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【人気YouTuber×オリジナルブランド】成功のカギとなる「D2C」の手法とは
【人気YouTuber×オリジナルブランド】成功のカギとなる「D2C」の手法とは

YouTuberが立ち上げたオリジナルブランドが人気を集めています。人気YouTuberとしての抜群の知名度に加え、注目のビジネスモデル、D2Cの手法を駆使して消費者に浸透しているのが成功のポイント。実際にヒットを生んでいるオリジナルブランド実例とともに解説しますので、D2Cの導入やブランドの新戦略を打ち立てるヒントにしてみてください。

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YouTuberが立ち上げたオリジナルブランド

【人気YouTuber×オリジナルブランド】成功のカギとなる「D2C」の手法とは

引用元:https://rezard.jp/apparel/

こちらのファッションアイテムをご存じですか?これらは人気YouTuberのヒカルさんが立ち上げたオリジナルブランド「ReZARD」の商品です。このような人気YouTuberによるブランドがヒットしています。商品そのものの魅力に加え、企画・製作・販売まで自社で執り行う「D2C」の成功事例として、ブランド展開の進め方にも熱い視線が集まっています。

YouTuberオリジナルブランド成功の秘訣は「D2C」

YouTuberによるオリジナルブランド成功には、D2Cが関わっています。D2Cとは「Direct to Consumer」の略で、ブランドが小売店などを介さずに直接消費者とやり取りするビジネスモデルのこと。近年成長し続けているモデルですが、導入にあたってはメリット・デメリットの両面があります。

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D2Cとは

D2Cとは、卸売業者や小売店を介さずに、ブランドが自社のECサイトを通して消費者にダイレクトに商品を届ける販売方式です。そのためD2Cの手法を取り入れるブランドは、YouTubeやSNSを駆使してオンライン上で宣伝し、ECサイトに誘導するという集客手段を多用しています。

ネットショップやSNSの浸透により、D2Cは今後も成長を続けていくことが想定されます。ネットメディアを通して自社ブランド商品を消費者に販売するデジタルD2Cの市場規模は2015年の1兆3300億円から22年には約2倍の2兆6000億円の数値を示しており、25年には3兆円に達するとの予測データもあります。

【人気YouTuber×オリジナルブランド】成功のカギとなる「D2C」の手法とは

引用元:『売れるネット広告社』が「デジタルD2C」の市場動向調査を実施 2025年には3兆円に達すると予測。|value press

ちなみに、小売店での商品売買といった従来のビジネス手法は「BtoC」と表されます。「Business to Consumer」の略で、企業と消費者の取引のことを指します。

D2Cのメリット・デメリット

成長著しいD2C ですが、導入にはメリットとデメリットがあります。

<メリット>

  • 企画・製造・販売まで直接自社で行うため、手数料など中間マージンがかからない
  • 実店舗や在庫をかかえずにすむため、人件費やランニングコストをカットできる
  • 自社のオンラインサイトで消費者とダイレクトに接するため動向がつかみやすく、マーケティングリサーチや販売戦略をスムーズに立てられる
  • バリューチェーンのあらゆる局面を自社で進めるため、スピード感を持ってPDCAサイクルを回せる

<デメリット>

  • 販売チャネルであるECサイトや商品の配送システムを自社で立ち上げなければいけない
  • 実店舗がない分SNSなどを駆使して十分に露出を図り、オンライン上での宣伝戦略をしっかりと浸透させなければ成果に結びつきにくい

D2Cを成功させるためのポイント

先にも触れたようにD2Cを取り入れてビジネス展開する場合、「効果的な集客につながるSNSの活用」がカギを握ります。D2Cを取り入れたブランドは、YouTubeをはじめ、SNSに親しむ世代を中心に受け入れられやすいためです。ブランドを広く認知させ、愛着を持つ厚いファン層を形成するためには、以下のポイントが重要になります。

  • SNS世代に響くブランディング
  • SNSを活用した宣伝のトレンドの方法・情報などを常にキャッチしておく
  • ブランドの魅力を分かりやすく伝え、スムーズに商品選定・購入に進められるようなサイトの構築
  • 顧客の自社サイトへの訪問数、閲覧履歴、滞在時間などのデータやSNSでの宣伝への反応をもとに、商品・サービスの開発・改善を徹底する
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今アツい!YouTuberのオリジナルブランド4選!

