2050年には海の魚の量を超えると予測される海洋プラスチックごみ。
そんな海洋プラスチックごみを回収してリサイクルする取り組みが各地で行われています。
今回は、海洋プラスチックごみをリサイクルした生地を使ってオリジナルグッズを作製しました。
海洋ゴミの現状と、海洋プラスチックごみを使ったグッズの特徴について紹介します。
企業のサステナブルな取り組みに役立てていただけます。
目次

海洋ゴミの現状

日常生活の様々な場面で使用され、欠かせない存在となっているプラスチックですが、適切に処理されず海に流れたプラスチックごみが海の生物に悪影響を与えています。
毎年約800万トンものゴミが海に流れ出ているといわれており、そのうち75%が回収されていないのが現状です。
海に流れ込むプラスチックごみの多くは、陸地から風や雨などで流されたビニール袋やペットボトルなど。
海洋ゴミの半分以上がプラスチックであるといわれています。
海の生物がプラスチックの誤飲、破片や漁網が絡まったことで傷つき死んでしまうことも多々あります。
またそれだけでなく、魚などが死んでしまうことで、漁業や観光業、船の運航など、人々の生活にも悪影響を及ぼします。
海洋プラスチックごみをリサイクルした生地

今回使用している生地は100%リサイクル素材です。
東南アジア・中国周辺の、プラスチックを廃棄する環境があまり整っていない地域の沿岸で回収した海洋プラスチックごみをリサイクルしています。
回収したプラスチックは洗浄されフレーク化、ペレット状に加工、リサイクル繊維へと生まれ変わります。
この生地でつくったグッズは環境省が実施するプロジェクト「プラスチック・スマート」に登録が可能。
正しい処理やリサイクル方法で出来た生地であることを示し、環境に配慮した取り組みの推進をアピールできます。
ポイント:証明書の発行が可能
こちらの生地は、リサイクル生地であることの証明書の発行が可能です。
さまざまなリサイクル素材の製品が販売されていますが、リサイクル部分がどれだけ含まれているのか、どのようなリサイクル素材を使用しているのかがわからず、透明性に欠けるものも中にはあるかもしれません。
100%海洋プラスチックごみを使用しているという証明書を発行することで、透明性・信憑性を保証します。
海洋プラスチックごみをリサイクルしてできたオリジナルグッズ
海洋プラスチックごみをリサイクルしてできたエシカルなグッズをご紹介します。
さまざまなシーンで活用できる汎用性の高いアイテムを作製しました。
軽くてシャリ感のある再生ポリエステル(210T)と、ハリ・コシのあるピーチスキンの2種の生地で作製ができます。
また以下で紹介する型以外にもご希望の形で作製ができますので、ご相談ください。
フラットバッグ

A4サイズが入るトートバッグ。
展示会やイベント、店頭でお渡しするノベルティなどに使えるシンプルな形のバッグです。
マチ付きや船底、持ち手の長さ、縦横の長さの比率、ポケット付けや収納バンドなど、カスタマイズ方法はさまざまです。
マルシェバッグ

エコバッグとして人気のマルシェバッグ型。
コンビニの袋に似た形なので、ちょっとした買い物に便利な形です。
昼休みなどにエコバッグとして使用できるよう社員に配布する、という形でSDGs取り組みをすすめる企業もあるようです。
今回はピーチスキンを使用して作成しました。
ハリ・コシのある生地なのでノベルティ、販売品など幅広く活用できます。
ミニ巾着

手のひらサイズのシンプルな巾着。
コスメのセット売りや、製品を入れる内袋、ギフトバッグなど、備品類の環境配慮素材に切り替えたいという声に応えます。
もちろん大きさも変更可能。
フラットポーチ

使い勝手の良いシンプルなフラットポーチ。
化粧道具や、薬などトラベルセットを入れる小物入れとして活躍します。
ノベルティとして配布しても良し、セット売りの外装ポーチとしても良しのオールマイティなオリジナルグッズです。
210Tの生地で作製する場合は裏生地を付けると厚みがでて使い勝手が良くなるでしょう。
こちらの生地はOEM製作が可能。
ポケットを付けたり、収納できるよう留め具を付けたりといったカスタマイズにも対応可能です。
名入れはシルク印刷1色、昇華転写によるフルカラーでの名入れが可能。
印刷後に縫製するため、総柄のデザインでも問題ありません。
生地の色はロット次第で変更可能、PANTONEでの指定も対応いたします。
おすすめの展開用途・業界
バッグやポーチなど、オリジナルの形で作製が可能なので、さまざまなシーンでご活用いただけます。
展示会で配布するバッグやお買い上げノベルティ、コスメやトラベルセットなどまとめ売りの入れ物としても最適です。
製品を入れる内袋、ギフトバッグなどの副資材類や、のぼり旗などの備品にもお使いいただけます。
海洋プラスチックごみを使った素材なので、「海」や「水」に関わる企業におすすめです。
飲料メーカーや海・海岸をコンセプトにするアパレルブランド、プラスチックを使っている飲食店、船、貿易系の企業で展開すれば親和性が高く、訴求力もUPします。
その他、教育や旅行業界などSDGsを推進したい企業や団体で幅広く展開していただける素材です。
まとめ:海洋プラスチックごみをリサイクルするというストーリー

今回は海洋プラスチックごみをリサイクルしてできた生地のグッズをご紹介しました。
石油系プラスチックを使わずに、海洋ごみをリサイクルしプラスチックに再び価値を与える、サステナブルなアイテムです。
形の自由度も高く、汎用性の高いアイテムが作製できるので、幅広い業界・シーンで取り入れていただけます。
リサイクルした素材を使った生地は回収した後不純物を取り除き、洗浄などの工程を経ているため、通常の製品に比べやや割高になります。
SDGsの取り組みを進めている企業はそういった製品の背景にあるストーリーに賛同して活動しています。
海の生物の生活環境だけでなく、漁業や観光業にも影響を与える海洋プラスチックごみ問題の改善は急務です。
そんな背景のストーリーに賛同していただき、通常のグッズにはない価値を感じていただきたいと思います。
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