周年記念品はその特別感から、価値の高いアイテムであるようなイメージを持っている人も少なくないと思います。
だからこそ、失敗しないように慎重に考える必要があります。
この記事では、そもそも周年記念品にはどんな意味があるのか、というところから、周年記念品を作るために知っておくべき目的やコンセプト、予算などの決め方や注意点などを詳しく紹介します。
周年記念品の効果とは?
まずは、周年記念品を用意することで得られる効果を確認しましょう。
- 関係の強化
- 社内外に対するメッセージ発信
周年記念品は単なる記念グッズではなく、企業と関係者との絆を深め、メッセージを発信する重要な役割を果たします。
関係の強化
周年記念は、自社に関わる方々への感謝を形にして伝え、関係性を深める絶好の機会です。記念品を贈られた相手は「自分は大切にされている」と感じ、引き続き応援したいという気持ちを持ってもらいやすくなります。
例えば取引先や顧客にとっては、自社から贈られる記念品が信頼関係の証となり、今後も良好な関係を継続するきっかけとなるでしょう。
また従業員にとっても、周年の節目に自分たちの貢献が認められることは愛社精神や帰属意識の醸成につながります。
このように、周年記念品には社内外のステークホルダーとの絆を強化し、共感やロイヤルティを高める効果があります。
社内外に対するメッセージ発信
周年記念品は、企業から社内外へのメッセージ発信にも役立ちます。
記念品をきっかけにプレスリリースやSNSで周年を告知すれば、「自社が節目を迎えた」という周知効果や、自社の想い・ビジョンを伝える機会にもなります。
一方、社内向けには経営トップからの感謝メッセージ付きで記念品を配布することで、従業員のモチベーション向上やエンゲージメント強化にもつながります。
「会社の一員として貢献できている」と実感できる機会となり、社員の結束力を高めるでしょう。
周年記念品を製作する目的
次に、記念品を制作する際の「目的」を明確にしましょう。ポイントは「誰に向けた記念品なのか」をはっきりさせ、そのターゲットに合わせて最適なアイテムを選ぶことです。
周年記念品は配布相手(ステークホルダー)によって喜ばれるものが異なるため、目的とターゲット設定を誤るとせっかくの記念品が活きません。
例えば、従業員向けの記念品であれば日常業務や生活で役立つ実用性と「特別感」を重視するとよいでしょう。社員が記念として長く手元に置きたくなるアイテムであれば、配布後も社内で一体感が生まれます。
実際に「社員の家族も使えるもの」を記念品に選ぶ企業もあります。持ち帰って家族と楽しめるお菓子などは社員への感謝を家族ぐるみで共有できるため、一つのアイデアです。
一方、顧客や取引先向けであれば、日常的に使いやすく自社のブランドをさりげなく感じてもらえるアイテムが効果的です。
例えばロゴ入りの高品質な文房具やエコバッグなど、使うたびに企業を想起できるものが喜ばれます。ターゲットの年齢層や趣味嗜好も考慮し、「相手が本当に使いたい/持ちたい」と思える記念品を企画しましょう。
目的(誰に何を伝えたいか)が定まれば、記念品の選定やデザインの方向性も自ずと明確になります。
周年記念品のコンセプトを決める
目的とターゲットを定めたら、次に記念品の「コンセプト」設計に取り掛かります。コンセプトとは、記念品に込めるテーマやメッセージ、デザインの方向性を指します。以下の3つの観点から、自社ならではのコンセプトを考えてみましょう。
- 周年の意味
- 作品や企業らしさ
- 使い捨てにならず長く使えるか
周年の意味
まず「何の周年で、どういう意味合いを持たせるのか」を明確にします。創業◯周年なのか、製品発売◯周年なのかによって伝えるべき内容も変わります。
例えば創業記念であれば「これまでの歩みに対する感謝と今後の抱負」をテーマに据えるなど、その周年行事ならではのメッセージを定めましょう。テーマが決まればデザインに一貫性が生まれ、記念品を受け取った人にも意図が伝わりやすくなります。
