られるため、アクロバティックなパフォーマンスも余すところなく楽しめるVRコンテンツ。
シーンや視点の瞬時の切り替えなど、現実の世界では体験できないVRならではの視聴の仕方によるインパクトは絶大です。

スポーツイベントなどに取り入れることで、ファン層の拡大につなげることもできそうです。

TRANS_実績一覧

まとめ

リアルイベントが制限された2020~2023年の間にも、エンタメ業界を中心に発展してきたVRイベント。
ゲーム、音楽、演劇とエンタメの中でも範囲を広げ、これからますます可能性が広がっていきそうな注目のキーワードです。

バーチャルイベントで配布されるデジタルコンテンツはもちろん、ノベルティやキャラクターグッズなどの製作は、数多くの実績を持つトランスにお任せください!
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ミコメ ナホ

スマホで遊べるARで、自分の殺風景なデスク周りに恐竜を登場させて和むのが息抜きだった時期がありました。
令和6年、煮詰まった時にはVRゴーグルを装着して積極的にブチ上げていこうと思います。

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