YouTuberプロデュースのオリジナルブランドの成功事例を4つご紹介します。それぞれの特徴などをつかみ、是非参考にしてください。

  • ヒカル:ReZARD
  • コムドット:Birdog
  • 東海オンエア ゆめまる:Bark at the Moon
  • Lazy Lie Crazy(レイクレ) ともやん:&RSON

ヒカル:ReZARD

YouTubeチャンネル登録者数486万人(2022年12月1日現在)を誇るインフルエンサー、ヒカルさんが2019年に立ち上げたアパレルブランド。シンプルながら高級感のあるデザインや快適な着心地が特徴のシャツやジャケット、パンツ、靴、グッズ、コスメなどがそろっています。

「ハイブランドと同じ着心地の服をハイブランドよりも圧倒的に安く」をコンセプトに掲げ、敏感肌のヒカルさん自身が心地よく身に着けられる素材やデザインにこだわって生産。彼の考えやコンセプトに共感したフォロワーからの絶大な支持を受け、売上は3年で70億円を突破しました。

<D2Cのポイント>
ヒカルさんがアイテムを実際に身に着けてYouTubeに出演したり、ブランドSNSを発信したりすることで高い宣伝効果を発揮しています。ReZARDのコスメサブスクサービス会員を対象にヒカルさんのチェキ会参加者の抽選が行われるなど、イベントと関連した企画も話題を呼びました。ハイブランド品と遜色のない上質な素材を採用しながら、高額なデザイン料や店舗維持費といったコストの削減によって低価格を実現したという料金設定も支持を集めています。

  • YouTubeチャンネル(登録者数):ヒカル(Hikaru)(486万人)(2022年12月1日現在)
  • ブランド公式サイト:ReZARD

コムドット:Birdog

近年急速なチャンネル登録者数の増加で注目を集める5人組YouTuber、コムドットによるアパレルブランド。「自分たちが着たい服を造る、ついでにアパレル業界の常識をぶっ壊す」を掲げ、Tシャツやハット、ソックスなどを展開。フォロワーを中心に支持されています。

<D2Cのポイント>
メンバー自身がビジュアルモデルを務め、デザインも友人に依頼して、自分たちのつくりたいアイテムを自分たちでプロデュースできる環境にこだわって製作。フォロワーと生でやり取りできるインスタライブで商品について紹介するなど、SNSを活用した宣伝効果も抜群です。多数のチャンネル登録者数達成を記念して限定で製作したアイテムもあり、YouTuberならではの商品展開も話題を呼んでいます。

  • YouTubeチャンネル(登録者数):コムドット(378万人)(2022年12月1日現在)
  • ブランド公式サイト:Birdog

東海オンエア ゆめまる:Bark at the Moon

【人気YouTuber×オリジナルブランド】成功のカギとなる「D2C」の手法とは

出典元:https://bark-at-the-moon.shop/

人気グループYouTuber・東海オンエアのメンバー、ゆめまるさんが立ち上げたアパレルブランド。「表現を止めるな。型にはまらず抑圧された感情を爆発させろ、人間みな表現者」をキャッチコピーに掲げ、ジャケットやTシャツ、キャップといったアイテムを製作し、人気を得ています。

<D2Cのポイント>
ゆめまるさん自身がチャンネルで各アイテムのデザインや素材、コーディネート案、お手入れのポイントなどを細かく閲覧者に説明。自身の出演するブランドPVもチャンネルで放映するなど、こだわりを持って製作したアイテムをトータルプロデュースする姿も、ファンを引き付ける要素になっています。

Lazy Lie Crazy(レイクレ)ともやん:&RSON

関西を拠点に活動する人気グループYouTuber「Lazy Lie Crazy(レイクレ)」メンバーで、バスケ系YouTuberとしても活躍するともやんが立ち上げたバスケブランド。「バスケウェアをもっとおしゃれに着こなす文化を作りたい」というともやん自身の思いが込められた、日常使いもできるシャツやジャージといったウェア、バスケットボールには珍しいカラーを取り入れたボールなどを展開。2021年8月の第1弾商品は約1時間で完売し、売上1300万円を突破したことで話題を呼びました。

<D2Cのポイント>
公式SNSでの発信のほか、ともやん自身がプロデュースしたアイテムのテーマ、素材、デザイン、包装など細部にわたるこだわりを自身のYouTubeチャンネル内でPR。会員制チャットを通して、ユーザーからの商品に関する意見が作り手にダイレクトに伝わるシステムも構築しています。

まとめ

高い影響力を持つ人気YouTuberが「自分たちの着たい服」や「欲しいアイテム」をプロデュースしたオリジナルブランドを展開し、ヒットを生んでいます。成功の要因として、商品そのものの魅力に加え、厚いフォロワー数と高い知名度を持つ彼らがD2Cの仕組みを生かしたブランド展開を進めた点が挙げられます。
あらゆるバリューチェーンを自社で展開するD2Cは、今後もブランドアイテムの立ち上げや新商品開発などの局面で効果的に活用されるモデルとして、今後も増えていく可能性が高い販売方法になりそうです。ぜひ参考にしてみてください。
トランスではさまざまなコラボグッズやキャラクターグッズのデザイン、企画、制作から、SNSなどを活用したプロモーションまで行っています。オリジナルグッズの作製やプロモーションなど、ぜひ一度ご相談ください。

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