ノームコアとは?|トレンドの“普通”ファッションのこだわり方を解説
ノームコアとは?|トレンドの“普通”ファッションのこだわり方を解説

急上昇してきたファッショントレンド『ノームコア』。
ノームコアとは、シンプルなアイテムを使ってコーディネートするクールなスタイルです。
今回は、ノームコアの流行の背景にある消費者のマインドの変化や、取り入れたいアイテム・カラー、かっこよく見せるポイントなどを解説します。

【2023年秋冬トレンド】 秋冬に展開したいグッズのアイデアと消費傾向のヒント

》あわせて読む

【2023年秋冬トレンド】 秋冬に展開したいグッズのアイデアと消費傾向のヒント

2023年秋冬のトレンドは?高まっていく節約志向のなか、グッズの展開の際に注目したいポイントを紹介します。オリジナルグッズ製作のヒントに。

詳しくはこちら >

エシカル素材オリジナルグッズカタログ

ノームコアとは①:“普通”ファッション流行の背景

ノームコア ファッション トレンド

ノームコアとは?

ノームコアとは、“ノーマル(普通)”と“ハードコア(中核、本格的な、徹底した)”を掛け合わせた言葉。
シンプルでベーシックなアイテムを中心に、「普通」を極めたクールなスタイルのことで、主にメンズファッションの分野でのトレンドとなっています。
ノームコアは、「シンプルなアイテムで飾らないオシャレを」という意識のもと2010年代初頭にもトレンドとなっていました。

ノームコア流行の背景

なぜ今ノームコアが流行するのでしょうか?

ノームコアとは、極力シンプルなアイテムを使って飾らないオシャレをするスタイルを指します。
2020年頃から続くトレンド・Y2Kファッションが、コロナ禍など制限・抑圧の反動で流行した、明るく派手なファッションだったのに対し、ノームコアは派手なスタイルの流行や、流行をこぞって取り入れようとするSNSなどの情報過多への反動だと考えられます。
“インスタ映え”の概念が、“派手さ重視”から“自然さ重視”へと変わっていったように、消費者のマインドもシンプルな生活への憧れ、物事の本質的な良さを評価する価値観へと変化していき、再びトレンドとして注目されているのです。

ノームコアに使われるのは本来流行り廃りのないシンプルなアイテムなのですが、「結局、シンプルが一周回ってかっこいい」という現代の若者の価値観とマッチしています。
実際にノームコアファッションを楽しんでいる20代前半の若者層は、このスタイルを自分の価値観と重ね合わせているため、過去のトレンドの再燃というよりは、新たなトレンドとして楽しんでいます。

10年前に流行したノームコアとはどこが違う?

現在流行しているノームコアは、10年前に流行したノームコアとは少し異なる点があります。
明確な差は、アイテムのサイズ感。
当時のノームコアファッションのトレンドでは、タイトなサイズ感を選び、全体的にスリムな着こなしが主流でした。
くるぶしが見えるくらいの丈の、ピタッとしたジーンズがトレンドだったようです。
現在では、ゆったりとしたシルエットのアイテムを使うのが主流。
オーバーサイズのトップスや、ストレート~ルーズフィットのボトムスなど、余裕のあるフィッティングが今っぽいノームコアです。

また、当時はスタイリッシュでクールなメンズファッションのトレンドでしたが、現在では、カジュアルでリラックスした、メンズライクなファッションを好む女性にも取り入れられています。

Y2Kファッションとは?

》あわせて読む

Y2Kファッションとは?

詳しくはこちら >

ノームコアとは②:ノームコアで取り入れたいカラーとアイテムの傾向

ノームコアに取り入れたいカラー

ノームコアファッションに取り入れたいカラーは、とてもシンプル。
黒、グレー、白などの無彩色や、ネイビー、ベージュなどの落ち着いたカラーを中心にコーディネートを組んでいくのが基本です。

ノームコアに取り入れたいアイテム

ノームコアファッションには、シンプルなアイテムを取り入れましょう。
トップスは無地のTシャツ、スウェット、シャツなど。
ボトムスには定番のジーンズの他、カーゴパンツやスラックス、スウェットパンツなど。
アウターにはロングコートの他、近年トレンドになっている、ボリュームのある短丈アウターなどを使うと、今っぽい雰囲気を作ることができます。

2023-2024秋冬トレンドカラー

2023-2024秋冬トレンドカラー

詳しくはこちら >

ノームコアとは③:ノームコアでかっこよく見せるためのポイント

ノームコアにはシンプルなアイテムが使われますが、一歩間違えるとただの地味なファッションになってしまいがち。
ノーマルの中にもコア(本格さ、中核)があるような、シルエットやアイテムにこだわりを持ってアイテムを選ぶことで、かっこいいノームコアスタイルを作り上げることができます。
ノームコアファッションをかっこよく見せるポイントを解説します。