デザイン面では、周年を象徴するキーワードや数字(○th Anniversary など)を考慮しつつ、企業の歴史や想いを感じさせる表現を工夫します。例えば「1989年〜2026年 祝◯◯周年」のように創業年から現在までの年号と周年ロゴを入れれば、自社が長年愛されてきた信頼感をアピールできます。
キャッチコピーやスローガンを加えるのも効果的です。例えば「未来へ挑戦し続ける◯◯社」など前向きなメッセージを添えれば、今後への決意も伝えられます。
周年の意味合いを反映したオリジナルデザインは、記念品に独自性とストーリー性を与え、相手の印象に残りやすくなります。
作品や企業らしさ
周年記念品には、自社や作品の「らしさ」をしっかり反映させましょう。せっかくのオリジナルグッズですから、自社のブランドイメージや世界観が伝わるデザインにすることが重要です。
具体的には、企業のロゴカラーやマスコットキャラクター、製品モチーフなどをデザインに取り入れると、ひと目で「◯◯社の記念品だ」と分かる特別な仕上がりになります。
ただしロゴ等を入れる際も、全体の調和を意識してデザインすることが大切です。
既存のコーポレートロゴと記念デザインを組み合わせる場合、フォントや色調を合わせて一体感を持たせると良いでしょう。
いま使っているロゴをベースにして周年の数字やキャッチコピーを追加し、色合いや一部分のデザインを変えるだけでも、より特別感を出すことができます。こうした工夫により、企業らしさを損なわずに他の記念品との差別化を図れるのです。
さらに、自社ならではのアイデアも盛り込みましょう。例えば自社の人気商品があるなら、その製品パッケージを周年記念限定デザインにして記念品とする方法もあります。
自社製品をベースにすればコスト面でも大きなメリットがあり、デザインの自由度も高いため自社のメッセージをより伝えやすくなるでしょう。
「この時期にしか手に入らない限定版」として話題性も生まれ、受け取る側にとっても特別な記念品になります。
使い捨てにならず長く使えるか
記念品の価値を高めるには、「もらった後も長く使ってもらえるか」という視点が欠かせません。いくら凝った品物でも、使い道がなかったり扱いに困ったりするものは、残念ながらすぐに捨てられてしまう可能性があります。
実際、ある調査では企業ノベルティを捨てた理由として「デザインが好きではない」(40.4%)ことに次いで「企業名や企業のロゴが入っているから」が挙がったとの結果が報告されています。
出典元:驚きの調査結果!?「ノベルティを捨てたことのある人」の59%が「新品のまま捨てた」経験あり...
特に大きすぎるキャラクターや派手な装飾が施されたグッズ、使い道のない置物などは敬遠されがちで、受け取ったその日に処分されてしまう例もあります。逆に、日常で役立つ消耗品や実用品は最後まで使われやすい傾向があります。
そのため記念品を企画する際は、「これは受け取った人が本当に使いたいと思うだろうか?」と自問し、使い捨てにならない実用性を重視してください。
例えば携帯できるガジェット類や日常使いできる雑貨、繰り返し使えるエコアイテムなどはおすすめです。サイズや重量にも配慮し、かさばらず邪魔にならないものを選びましょう。
持ち運びや保管がしやすい記念品であれば、オフィスや家庭で活用される可能性が高まります。
また、デザイン面でも長く使ってもらう工夫が必要です。流行に左右されすぎないシンプルで洗練されたデザインや、丈夫で品質の良い素材を選ぶことで、「大事に取っておきたい」と思ってもらえる記念品になります。
限定生産のシリアルナンバーを入れるなど希少性を高めるアイデアも効果的です。相手にとって特別で日常的な存在になれる記念品を目指しましょう。
周年記念品を製作する際の予算設定
どんな記念品を作るかイメージできたら、現実的な「予算設定」を行います。予算を決める際は、配布(販売)予定数と1個あたり単価の2軸で検討するとスムーズです。ここでは記念品制作の費用感を把握するポイントを整理します。
総配布数(総販売数)
