ホテルのIPコラボルーム事例集|宿泊が極上の推し活・エンタメに
ホテルのIPコラボルーム事例集|宿泊が極上の推し活・エンタメに

ご褒美宿泊、ホテル女子会、ホカンス、ホテル推し活など近年では、ホテルを利用した新しい遊び方が増えてきています。

中でも、近年ではキャラクターIPとコラボしたコンセプトルームやプランを打ち出すホテルの事例がどんどん増えてきました。

コロナの影響によるインバウンドの激減、推し活ニーズの高まり、そうした事情を背景に、宿泊そのものをエンタメ化するホテルコラボ事例にはさまざまな工夫がされています。

今回はIPコラボルーム、コンセプトルーム、推し活プランなど、日本国内で、ホテルが仕掛けるさまざまなIPコラボ事例やコンセプトプラン事例を紹介していきます。

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BT21|sequence MIYASHITA PARK コラボルームに潜入!オリジナルグッズも紹介

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株式会社トランスと株式会社三井不動産ホテルマネジメントがデザイン、ルーム装飾、商品企画・制作を行った、「LINE FRIENDS」のグローバル人気キャラクターブランド、ユニバースター「BT21」とsequence MIYASHITA PARKのコラボレーションルームを展開しました!

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ホテルのIPコラボ事例

アニメやゲームなどのキャラクターコラボルーム。
作品の世界観やキャラクターイメージを客室内にちりばめ、コラボドリンクや限定アメニティを展開しています。
そうしたホテルのIPコラボ事例をまとめてみました。

池袋サンシャインプリンスホテル「IKEPRI25」

池袋サンシャインプリンスホテルの25FフロアをIPコラボ専用に改装したプロジェクト。
ナムコナンジャタウンやポケモンセンターのあるサンシャインシティ、アニメイトや乙女ロードと呼ばれる女性向け同人ショップが近辺に集まり、アニメやゲームが好きな若い世代の中心地でもある池袋の立地を生かし、『Fate/Grand Orde』や『ハイキュー』『IdentityV 第五人格』など、旬のアニメ・ゲームタイトルIPコラボルームを打ち出してきています。

各タイトルとのコラボでは、企画用の書き下ろしイラストや書き下ろしシナリオなどを用意。
フロアの共有エリアでは特別映像の上映やグッズ、舞台衣装などファン垂涎の展示ギャラリースペースなどが用意されており、ホテルフロア内でゆっくりと作品世界を堪能できるようです。

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過去には『文豪ストレイドッグス』コラボを実施。
作中組織をテーマに「武装探偵社ホテル」「HOTEL PORTMAFIA」と銘打った2種類のコンセプトルームが展開されました。
そのほか、系列にあたるプリンスホテル新横浜では『東京卍リベンジャーズ』コラボも開催し、こちらはコンセプトルームとアフタヌーンティーも展開。

コラボ企画の紹介ページ

エクセルホテル東急

エクセルホテル東急と系列の全国ホテルでは、さまざまなIPコラボを展開。
渋谷エクセルホテル東急では、渋谷一帯で開催された「渋谷×コナン」イベント期間に合わせ、劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』の世界観にどっぷり浸れる「ベルツリーホテル」が期間限定オープンしています。

東急ホテルズは、渋谷エクセルホテル東急のほかにも、全国各地のホテルで、IPコラボやコンセプトルームの展開を行っています。
四国・高松東急REIホテルでは『ポケットモンスター』より“うどん県PR団「ヤドン」と一緒に♪宿泊プラン”として、等身大ヤドンのぬいぐるみのあるコンセプトルームを、二子玉川エクセルホテル東急では「はらぺこあおむし」などの絵本で知られるエリック・カールコンセプトルームを展開しています。

