ゲームグッズと一言でいっても、家庭用ゲームやソーシャルゲーム、女性向けゲームなど、ジャンルや作品によってファンがグッズに求める価値は異なります。
人気キャラクターのビジュアルを使うだけではなく、ゲームの世界観やプレイした思い出、その作品ならではの体験をどうグッズへ落とし込むかが、「欲しい!」につながるポイントです。
そこで今回は、数多くのゲームグッズを購入してきた“強火ゲームオタク”にインタビュー。
どんなグッズに心を動かされるのか、そのリアルな声から、ゲームファンの「欲しい!」を引き出すグッズ企画のヒントを探ります。
ゲームグッズは「人気だから売れる」のではない
人気タイトルや人気キャラクターのグッズだからといって、すべての商品が同じようにファンから支持されるわけではありません。
「このキャラクターが好きだから欲しい」という気持ちはもちろんありますが、ゲームファンが商品を手に取る背景を掘り下げていくと、「ゲームの世界を身近に感じたい」「プレイしていたときの気持ちを思い出したい」「自分なりの方法で推しを楽しみたい」など、さまざまな理由が見えてきます。
また、同じゲームグッズでも、作品のジャンルや遊び方によってファンが魅力を感じるポイントは変わります。
ファンに選ばれるゲームグッズを考えるためには、「何を作るか」だけではなく、「なぜファンがそれを欲しいと思うのか」まで考えることが大切です。
今回は、その“欲しくなる理由”を探るため、ゲームをこよなく愛する強火ゲームオタクの男性に話を聞きました。

- ゲームオタク歴30年!
Oさんのプロフィール -
- ゲーム歴:30年
- 好きなゲームジャンル:RPG、アクション、オープンワールド、カードゲーム
- 好きなタイトル・キャラクター:FFシリーズ、MGSシリーズ、バイオシリーズ、原神
- 普段購入しているゲームグッズ:原神、MOTHER2等のレトロIP、SIE系
- ゲームグッズ購入歴:約5年
- イベント・POPUPへの参加状況:TGS5年連続参加、HoYoverse作品のPOPUP参加、Hearthstone Championship参加等
- 年間のゲームグッズ購入金額:約5~10万円
ゲームオタクに聞いた「ゲームグッズが欲しくなる瞬間」
ここからは、強火ゲームオタクへのインタビューをもとに、どのようなゲームグッズに心を動かされるのかを見ていきます。
ゲームオタク・Oさんが実際に「欲しい」と感じるのはどんなときなのか、その理由とともに聞いてみました。
ゲームの世界観を感じられる
Oさんがまず挙げたのが、グッズから「そのゲームらしさ」を感じられることです。
ゲーム内に登場するアイテムやモチーフ、印象的なシーン、作品を象徴するデザインなどがグッズに取り入れられていると、ゲームの世界が現実につながったような感覚を楽しめます。
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Oさん
- キャラクターが描いてあるだけでも嬉しいんですけど、ゲームの中に実際に出てきたアイテムとか、“プレイしていた人なら分かる”モチーフが使われていると一気に欲しくなります。『これゲームの中で見たやつ!』ってなるのが楽しいです。
Oさんの話にもあるように、ゲームではキャラクターだけでなく、冒険した場所や何度も使ったアイテム、印象に残っているシーンなども、プレイした記憶の一部になります。
そのため、ストーリーや探索などへの没入感が魅力となる作品では、「ゲームの世界に存在していたものが現実に現れたら?」という視点も、グッズ企画のヒントになりそうです。
ゲーム内アイテムをリアルに再現したり、作品を象徴するモチーフを日常で使えるデザインに落とし込んだりすることで、ファンがゲームの外でも世界観を楽しめるグッズにつながります。
ゲーム内UIやカスタマイズ要素を再現している
Oさんがもう一つ魅力を感じるというのが、ゲーム内のUIやカスタマイズ要素を活かしたグッズです。
ステータス画面やHPゲージ、アイコン、装備画面、選択画面などのUIも、その作品を象徴する要素の一つです。
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Oさん
- ゲームのステータス画面みたいなデザインはかなり好きです。キャラを入れ替えたり、装備っぽいパーツを付け替えたり、自分の好きな組み合わせにできるグッズがあったら遊びたくなります。