まず記念品の配布対象者とその人数を洗い出し、総数を見積もりましょう。対象者が社員全員なのか、主要取引先のみなのか、はたまた一般顧客向けキャンペーンなのかによって、必要な数量と配布方法が変わります。
例えば、来店したお客様全員に配布する場合と、抽選や応募で当選した一部の方にのみ贈る場合とでは、用意すべき数量が大きく異なります。
前者であれば単位1000個からの大量発注とし単価を数百円程度に抑え、後者であれば当選者数に応じて単価を上げることも可能です。
配布数を算出する際、漏れがないよう対象者のリスト化を行うことも重要です。社員や顧客など区分ごとに名簿を作成し、郵送が必要な場合は住所や担当者情報も整理しておきます。
これにより、「社内イベントで直接手渡しする分○個+取引先への贈答用○個+予備○個」など、具体的な数量と配布計画を立てられます。必要数が把握できれば、それに応じた発注ロットや見積もりを業者に相談しやすくなるでしょう。
単価のレンジ
次に記念品1個あたりの予算を検討します。総予算は「単価 × 個数」で決まるため、ターゲットに見合った適切な単価設定が肝心です。
相手によって「適切な価格帯」は変わってきます。一般的な目安としては、社外の取引先や株主向けなら1個あたり3,000~5,000円程度、社員を対象にした場合は1,000~3,000円程度を想定するとよいでしょう。
例えば重要顧客への高級感ある記念品には予算を多めに割き、社員向けのノベルティは手頃な単価で数を確保するといった具合です。
また、一般消費者向けキャンペーンとして配布する記念品の場合、「来店した人すべてに渡す」「商品購入や契約に至った人に渡す」など配布条件によって記念品の必要数が変わってきます。
前者の場合であれば単価は数百円程度からに抑え、後者の場合は平時の購入者数や契約者数の平均値にキャンペーンによる集客効果を加味して必要数を算出し単価を設定してみましょう。応募型のキャンペーンにする場合は、当選者数を決めて単価を設定します。
ターゲット層の金銭感覚や嗜好も考慮しましょう。記念品を無料配布ではなく販売するケース(ファン向けグッズ等)では、購入者が「この価格でも欲しい」と思える値付けが必要です。年代や職業によって出せる金額感は異なるため、過去の販売実績や市場調査をもとに適正価格帯を見極めます。
一方で無料配布の場合でも、安価すぎる物は満足度を下げ、高価すぎる物は会社の負担が大きいので、コストパフォーマンスを意識したアイテム選びが重要です。
複数の候補商品について見積もりを取り、予算内で最大の効果が得られる組み合わせを検討しましょう。
最後に、発注ロットや追加制作の可否も確認ポイントです。業者によっては「○個以上で単価○円」といった価格設定があるため、必要数との兼ね合いで総額が上下します。
将来的に在庫を追加する可能性があれば、同じ単価で再発注できるかも事前に尋ねておくと安心です。
周年記念品に名入れする際の注意点
最後に、オリジナル記念品を制作する上で見落としがちな名入れデザインの注意点を押さえましょう。
企業名やロゴ、周年の年号などを記念品に印刷する際、やり方を誤ると「日常で使いづらい」「安っぽく見える」原因になってしまいます。
以下の3つのポイントに注意し、受け取った人に心から喜ばれるデザインに仕上げてください。
- ロゴを大きく入れすぎない
- 年号を大きく入れすぎない
- 安っぽい印刷にしない
ロゴを大きく入れすぎない
自社のロゴや社名を記念品に入れる際は、目立ちすぎないようサイズや配置に配慮しましょう。記念品はあくまで感謝の気持ちを伝える贈り物であり、企業の広告看板ではありません。
ロゴが前面に大きく主張しすぎていると、受け取った相手は日常で使いづらく感じてしまうことがあります。
実際、企業ノベルティを捨てた理由の上位には「企業名・ロゴが入っているから」が挙げられています。せっかくのオリジナルグッズも、ロゴが大きすぎるせいで敬遠されては本末転倒ですが、だからといってロゴを全く入れないのも考えものです。適度なロゴや社名の表示は、「誰から贈られたものか」を思い出してもらううえで重要です。
要はバランスであり、デザインの中でロゴが浮かないよう調和させることがポイントです。