このほか、渋谷エクセルホテル東急では電車の運転手気分が味わえる「トレインシミュレータールーム」、「昔懐かしの東急電鉄コンセプトルーム」、「鉄道ジオラマルーム」と、大人の鉄道ファンも子供連れファミリーも楽しめるコンセプトルームも展開している。

引用元:https://www.tokyuhotels.co.jp/stay/plan/74858/index.html

ホテルニューオータニ

ホテルニューオータニでは2022年1月~5月に東京・幕張・大阪・長岡・鳥取・博多の6都市のホテル内で『鬼滅の刃』コラボを開催。
キャラクターごとにテーマ分けされたコンセプトルームのほか、ホテルニューオータニ東京ではエレベーターホールや廊下に藤の花をあしらうなどの作品世界観の演出を行っていました。

チェックアウト後には持ち帰ることができる各コンセプトルームのルームカードキーや、このコラボでの書き下ろしキャラクターのアクリルスタンドなどオリジナルグッズも販売
プレミアム宿泊プランのみで入手できる、黒仕立てで背面に「滅」の文字があしらわれたバスローブ「鬼殺隊 隊服モデルのバスローブ」も登場しました。
また、幕張や大阪の館内レストランでは、作中に登場した食事や技名にちなんだ料理やドリンクメニューも展開。
鬼滅ファンの子供から大人まで楽しめる企画を盛り込んでいました。

今後は、30~40代女性層に人気の高い『TIGER&BUNNY』コラボの展開も予定されているようです。

グランシャリオ北斗七星135°

淡路島にあるグランピング施設のコクーンと呼ばれる戸建てコテージのような客室を使ったコラボ事例です。
グランピング施設の客室・コクーンは、外観も内観もまるでRPGの宿屋のような空間。
ファンタジー世界観との親和性が高く、ドラゴンクエスト、NARUTOなど、作品ファンが没入感を楽しめるのが特徴です。
このほかクレヨンしんちゃんやハローキティなど、ファミリー層向けタイトルのコンセプトルームも展開しています。
また、この施設は同じく淡路島にある実物大ゴジラをテーマにしたアトラクション「ゴジラ迎撃作戦」とも連携しており、グランシャリオの宿泊者は無料で楽しむことができるとのことです。

公式サイト

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ホテルのコンセプトルーム事例

ホテルコラボ、コラボルーム、コンセプトルーム、イケプリ、ヒルトン、推し活、オリジナルグッズ,ノベルティ、企画,製作

キャラクターIPだけではなく、さまざまなコンセプトでデコレーションした客室を用意しているホテルが増えています。
子供が楽しめるようなファミリー層向けの部屋や、女性が憧れる不思議の国のアリスなどの童話コンセプトの世界観が楽しめる部屋など、ホテル宿泊そのものを家族や友達とのイベントとして楽しめる工夫がされているようです。

三井ガーデンホテル上野

三井ガーデンホテル上野

パンダルーム

上野駅・上野公園のすぐ近くにある三井ガーデンホテル上野。上野公園といえば上野動物園のパンダが有名ですが、このホテルではパンダをテーマにしたコンセプトルームを展開しています。
リラックスした雰囲気でゆったりできるパンダルームだけではなく、エントランスロビーでは大きなパンダのぬいぐるみが出迎えてくれるなど、ホテルのあちこちにパンダが置かれています。

引用元:https://www.gardenhotels.co.jp/ueno/

ヒルトン東京

ヒルトン東京

アリスルーム

ストロベリーフェアやアリスモチーフなど女性を魅了するコンセプトのビュッフェやアフタヌーンティーで人気のヒルトン東京。
人気のスイーツビュッフェとアリス朝食付きの『不思議の国のアリス』をテーマにしたコンセプトルーム【RSVP.アリスルームへの招待状】の宿泊プランを設けています。
このほか、2022年5月~8月は女性に人気のチョコミントをテーマにした「アリスのペパーミント気分のお茶会」ランチ&スイーツビュッフェを開催し、フェアとセットで30F以上の高層階客室に泊まれる宿泊プランも登場しています。

