平成レトロがアツい理由とは?今流行る理由と当時との違い、Y2Kトレンドも解説
平成レトロがアツい理由とは?今流行る理由と当時との違い、Y2Kトレンドも解説

昭和レトロブームが落ち着き、Y2Kファッションがひとつのジャンルとして定着した今日この頃。
ここ数年続いていたレトロブームは「昭和レトロ」から「平成レトロ」へとトレンドが移り変わりました。
つい最近まで平成だったのに、もうレトロと呼ばれるの?と思うかもしれません。
今回は、トレンド・平成レトロでは、当時と現在のブームの違い、どんなものが、どのように楽しまれているのかを考察していきます。

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平成レトロとは?今までのレトロブーム・Y2Kとの違い

平成レトロとは?

平成レトロとは、80年代後半から2000年代初頭にかけての平成初期の文化に光を当て、当時のアニメ、ドラマ、音楽、ファッションなどを再評価する潮流です。
平成レトロは単なる当時の再現だけでなく、現代の視点から見て再解釈されて楽しまれています。
「古い=ダサい」ではなく、「古くても良いものは良い」もしくは、「古いものに良さを見出す」のがレトロブームの楽しみ方です。

いままでのレトロブームとの違い

いままでのレトロブームでは、昔ながらの純喫茶や銭湯、インスタントカメラ、ブラウン管テレビ、古い街並みなど、アナログな物の魅力が楽しまれていました。
平成とは、昭和のアナログ感とは異なり、デジタル化が進みつつあった時代。
明るく前向きな雰囲気やデジタル化を感じさせた近未来感が特徴です。
デジタルカメラや、J-pop、Y2Kファッションに見られるキラキラしたスタイルなど、昭和レトロに比べると新鮮で洗練された雰囲気や、自由さ、派手さが感じられます。

平成レトロとY2Kの関係性

平成レトロは、「80年代後半から2000年代初頭」のコンテンツをリバイバルするトレンド。
一方でY2Kは「2000年(year 2000)」頃のギャルカルチャーを参考にした、ファッションを中心に楽しまれているトレンドです。
また、平成レトロは当時の日本のコンテンツの懐古、Y2Kが参考にするのは国内外のギャルやセレブなどの派手で自由で開放的なファッションという点においても違いが感じられます。
しかし、どちらも2000年頃のものを参考にしたトレンドであり、派手さや明るく前向きな雰囲気を持っており、共通点の多いトレンドと言えます。

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平成レトロ・Y2Kが盛り上がる要因

平成レトロが今盛り上がっている要因としては、「幅広い世代が楽しめる」ということがポイントだと考えられます。
流行を生み出す世代である20代の若者たちは、自身が幼い頃に親しんだ時代のものに対して、
「あの頃流行っていたアレ、懐かしいね」と懐古したり、「古いけど改めてみると良いね」と現代の視点で魅力を再発見したりして楽しんでいます。
また、当時を知らない10代にとっても新鮮で、ある種の懐かしい魅力を持っています。
「なんか古くてダサいけど、逆にカッコイイ、ダサカワイイ感が良いね」といったように、“逆張りするセンスの良さ”を評価する人達も多い世代。
30-40代の大人にとってはつい最近のことに感じられるかもしれませんが、20年以上前の出来事を、自分の子供世代や周囲にいる若い世代と一緒に懐かしんで楽しむことができます。

一方でY2Kブームは、2010年代のノームコアなどシンプルな流行に対する反動として、より自由で表現豊かなスタイルを求めるZ世代に支持されています。
これらは、K-popアイドルの派手な衣装などから影響を受け、より自由なファッションとして楽しまれています。

近年は、コロナ禍や不景気、SNSでのトラブルなど、抑圧や制限が何かと多い時代。
平成レトロやY2Kは、そういった制限からの反動で、明るく前向きな時代を楽しもうとする意志の現れであると考えられています。

また、これらのトレンドは、幅広い世代が楽しんでいるトレンド。
多くの人をターゲットに設定できるため、企業が平成レトロやY2Kの要素を取り入れた企画を打ち出しているのも、社会的なトレンドとして、より盛り上がっているように感じる要因の1つでもあります。

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平成レトロではどんなものが楽しまれている?