ゲームによっては、キャラクターの装備を変えたり、パーティを編成したり、自分好みにカスタマイズしたりすること自体が楽しさの一つになっています。
Oさんの声からは、こうしたゲーム内での体験が、グッズの楽しみ方にもつながることがうかがえます。
例えば、ゲーム画面をイメージしたアクリルグッズや、キャラクター・装備などのパーツを差し替えられる仕様、好きな組み合わせを作れるカスタムグッズなど。ゲームを「見る」「飾る」だけではなく、「遊ぶ」体験までグッズへ広げることもできそうです。
コレクション欲を刺激される
さらにOさんから聞かれたのが、推しだけではなく、キャラクター同士の関係性や組み合わせまで楽しみたいという声です。
好きなキャラクター同士を並べたり、同じチームや属性でそろえたり、シリーズとして集めたりすることも、ゲームグッズの楽しみ方の一つです。
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Oさん
- 最初は推しだけ買うつもりだったのに、同じチームのキャラを横に並べたくなって、結局そろえちゃうことがあります。ゲームの中の編成みたいに並べられると、集める意味がある感じがします。
ゲームでは、キャラクター同士の関係性やパーティ編成、所属チーム、属性など、キャラクターを組み合わせて楽しむ要素が多く存在します。
Oさんのように「このメンバーをそろえたい」「この組み合わせで並べたい」という楽しみ方をするファンにとっては、単にキャラクター数を増やすだけではなく、ゲーム内の関係性まで感じられるラインアップが、集めたくなる理由の一つになりそうです。
また、女性向けゲームなど、グッズを持ち歩く・飾る・撮影するといった楽しみ方が活発なジャンルでは、複数の商品を組み合わせたときの見え方や、集めた後の楽しみ方まで考えることも重要です。
このように、今回のインタビューだけでも、「世界観」「UIやカスタマイズ」「コレクション」と、グッズを欲しくなる理由は一つではないことが分かります。
インタビューから見えた「ゲームファンインサイト」
ここまでOさんに「欲しくなるゲームグッズ」について聞いてきました。ここからは、Oさんの声から見えてきた「ゲームグッズを欲しくなる理由」を整理してみましょう。
「ゲーム体験」そのものが、グッズを欲しくなる理由になる
今回のインタビューで特に印象的だったのは、キャラクターそのものだけでなく、ゲームをプレイした記憶や体験が「欲しい!」という気持ちにつながっていることです。
ストーリーを進めた時間、苦労して手に入れたアイテム、お気に入りのキャラクターで組んだパーティ、何度も見たゲーム画面など、プレイ中のさまざまな体験が作品への愛着につながっています。
Oさんが「これゲームの中で見たやつ!」と感じることに楽しさを感じていたように、グッズを通してプレイ中の記憶や感情を思い出せることも、その作品ならではの価値になり得ます。
キャラクターそのものだけでなく、プレイした記憶や感情まで含めた「ゲーム体験」そのものが、グッズを欲しいと思う理由になっていると考えられます。
ゲームジャンルや作品によって、求められる価値は異なる
今回のOさんの話からも、世界観、UI、カスタマイズ、コレクション性など、さまざまな「欲しくなる理由」が挙がりました。
ただし、どの要素がファンに強く響くかは、ゲームのジャンルや作品によって異なります。
例えば、ストーリーや探索への没入感が魅力となる作品では、ゲーム内アイテムやモチーフなど、世界観を現実でも感じられることに価値を感じるファンもいます。
キャラクターへの愛着が強いソーシャルゲームなどでは、ビジュアルそのものを楽しめるグッズや、持ち歩く・飾る・撮影するといった推し活を楽しめる企画が好まれる傾向があります。
つまり、ファンに選ばれるゲームグッズに、一つの正解があるわけではありません。
企画するタイトルの特徴やファン層、ファンがどのようにゲームやキャラクターを楽しんでいるのかを捉え、その作品に合った「欲しくなる理由」を見つけることが重要です。
購入後の楽しみ方まで設計されたグッズが愛着につながる
Oさんの話では、「並べる」「組み合わせる」「カスタマイズする」といった、購入した後の楽しみ方もたびたび登場しました。
グッズ企画では「買ってもらう瞬間」に目が向きがちですが、ファンにとっての体験は購入後も続きます。
部屋に飾る、持ち歩く、好きなキャラクター同士を並べる、パーツを組み替える、写真を撮る、SNSで共有する。こうした購入後の行動まで想像すると、グッズ企画の幅はさらに広がります。