ノームコア ファッション トレンド

上下ゆったりシルエット

10年前のノームコアトレンドにはなかった、リラックスしたスタイル。
近年のトレンドであるオーバーサイズアイテムを使ったコーディネートです。
ルーズでカジュアルすぎてしまう場合は、ボトムスにスラックスなどを取り入れたり、スニーカーではなくローファーなどを取り入れたりすると、キレイめファッションの要素をプラスできます。

タイトなトップス×太めのボトムス

Tシャツ×ジーンズなどを使った王道ノームコアコーデも、タイトなトップスと太目のボトムスを組みあわせることで今っぽいコーディネートに。
Tシャツに限らず、スウェットやセーターなども、ジャストサイズを選んでもクール。

アイテムの個性

「とにかく無地でシンプルなアイテム」ではなく、「シルエットやディテールにこだわりのあるアイテム」を選びましょう。
ワンポイントロゴの色や位置、丈の長さ、ステッチのデザイン、素材などに自分なりのこだわりをもち、“ノーマル”なアイテムの中にも“コア”を持たせることができます。
ハイブランドのトレンドとして、“クワイエット・ラグジュアリー(控え目な贅沢)”と呼ばれる、ブランドロゴを露骨にアピールしないアイテムが見られています。
分かる人にはわかるこだわりを取り入れるのも、ノームコアの楽しみ方の1つです。

小物で個性

無地でシンプルなコーディネートで物足りなさを感じる場合は、小物で個性を出してみるのもアリです。
キャップをかぶったり、ユニークなデザインのバッグを持ったり、靴下に差し色を取り入れてみたりと、シンプルなコーディネートに個性を少しだけプラスすると、地味ファッションを回避できます。

クワイエット・ラグジュアリー|控えめ&上質なファッショントレンド

》あわせて読む

クワイエット・ラグジュアリー|
控えめ&上質なファッショントレンド

詳しくはこちら >

まとめ:ノームコアとは何かを学んで、オリジナルグッズ製作にも取り入れてみよう!

Y2Kもノームコアも、過去に起きたファッショントレンドですが、現代の視点で再解釈されて当時流行っていたスタイルとは変わってきています。
シンプルでもこだわりを感じられるアイテムを選ぶのがノームコアを楽しむコツです。

ファッショントレンドは、企業やIPコンテンツのオリジナルグッズの企画にも大きく影響を与えますし、大変参考になる要素。
オリジナルグッズ製作にノームコアを取り入れるアイデアを考えます。

名入れ

本体色と同系色のカラーでロゴを印刷し、シンプルでクールなアイテムになり、普段使いもしやすいグッズになります。
ロゴの位置を変えたり、刺繍やオリジナルタグなどを用いて名入れ方法を変えたり、名入れ方法を変えるアイデアです。

アイテムの形状

例えばバッグのハンドルの長さや太さ、縦長や横長など、形状で個性を出しながらノームコアを目指すアイデアです。
名入れやカラーをシンプルする分、形状で個性をだすことで、ノームコアコーデに取り入れたときに地味すぎないアイテムを作ることができます。

シンプルなデザイン

ノームコアはファッションのトレンドですが、キャラクターやアイドルなどのコンテンツにも取り入れることができます。

アクリルスタンドの台座や、キャラクターの名前の文字色などをシンプルに仕上げることで、普段のグッズとは雰囲気の違うグッズ製作ができるかもしれません。

オリジナルグッズにトレンドを取り入れることは、ファンが手に取りやすい・日常使いしやすいグッズを作る事につながります。
トランスでは、さまざまな業界のトレンド感あるグッズのご提案をしていきます。
各営業担当までお気軽にご相談ください。

おすすめコラム

どれを選ぶ?エシカルなオリジナルグッズ製作の手法をご紹介

どれを選ぶ?エシカルなオリジナルグッズ製作の手法をご紹介

再生素材を使用したオリジナルグッズなど、グッズ作りを通して「エシカル」を体現できるさまざまな手法をご紹介します。

スマホ+αをスマートに身に着ける、手ぶらスタイルの進化系|エクステンディットストラップ

スマホ+αをスマートに身に着ける、手ぶらスタイルの進化系|エクステンディットストラップ

トレンドのスマホショルダーから「しまわない収納力」を携えた新しいスタイルのスマホストラップ、「エクステンディットストラップ」をご紹介します。

セウヘイ

セウヘイ

株式会社トランス社員。ノームコアファッションについて調べ、シンプルなアイテムを使ったコーディネートをたくさん目にした後、見たことないくらい派手な柄のマフラーを買いました。

トランスのコラムに関する
ご質問・ご感想はこちらから

お問い合わせ
↑