例えばワンポイントとして控えめなサイズで配置したり、背景になじむ色調にアレンジしたりすると、日常使いしてもらいやすくなります。実用アイテムの場合、裏面や内側など目立ちにくい場所に社名を刻印する方法も有効です。
「さりげなくブランドを感じられる」デザインにすることで、受け取った人に長く愛用してもらえるでしょう。
年号を大きく入れすぎない
「◯周年」や西暦年号の入れ方にも注意が必要です。記念品には周年の年数や年号を入れるケースが多いですが、それがデザインの主役になりすぎないよう気をつけましょう。
年号ばかりが強調されたデザインだと、自社らしさが薄れたり、汎用性が低くなったりする懸念があります。特に日付や年が大きく入ったグッズは、該当の年を過ぎると使いにくく感じられてしまうことがあります。
例えば「2025」と大きく印刷されたカレンダーやうちわが翌年には不要になってしまうように、年号が前面に出たアイテムは賞味期限が短くなりがちです。
年号を入れる場合は、デザイン全体の中で調和させ、あくまで記念の証としてさりげなく配置するのがおすすめです。企業ロゴの下に小さく「Since 20XX–2023」や「◯th Anniversary」と添える程度に留め、フォントもロゴと統一感を持たせるとスマートです。
こうすることで年号自体は記念として刻みつつ、デザインの主張が強すぎるのを避けられます。
周年記念品は「その年だけの記念」ですが、受け取った人にとってはその先も使い続けたい物です。日付の扱いは控えめにし、もらった後も違和感なく使えるデザインを心がけましょう。
安っぽい印刷にしない
記念品のクオリティは印刷や加工の仕上がりにも表れます。粗悪なプリントや安価な素材感では、せっかくの特別感が損なわれてしまいます。
低品質なグッズは「すぐ壊れそう」「使い心地が悪い」と悪印象を与え、結局使われずに捨てられてしまうこともあります。
そうならないためにも、印刷や加工の品質には妥協しないことが大切です。専門業者に依頼する際は、過去の制作実績やサンプル品を確認し、発色や細部の再現性などに問題がないかチェックしましょう。
社名ロゴの色が違って印刷されていた、といった失敗を避けるために、事前に自社のCIガイドラインを共有し、校正段階で仕上がりイメージを確認することも欠かせません。また、予算の範囲で可能な限り上位グレードの素材や印刷方式を選ぶことも検討してください。
例えば同じボールペンでも、数十円で大量生産される販促品より適度に高級感のある品を選ぶだけで、受け取った時の満足感が大きく向上します。
品質の良い記念品は「会社の品格」を伝える手段にもなります。手に取った瞬間、「しっかりした作りで特別感がある」と感じてもらえれば、大切に使おうという気持ちが生まれるでしょう。
なお、デザインや印刷面だけでなく、包装や付属物にも目を配りましょう。せっかく高品質な記念品でも、簡素すぎる袋に裸で入っていては価値が伝わりにくいものです。企業メッセージを記したカードを添える、記念日のロゴ入り化粧箱に入れるなど包装を工夫すれば、より一層特別感が高まります。
「贈られた瞬間の感動」を演出することも、記念品成功の秘訣といえます。
周年記念品はオリジナリティが重要
周年記念品の満足度を考える上では、アイテム自体のオリジナリティが重要になります。
また、受け取った相手が喜ぶようにどんなモノでどんなデザインで、どのくらいの金額にするのか等、特別感を感じるような設定も必要です。
トランスでは周年記念品のような特別感を持つアイテムでも、ターゲットや周年のメッセージ性を基に、受け取った人全員が喜ぶようなアイテムを提案いたしますので、周年記念品の製作を考えている方はお気軽にご相談ください!
藍生エイト
周年記念品は企業にとってはもちろん、もらった人にとってもいつもとは違う特別なものになるからこそ、しっかりこだわって製作する必要がありますね。思い出に残ったり、大切に使ってもらえるようなアイテムの製作はぜひトランスに相談してください!
公開日:
株式会社トランス