ゲームには、プレイヤー自身が「選ぶ」「組み合わせる」「集める」「育てる」といった行動そのものが楽しさにつながる作品も多くあり、それらはグッズを購入した後の楽しさにもつながる要素だと考えられます。
グッズそのものだけでなく、手にした後にどのように楽しめるかも、ファンにとっての価値の一つです。
ゲームグッズ企画へ活かす3つのポイント
では、今回のインタビューから見えてきた「欲しくなる理由」を、実際の商品企画へどのように落とし込めばよいのでしょうか。
ゲームグッズを企画する際に意識したい3つのポイントを紹介します。
キャラクターだけではなく「ゲーム体験」を商品化する
まず考えたいのが、「このゲームでファンが大切にしている体験は何か」ということです。
キャラクターだけでなく、ストーリー、ゲーム内アイテム、印象的なシーン、プレイヤー自身が繰り返してきた行動などにも、商品企画のヒントがあります。
例えば、ゲーム内で印象的なアイテムを実際に手に取れる形にする、思い入れのあるシーンを飾って楽しめる商品にするなど、ゲーム内の体験を現実でどう楽しんでもらうかという発想です。
最初からアイテムを決めるのではなく、
「ファンにどのゲーム体験を持ち帰ってもらいたいか」
↓
「その体験を実現するには、どんなグッズが適しているか」
という順番で考えることで、その作品らしい企画につながります。
「そのゲームらしさ」をデザインや仕様に落とし込む
企画の方向性が見えてきたら、次に考えたいのが、そのゲームらしさを何で、どうやって表現するかです。
キャラクターのビジュアルだけでなく、ゲーム内アイテム、UI、アイコン、セリフ、イベントシーン、装備、編成など、ゲームには作品を象徴するさまざまな要素があります。
例えば、ゲーム内で何度も目にする画面をデザインに取り入れるだけでなく、装備を付け替える、好きなキャラクターを編成する、といったゲームシステムそのものをグッズの仕様へ取り入れる方法も考えられます。
ただし、どの要素を使えば「そのゲームらしい」と感じてもらえるかは、作品によって異なります。
そのため、「ファンがその作品の何に魅力を感じているのか」「プレイ中にどんな要素へ愛着を持っているのか」
を整理したうえで、デザインとして見せるのか、グッズの形状として再現するのか、遊べる仕様として取り入れるのかまで考えることがポイントです。
「買った後の楽しみ方」からグッズの仕様を考える
もう一つ、企画段階で考えておきたいのが、ファンがそのグッズを購入した後、どのように楽しむのかです。
飾る、持ち歩く、集める、並べる、組み合わせる、カスタマイズする、撮影する、SNSで共有するなど、グッズによって購入後の楽しみ方はさまざまです。
例えば、「集める」ことを楽しんでもらいたいのであれば、単純にキャラクター数を増やすだけではなく、複数そろえたときにゲーム内のチームや編成を再現できる仕様にする。
「カスタマイズする」ことを楽しんでもらいたいのであれば、キャラクターや装備などのパーツを付け替えられるようにする。
このように、「どんな商品を作るか」だけではなく、「買った人にどう遊んでもらいたいか」から仕様を考えることで、購入後まで楽しめるグッズにつながります。
ゲームファンの「欲しい!」を企画へ活かすならトランスへ
ゲームグッズを企画するうえでは、キャラクターの人気だけでなく、そのゲームならではの世界観や体験、ファンがどのように作品を楽しんでいるのかまで理解することが大切です。
ファンの「欲しい!」の背景に目を向けることで、その作品らしいグッズ企画のヒントが見えてきます。
トランスでは、ファンの想いや行動を捉える「ファン視点」と、実際にゲームを楽しむ「ゲーム好きの視点」を活かしたグッズ企画をご提案しています。
単にキャラクターのビジュアルを既存アイテムへ落とし込むのではなく、「このゲームのファンは何に心を動かされるのか」「どんな形ならゲームらしさを感じてもらえるのか」を考え、世界観やゲーム内のモチーフ、UI・システム、ファンの楽しみ方などから企画の切り口を探ります。
また、社内外から収集したトレンドやファンインサイトと、これまで培ってきたモノづくりの知見を掛け合わせ、アイテムが決まっていない企画段階から、商品企画・製造・品質管理まで一貫してサポートできることも強みです。
「定番グッズとは違う企画を考えたい」「ゲーム好きのファンに“分かってる!”と思ってもらえるグッズを作りたい」「このゲームならではの商品を一緒に考えてほしい」といった段階から、ぜひご相談ください。