平成レトロがトレンドになっている現在、実際にどんなものが楽しまれているのか解説していきます。

Y2Kファッション

へそ出しトップス、ミニスカート、厚底ブーツ、ダメージデニム、ルーズソックスなど、90年代~2000年代初頭のギャルファッションが、ファッションのジャンルのひとつとして定着。
派手で自由な雰囲気が、Z世代の価値観にマッチしています。
また、大人気のK-popアイドル、TWICEやaespa、New Jeansなどが、衣装にY2K要素を取り入れていることもトレンドが広がった要因のひとつ。
K-popアイドルを参考にしたり、平成初期のスタイルを現代的にアレンジしたりして楽しまれています。

デジタルカメラ

レトロブームではインスタントカメラ「写ルンです」がトレンドになりましたが、今では中古のデジタルカメラに注目が集まります。
独特の画質の質感を楽しむという意図は変わりません。

キャラクター

現在の20代の多くが、幼少期に楽しんだであろうキャラクターコンテンツにもスポットライトが当たります。
一晴を風靡した携帯育成ゲーム「たまごっち」は、Wi-Fiを搭載したモデルが登場。
現代の子供世代だけでなく、そのなつかしさから大人からの視線も集まります。
また、カードゲーム「オシャレ魔女 ラブ&ベリー」や、歌手・松平健(マツケン)「マツケンサンバⅡ」などの平成の大ヒットコンテンツが、ポップアップショップを開催。

懐かしさ、Y2Kファッション、ダサカワイイ感、明るく元気になれる雰囲気など、Z世代に求められる要素が盛りだくさんのコンテンツが、時を超えて大バズを起こしました。

音楽

音楽面では、90年代~2000年代初頭の曲がTikTokなどのSNSで再び注目されています。
PUFFY「愛のしるし」、槇原敬之「もう恋なんてしない」などはダンスやリミックスがトレンドに。
泰葉「Flyday Chinatown」(1981)など、昭和後期~平成初期のシティポップが海外で再注目され、逆輸入的なバズを起こしています。

企業の「平成レトロ」事例

幅広い世代がターゲットになりうる平成レトロを取り入れた企画を行っています。
マクドナルドは、平成バーガーの復活企画のCMに、平成初期に流行したさまざまなコンテンツをオマージュ。
モデル・池田エライザさんが複数の平成レトロファッションを着こなし、平成の流行語などの平成レトロ要素を詰め込みました。
ZOZOTOWNのCMでは、イメージキャラクターの本田翼さんがY2K風の衣装に。
モーニング娘。の曲を使用し、当時モー娘。を聴いていた30代、Y2Kファッションが気になる10-20代の心をつかみました。

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平成レトロと推し活カルチャーには共通点がある!

平成レトロと推し活カルチャーには共通点があります。
推し活では、推しのカードをキラキラのシールやリボンなどでデコレーションするのがトレンド。
これは、現在推し活している20代が幼少期に楽しんだ「シール帳」や「ブロマイド帳」、「着せ替え人形」などの活動に通じるものがあります。
推しをかわいく飾って楽しむという面もありますが、「昔こんなことをして楽しかった、今やっても楽しい」という感覚が潜在的にあると考えられます。
推しのグッズを集めるのは、好きだからという気持ちはもちろんですが、「シールとか集めていたあの頃」に通ずる懐古感があるのかもしれません。
これらの活動がSNSに投稿されることで、さまざまな推しジャンルや世代を超えて広がっています。
また、キーホルダーやポーチなどのグッズに、平成アニメの魔法少女的な要素を取り入れるなど、懐かしさを感じるデザインが注目されています。

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まとめ:平成レトロの特徴

今回は、トレンドが起こっている平成レトロについて解説しました。
平成レトロの要点を抑え、グッズ企画やキャンペーンに活かしましょう。

  • 80年代後半-90年代、2000年頃のコンテンツの良さが再認識され、現代の視点で再解釈されている。
  • 「どこかダサいが、逆にそれが良い」という若者の“逆張りするセンスの良さ”という価値観にマッチ。
  • 幅広い世代に、違った視点で共感が得られる。

平成レトロの要素は、推し活グッズやアーティストのライブグッズなどに落とし込んでもにぎやかで楽しくなります。
グッズへの活かし方、平成レトロを楽しむ層に響く推し活グッズ企画など、是非営業担当までご相談ください。

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セウヘイ

株式会社トランス社員。平成レトロ時代生まれ。自分が生まれた頃の曲を聴いてみると、曲調や声、歌詞もいいものたくさんありますね。

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