引用元:https://tokyo.hiltonjapan.co.jp/plans/rooms/7505

ストリングスホテル 八事 NAGOYA

ストリングスホテル 八事 NAGOYA

FUN! FUN! AQUARIUM プラン
FUN! FUN! ZOO プラン

宿泊する部屋をバルーンや大型ぬいぐるみでデコレーションしてもらう、デコレーションプランが選べるストリングスホテル。
このほかにも、女子会向けにスイートルームのデイユースプランや、マリーアントワネットや戦国武将などユニークなテーマのアフタヌーンティーやビュッフェフェアの開催など、若い世代やファミリー層に向けたプランやフェアを充実させています。

引用元:https://www.strings-hotel.jp/yagoto/stay/decoration

星野リゾート OMO7旭川

星野リゾート OMO7旭川

ペンギンルーム/シロクマルーム/えぞひぐまルーム

旭川を語るに欠かせない旭山動物園をテーマにしたコンセプトルーム。
ペンギン、シロクマ、えぞひぐま、それぞれのコンセプトでデコレーションされた客室内にはたくさんのぬいぐるみやクッション、おもちゃが置かれています。
カップやファブリックはもちろん、部屋のあちこちにペンギンやシロクマがいるので、部屋に合計何匹のシロクマやペンギンがいるのか数えてみるのも宿泊の楽しみ方
ホテル館内では、「動物の話をしない旭山動物園講座」「えぞひぐまの話しかしない旭山動物園講座」など、ユニークなイベントや展示も行っています。

引用元:https://omo-hotels.com/asahikawa/sptopics/5148/

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ホテルの推し活ルームプラン

クリアポーチ、アクスタケース、アクスタ推し活、Z世代、Kept、コクヨ、オリジナルグッズ,ノベルティ、企画,製作

IPコラボやコンセプトルームとは違い、宿泊する客室内で女子会・推しの鑑賞会・推しの誕生会(#本人不在の誕生会などを宿泊者がより快適に楽しめるサービスを提供するホテルのルームプランが、ホテルの推し活プランです。
上記で紹介したIPコラボやコンセプトルームプランを行っているホテルの中にも、こうした推し活宿泊プランを用意しているところもあります。
推し活宿泊プランの主な特徴は、
客室内に大画面モニターを設置してあるorプロジェクターの貸し出し、バースデーバルーン提供、誕生日ケーキ・ドリンクサービス、自撮りや推しぬい撮影向けのLEDライト貸し出しなどを行っていることです。

京王プラザホテル、東京ドームホテル、ヒルトン東京お台場、ホテルモントレ銀座、ホテル・ザ・マンハッタンなどのホテルでは、こうした推し活向けの宿泊プランを行っていることで知られています。

ほか、ヒルトン東京お台場やホテルモントレは、期間限定で「鬼滅の刃」「東京卍リベンジャーズ」、女性に人気の競泳男子アニメ「Free!」といったIPコラボの宿泊プランやアフタヌーンティーを開催していることもあり、アニメファン、推し活女子の間でも“オタクに理解がある、推し活プランがあるホテル”というイメージ認知が広がっています。

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ホテルのIPコラボへの期待と課題

クリアポーチ、アクスタケース、アクスタ推し活、Z世代、Kept、コクヨ、オリジナルグッズ,ノベルティ、企画,製作

ホテルでのIPコラボはコロナ禍以前の数年前からビジネスホテルやミドルグレードのホテルを中心に増え始めていました。
そしてコロナ禍以降には、インバウンド激減・推し活ブームと相まってハイグレードのホテルでもコラボ事例が増えはじめ、ホテル宿泊に付加価値を与える、新たなホテル集客の手段になりつつあります。

