ボイスコミック・ボイスドラマの魅力／人気作品や話題作に出演の声優も紹介

ボイスコミック・ボイスドラマとは？

ボイスコミックやボイスドラマは、最近特に注目を集めている音声コンテンツです。
これらは、従来のマンガや小説の世界を音声や効果音で表現することで、より臨場感のある体験を提供しています。

具体的には、以下のような音声コンテンツがあります。

そのほか、オーディオドラマ、音声劇、サウンドドラマなどといった呼び方もあります。
いずれも、文字やイラストで描かれた物語を、音声で表現しているコンテンツを指しています。

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ボイスコミック・ボイスドラマが注目される理由

ボイスコミックやボイスドラマが注目を集めている理由はいくつか考えられます。

推し声優の演技を気軽に楽しめる

アニメやゲームで活躍する人気声優たちの演技により、作品の世界感を臨場感たっぷりに味わえるのが、ボイスコミックやボイスドラマの特徴です。
キャラクターの感情表現や、セリフの言い回しなど、文字だけでの表現に比べて声優の演技力を存分に堪能することができます。

アニメ化には至らないコンテンツを音声で楽しめる

コミックや小説がアニメ化されるためには、様々な過程を経る必要があります。
ボイスコミックやボイスドラマの方が作品化までの過程が少ないこともあり、アニメ化には至らない作品がボイスコンテンツとしてリリースされることがあります。
原作の知名度がさほど高くなくても魅力的な作品になることも多く、繰り返し味わいたい作品として長く愛されることも多いようです。

ながら聴きができる

音声だけで楽しむのが、ボイスコミックやボイスドラマの味わい方。
耳だけを集中させていれば、何か他のことをしながらでも「ながら聴き」が可能です。
オーディオブックは、忙しいビジネスパーソンが通勤の最中にながら聴きしながらスキルアップするための手段として注目されました。
同様に、移動時間や何か他のことをしながらでもマンガやドラマを楽しめるボイスコミック、ボイスドラマは、タイパ（タイムパフォーマンス）を重視したいZ世代はもちろん、忙しい現代人のあらゆる世代におすすめのコンテンツと言えるでしょう。

ボイスコミック、ボイスドラマなどの音声コンテンツは、エンターテインメントの新たな楽しみ方、新たなスタイルとして浸透していきそうです。

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ボイスコミックの人気作品3選

ボイスコミックをメインに配信する「comipo（コミポ）」で人気のボイスコミック作品を紹介します。
最新（2024年9月時点）の人気作品の中から3作品を紹介します。

花ふるコロニーロット～26歳OL、ガーデニング男子に弟子入りする～

「花ふるコロニーロット」は、都会に住む26歳のOLが、ガーデニングの世界に足を踏み入れる様子を描いたハートフルストーリーです。

主人公のなずなは製薬会社で働いていますが、日々のトラブルに疲れ気味。ある日、偶然迷い込んだ美しい庭園で、普段から「ちょっと苦手」と感じていた同期の遠野と出会います。遠野は祖母から受け継いだ庭いじりを趣味としており、その庭園は彼の愛情が注がれた素敵な空間です。

仕事でのストレスを抱えた主人公が、ガーデニングを趣味とし、花に触れることを通じて成長していく姿と、微妙な距離感の相手との恋愛模様がストーリーのキモとなっており、ハラハラしながら聴き入っているファンも多い作品です。

俺んちの小哲

「俺んちの小哲」は、一匹の猫と飼い主が繰り広げるファンタジーなラブコメディです。
大学生の一哲は、ゴミ捨て場で見つけた黒い子猫に小哲と名付け、家族として迎え入れます。
子猫と飼い主としての穏やかな暮らしの中で、一哲の想像を超えていろいろな意味で大きく成長していった小哲。1年後には魅力的な女性に変貌を遂げた小哲を前に、ドキドキの日々を送ることになる一哲。
一哲と小哲の関係が、家族から恋愛へと変わっていく過程が丁寧に描かれています。
特に、一哲の親心と恋心の間での葛藤がリアルに描かれており、読者の共感を呼びます。

純蒸パイルバンカー

こちらの舞台は、蒸気機関を元にした独自エネルギー「蒸機」が闊歩する街「蒸都」。
主人公のバンカは、事故で身体の大半が義肢になり、心臓も「蒸機」で動く女子高生。
心を閉ざして生きてきたバンカでしたが、転校先で筋金入りの「蒸機」オタク少女、ニキシーと出会ったことをきっかけに、変化していきます。

半身メカ少女という主人公のキャラクターと、蒸気機関をベースにした独自のエネルギー「蒸機」が登場するスチームパンクの世界観が魅力的です。蒸都の描写や蒸機のデザインと、蒸気の沸騰する轟音の演出も相まって、読者は物語の世界に引き込まれます。
ボイスコミックならではの世界をぜひ体験してください。

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ボイスドラマの人気作品3選

ボイスドラマCDを販売する「ポケドラ」で人気のボイスドラマ作品の中から、注目の3作品を紹介します。

ヨルノオト

「ヨルノオト」は、一日の終り、安らぎたい時に聴いてほしい、心のナイトケアをコンセプトにした作品です。
魅力的な男性キャラクターと、眠る前のひとときを部屋でふたりで過ごしているような気分を味わえます。
聴く人の心をふわりと包んで癒やすべく、全編ダミーヘッドマイクで収録。
立体的な音響をヘッドフォンで楽しむことで、まるでカレが隣にいるかのような臨場感を体感できるとして女性たちに人気です。
物語の舞台となる「夜」の雰囲気が、繊細な音響効果と詩的な表現、さらに声優の巧みな演技によって見事に表現されているのが特徴です。

