昨今、環境配慮への重要性から、ゴミを出さない商品づくりが求められています。
このコラムでは、パッケージは商品を包むだけという今までの概念を覆し、ゴミにならずに二次利用できるアイデアを盛り込んだパッケージデザイン事例をご紹介していきます。

アップサイクルとは?

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廃棄物や不用品を新しい製品にアップグレードする「アップサイクル」とは?グッズの事例とともに詳しく解説します。

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ゴミを出さない商品づくり

パッケージのデザイン画

大量生産大量消費の時代を終え、現在ではできる限り無駄なゴミが出ない商品づくりが求められています。その根拠となるSDGs目標12「つくる責任つかう責任」では、持続可能な消費と生産のパターンを確保することを目指したものです。
具体的にはSDGs目標12を達成する方法としては下記のような解決策が考えられます。

  • リユースやリサイクル
  • 生産過程における廃棄物削減
  • 化学物質など環境に有害な物質の放出量低減など

このように、SDGs目標12の達成を意識した場合、商品本体だけでなく商品を包むパッケージもゴミにしないということが重要になってきます。パッケージを捨てるのが当たり前でなく、その後も使えるデザインを提案できることが理想です。

「パッケージ=包むだけ」という時代は終わり?

一般的にエコパッケージ(環境配慮型パッケージ)の特徴としては、パッケージの原料が植物由来であることや、リサイクル可能な素材であること等が挙げられます。
その他にも環境負荷を軽減できる方法として、パッケージそのものが長く使えるような別の役割を果たすことで、ゴミ(廃棄物)の削減につながるという考えもあります。
そこで、パッケージのデザインに工夫を凝らすことで、パッケージも捨てずに使ってもらえる仕様にした企業の事例をご紹介していきます。

サステナブルなギフトラッピング

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企業のアイデア事例:捨てさせないパッケージ戦略

それでは、パッケージをゴミとして捨てたくなくなる、アイデアが詰まった‘パッケージのアップサイクルおもしろデザイン事例’をご紹介していきます。

THE NORTH FACE

シューズボックスを切り取る様子

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QC4kG5PCpl0

シューズボックスから作る4アイテム

引用元:https://www.goldwin.co.jp/tnf/special/upcycle-collection/

ノースフェイスは2022年1月より段ボールアーティスト・島津冬樹氏とのコラボレーション企画として、シューズボックスから新しいアイテムを製作するという「Upcycle Collection」を始めています。
シューズボックスには旅をテーマにした4つのアイテム、「パスポートケース」「ポーチ」「ピルケース」「ラゲッジタグ」の型がプリントされています。
公式ホームページ(https://www.goldwin.co.jp/tnf/special/upcycle-collection/)ではそれぞれのアイテムごとに細かく作業工程を掲載しており、段ボールアート初心者でも楽しめる内容になっています。

SAMSUNG

猫用段ボールハウス

引用元:https://slashgear.jp/tech/8612/

サムスン電子は、テレビの梱包材にアイデアを取り入れて話題になりました。
テレビの梱包材に記載してあるQRコードにアクセスすると、梱包材を使って作ることのできるアイテムの製作方法が載っています。
愛猫用の段ボールハウスや、散らかりやすい雑誌を収納するためのマガジンラックなど複数のアイテムの製作方法が掲載してあり、ユーザーは自分に必要なものを選んで製作することができるというものです。製作にかかる時間や難易度も表示されているので、参考にしてみるのも良さそうです。
また、「エコパッケージ公募展」を開催し、独創的なデザインを考案した人を表彰するなど、サムスン電子はパッケージの再利用に向けて熱心な取り組みを続けています。

参照:
https://japan.ajunews.com/view/20200406165510228
https://news.mynavi.jp/article/wmobiletopic-309/

BRUNO

ブルーノのコンパクトスチームクッカー

引用元:https://onl.sc/ZjKpbzE

スチームクッカーのアップサイクルパッケージ

引用元:https://onl.sc/ZjKpbzE

BRUNOのコンパクトスチームクッカーのパッケージは、小物入れとして二次利用できるスタイリッシュなデザインになっています。箱を引き出しやすくするために黒いリボンを内側から通すことで、実際の使いやすさにもこだわっています。
デザインやカラーのこだわりと、リボンを取り付けるというちょっとした工夫によって、ユーザーが使いたいと思えるパッケージに仕上がっています。

国分グループ

パッケージがテーブルになる非常食セット

引用元:https://www.foods-ch.com/news/press_466382/

2017年に国分グループが販売した家庭用の防災用品は、温かいものが食べたい、野菜や乳製品を採りたいといった東日本大震災の被災者の意見を取り入れたメニューであることに加え、そのパッケージにも注目が集まりました。
持ち運びがしやすいよう取手が付いている上、実際に使用する時にはテーブルになるパッケージが話題になりました。
いざという時には地べたに食料を置かなければいけないことも十分に考えられます。そんな時、ちょっとしたテーブルがあるのは、わずかでも心が安らぐに違いありません。/p>

参照:https://www.foods-ch.com/news/press_466382/

このようにちょっとした工夫やアイデアによって、パッケージがゴミになることなく二次利用できるアイテムとして生まれ変わっています。
企業のクリエイティビティあふれるパッケージデザインは、既存ユーザーだけでなく新たなユーザーを獲得する絶好の機会にもなり得るでしょう。

パッケージデザインから取り入れるSDGs達成

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」の達成を意識する時、今までのような、パッケージは包装するだけで捨てるものという概念そのものを見直す必要があります。
また、パッケージは商品の顔でもあり、商品価値を表現するものでもあります。
ゴミを出さないという環境への配慮を示すわかりやすい消費者アピールとしても、ご紹介した事例をアイデアの参考にしてみてはいかがでしょうか。

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