宿泊者にしか手に入らないIPグッズや限定アメニティ、コラボフード&ドリンクが楽しめるだけではなく、コラボ企画によっては、書き下ろしイラストやコラボタイトルの特別ストーリー、宿泊者しか聴くことのできないキャラクターボイス展開など、ホテル宿泊プランならではの特別感を提供し、宿泊料金が通常の1.5~2倍の価格であっても好評を博し、連日予約で満室になった事例もあります。
これは、開催期間中にもう一度泊まりたい、とリピーターになったファンや、口コミ評判やSNSでの宿泊体験を目にした人たちが興味を持ったなどの要因がありました。

施設に足を運ぶきっかけを作るIPコラボ

ホテルの宿泊プランやホテルのアフタヌーンティーでのIPコラボにファンが期待することは、プチ贅沢や特別感を楽しめることです。
ホテルのランチ・アフタヌーンティーやプチ贅沢宿泊には憧れるものの、多くの消費者にとって決して安い出費ではありません。
しかし、自分の推し作品や推しキャラのコラボ、好きなコンセプトテーマのものが登場すれば「好きな作品のコラボやっているなら、いい機会だし気になっていたあのホテルに行ってみよう」と、足を運ぶきっかけとなります。

また、IPコラボではなくとも、上記で紹介したような「推し活宿泊プラン」は、IPコラボよりややリーズナブルで手軽さが魅力になります。あえて自宅ではなく、友達とホテルに泊まって遊ぶ、というちょっとだけ非日常なイベントを作る機会を提供することができます。

ホテルIPコラボに求められること

一方で、人気IPになればなるほどコラボ案件自体が増え、カフェやグッズより単価の高いホテル宿泊に対してはファンの目も厳しくなり、求められるホスピタリティレベルも上がっていきます。/p>

既存のIP素材だけ使ったおざなりなコラボではなかなか振り向いてもらえず、部屋の予約が埋まらないケースも少なからずあります。 ホテルでのIPコラボで集客を狙うためには、ファンに的確に刺さる内装やグッズアメニティなど、作り込みと工夫、特別感の演出が不可欠になってきていると考えられます。
そんな中でも、人気テーマパークの公式ホテルは、熱烈なファンを満足させ、リピーターを作る魅力的な演出や打ち出し方をしています。
ディズニーリゾートの公式ホテルは、パーク内に限らず、ホテルの客室内にも世界観を構築し、アメニティグッズなどはもちろん、粋な演出やホスピタリティにも余念がありません。
こうした徹底的な作り込みが、ファンのみならず、そこまでディズニーファンではなかった大人をも魅了し、ディズニーリゾートのリピーターになるのです。
その細やかな世界観の演出、ホスピタリティ・サービスレベルは世界のホテルの中でもトップクラスと言われており、ビジネス書でも頻繁に引き合いに出されています。
ホテル・リゾート業界に限らず、IP・エンタメ業界に携わる人であれば、IPの活用方法、グッズ展開やファンへのアプローチ方法の参考にもなるでしょう。

ホテルの集客にIPコラボや推し活需要を活用した事例を紹介してきました。
ビジネスホテルだけにとどまらず、今までアニメ関係のコラボとは無縁にハイグレードホテルもこうしたコラボ企画や推し活プランを次々と打ち出してきていることがわかります。
名より実、体験消費を重視するZ世代の若年層、30~40代女性、若いファミリー層に刺さりやすいのは、粋な演出がちりばめられたIPコラボや遊び心の詰まったコンセプト立案ではないでしょうか。

ホテル側のアプローチ方法の変化は、コロナの影響での外出自粛とインバウンド需要の激減がきっかけではありますが、コロナ禍が落ち着き、市場が完全に復活したあとも、こうした施策は必要とされ続けるのではないかと考えられます。

ホテル集客に限ったことではありませんが、これからの市場の中心を担うZ世代や、経済力のあるアラサー・アラフォー世代のオタクの心をつかむことは、今後のレジャー・エンタメ業界にとって必須となるでしょう。

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