2012年から毎年開催されている、LGBTQをテーマにしたイベント『東京レインボープライド』。
2020年、2021年は新型コロナウイルスの影響でオンラインのみでの開催となりましたが、2022年は3年ぶりに代々木公園でのイベントとパレードが開かれることとなりました。
年を追うごとに参加者や協賛企業が増え、より盛り上がっていく東京レインボープライドですが、SDGsへの取り組みが活発化している今年はどのようなイベントになるのでしょうか。
今回のコラムではイベントの概要、協賛企業とその取り組みなどを探ります。

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東京レインボープライドとは

東京レインボープライドとは、LGBTQの存在を社会に広め、すべての人が前向きに自分らしく生きられる社会を目指す、特定非営利活動法人の団体で、イベントと同じ名前を冠して活動しています。
2022年は4月22日~24日の3日間と、オンライントークライブが6月25日、26日に開催されます。

東京レインボープライド

https://tokyorainbowpride.com/

イベントの趣旨

LGBTQをはじめとするセクシュアルマイノリティの存在を社会に広め、“性”と“生”の多様性を祝福するイベントです。
2022年のテーマは、“繋がる、見える、変わる”。
コロナ禍を生活し、繋がり方の多様性を知ったり、社会の問題について考える機会になったり、良い変化も悪い変化も見えてきました。
LGBTQだけではなく、すべての人が安心して生きていけるように、みんなが繋がり意志を示し、未来を変えていこう、という想いが込められています。

イベントの内容

ステージイベント

毎年様々なアーティストやタレントが参加し、ライブパフォーマンスやトークセッションなどが行われます。
過去には浜崎あゆみさんや中島美嘉さんなどが特別出演し、話題になりました。
また、社会福祉士や弁護士などが登壇し、討論会を行うコーナーもあり、LGBTQの当事者でなくても学ぶ機会を得ることができます。

東京レインボープライド

出展ブース

ファッションやアクセサリー、飲食業界から、旅行、保険、葬儀社まで、さまざまな企業がブースを出展します。
レインボーカラーの限定アイテムの配布や、フォトブース、住まいや保険など同性のパートナー同士が生活しやすいようにするサービスの相談ができるブース等があります。
多くの企業が多様性を尊重する取り組みを進め、理解を深めていることが分かります。

パレード

東京レインボープライドを応援する人々が自分らしさを表現したメッセージを表現しながら、渋谷・原宿の街を彩ります。
2022年のパレードへの参加は抽選制となり、規模も制限されるようですが、毎年多くの人が参加するイベントの名物となっています。

東京レインボープライド

オリジナルグッズの販売

多様性を表現したレインボーカラーのオリジナルグッズも販売されています。
Tシャツやトートバッグ、ステッカー、シリコンブレスレットなどの定番グッズがそろっています。

また、フラッグやフェイスペイントなどパレードを盛り上げるグッズ、カップルで一緒に購入できるTシャツの2枚セット販売などの工夫により、その場ですべての参加者が楽しめるようなグッズが展開されています。
レインボーカラーの限定グッズを販売する協賛企業も多く、イベント会場は毎年レインボーカラーを身に着けた参加者たちで彩られます。

イベントの規模

2012年当時、4,500人程度だった参加者は、翌年には倍以上の12,000人、2017年には105,000人に上りました。
リアルイベントを最後に開催した2019年は204,000と過去最多人数を更新しています。
今年は参加者人数制限があるようですが、協賛企業や出展ブースは増え、年を追うごとに注目度が高まっています。

2022年のイベントは例年よりも注目度が高い?

ジェンダー問題やLGBTQに関して声をあげる人々は当事者含め以前から多くいましたが、本イベントの開催に注目度は例年よりも高いのではないでしょうか。
ここ数年、社会全体でSDGsに対する意識が高まり、ジェンダーの平等を目指す企業が増えています。
ジェンダーレスなデザインでだれでも使いやすいアパレルやコスメ、学校の制服でもスカートとパンツを選択できる”ジェンダーレス制服“という事例を見かけるようになりました。
また、SNSで自己表現・発信をする人が増え、性に関してオープンになっている風潮も見られます。
コロナ禍でリアルイベントが開催できなかった2年間を経て開催される東京レインボープライド2022。
規制・制限がある中での開催ですが、各企業の出展内容にも注目したいところです。

主な協賛企業と、企業の取り組み

東京レインボープライドには、毎年多くの企業が協賛として参加し、特別なレインボーカラーの企業ロゴが掲出されています。
寄付金額に応じて変わる協賛プランが用意されており、出展ブースの大きさや広告の露出頻度などが変化する協賛プランが用意されています。
2022年開催イベントに協賛している主な企業と、その企業の取り組みをピックアップします。

東京レインボープライド 協賛企業

チェリオコーポレーション

迷彩柄ボトルの炭酸飲料「ライフガード」でおなじみのチェリオコーポレーションは、2014年から毎年協賛企業として参加し、特別仕様のレインボーカラーのライフガードを配布しています。
現在チェリオコーポレーションで行っている事業「のんでCHANGE!」では、対象の自動販売機の売上の一部をLGBTQの活動やイベントへの応援資金として寄付される仕組みになっています。

VANS JAPAN

フットウェアブランドのVANSは、LGBTQ+のコミュニティとエンパワーメントな精神とアイデンティティを支援しています。
東京レインボープライド2022の開催を記念し、世界3つのLGBTQコミュニティを支援する団体に合計20万ドルを寄付すると発表しています。
また、昨年5月頃にはレインボーパターンを使用したフットウェア・アパレルコレクション“プライドコレクション”を販売しました。
今年も新作のプライドコレクションが発売されるのか、要チェックです。

アクサ生命保険

2017年からイベントに参加しているアクサ生命保険は、社内でLGBTQ研修を行ったり、同性パートナーを持つ方も福利厚生プログラムを受けられる制度を設けたりするなどの取り組みをしています。
また、利用者に対しては、同性パートナーを指定代理請求人に指定できるようにしたり、性別変更の手続きなどをしやすくするシステムを導入したりと、サービスも充実しています。

まとめ

ここ2年の間にSDGs推進の動きの影響もあり、多様性を尊重した取り組みをする企業が増えています。
各企業の出展ブースも例年より多くの注目を集めるのではないかと考えられます。
未だ解禁されていない情報も多いですが、随時更新を待ってチェックしておきたいですね。
22日金曜日は抽選予約の必要がなく、混雑していなければスムーズにはいれるようなので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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