Perfumer ～私の調香師～

「Perfumer ～私の調香師～」は、香りの世界を舞台にしたロマンティックな作品です。
物語は、都内にある高級香水専門店「Juste pour toi（ジュスト・プゥフ・トワ）」とその系列店「Olfactive Labo（オルファクティブ・ラボ）」を舞台に展開されます。

調香師たちは、依頼者と1対1のカウンセリングを通じて、世界に一つだけの香水を作り上げます。
常に新たな香水と、その香りにまつわるストーリーが織り成される、シリーズ作品です。

各エピソードで登場する香りのイメージが、音楽や効果音によって見事に表現されているのが魅力で、香水の香りを生配信でテストして決定するなど、さまざまな企画が実施されていることにも注目したい作品です。

君は(建前)フレンド

「君は(建前)フレンド」は、若者たちの曖昧な人間関係を描いたボイス作品です。
サークルの買い出し係を決めるじゃんけんであいこが続き、気が合うことから一緒にいることが多くなる主人公と翠。周囲からは「付き合っている」と誤解されることが多々あります。
主人公は翠のことが好きですが、告白する勇気がなく、親友としてそばにいることを選びます。

ある日、主人公は「添い寝フレンド（ソフレ）」という関係に興味を持ち、マッチングアプリに登録します。
しかし、なぜか翠がソフレになってしまい、二人の関係はさらに複雑に…。

お互いに好きかどうか曖昧な空気感が漂い、恋人同士になる前の甘酸っぱくキュンキュンした関係がボイスにより巧みに表現されています。
現代の若者たちが抱える悩みや葛藤を、新しい形式で描き出しているとして、好評を博しています。

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オーディオブックの人気作品3選

オーディオブックを配信する「audible」で人気のオーディオブック作品を紹介します。
人気作品の中から3作品を紹介します。

変な家２　〜11の間取り図〜

「変な家２　〜11の間取り図〜」は、ミステリーとホラーの要素を巧みに組み合わせた雨穴による大ヒット小説を元にした作品です。
この作品は、11の奇妙な間取りを持つ家を舞台に、そこに住む人々の不可解な行動や謎めいた出来事を描いています。

物語は、フリーライターの主人公が、不可解な11軒の家の間取り図を手に、次々と明らかになる異常な出来事を追っていく展開です。
例えば、壁の向こうから聞こえる不気味な音や、突如として姿を消す住人など、各家には独特の謎が潜んでいます。

巧みなナレーションや効果音により、いっそうミステリアスでドキドキするストーリー展開から目が（耳が）離せない人が続出し、一気読みならぬ一気聴きがよく行われているという、人気作品です。

パンとペンの事件簿

1910年、刑期を終えて出獄した堺利彦が設立した団体、「売文社」。
無実の罪で極悪人と謗られ、まともな職に就くことができない社会主義者たちのために創られたこの会社で請け負うのは、会社新聞雑誌の原稿に、慶弔文、翻訳、手紙の代筆などといった文章作成の仕事です。
社の理念は「パンとペン」。
売文社は生活費のパンを得るために、ペンで解決できるあらゆる問題を引き受けます。
ひょんなことから売文社一味と行動を共にするようになった“ぼく” は、社に舞い込む奇妙な依頼や謎を一緒に解決することになります。
世の不条理にユーモアで立ち向かった実在の人々をモチーフに描く、傑作連作短編ミステリーです。

歴史的背景を元にしたフィクションミステリーとして、社会問題をユーモアを交えながら巧みに描写しているところが魅力です。
人気俳優による飄々とした語り口も相まって、物語の世界を存分に味わうことができます。

機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく。

「機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく」は、89歳のシスターである鈴木秀子さんが、長年の経験と知識をもとに、心穏やかに生きるためのヒントを提供するエッセイです。

コロナ禍の不安や老いに対する恐れなど、現代社会で誰もが抱える悩みに対して、比べない、とらわれない、老いを恐れないことの大切さを説いています。
丁寧な言葉で紡がれたエッセイを穏やかな語り口で「聴く」ことで、新たな気づきを得られると評判の作品です。

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ボイスコミック・ボイスドラマの話題作に出演する人気声優3選

ボイスコミックやボイスドラマで現在話題作に出演している人気声優を3名紹介します。

神尾晋一郎（かみおしんいちろう）

神尾晋一郎は、柔軟な声質と高い演技力で多くのファンを魅了する声優です。
2013年（当時30歳）にアニメ「島耕作のアジア立志伝」で声優デビュー後、アニメ「あんさんぶるスターズ！！」の鬼龍紅郎役をはじめ、「ヒプノシスマイク」の毒島メイソン理鶯役など、多くの人気作品で活躍しています。

役柄に応じて声色を巧みに使い分ける能力に富み、優しく温かみのある声から、クールでシャープな声まで、幅広い演技の引き出しを持っています。こうした繊細な演技力は、マンガのコマに描かれたセリフを表現するボイスコミック、音声だけで物語を伝えるボイスドラマなどには欠かせません。
様々なキャラクターを見事に演じ分け、作品の世界観を豊かに彩ることができる声優として、さまざまな作品への出演が続いています。

市ノ瀬加那（いちのせかな）

市ノ瀬加那は、透明感のある声と、キャラクターの内面まで深く掘り下げる優れた洞察力で注目を集める声優です。
聴き手の心に響く温かみのある声質で、役柄の感情を細やかに表現する能力に長けており、特に少女キャラクターや、複雑な心境を持つキャラクターの演技に定評があります。

デビュー作は2016年に放送された「アイカツ！」シリーズの2作目「アイカツスターズ！」です。
その後、「かぐや様は告らせたい～天才たちの恋愛頭脳戦～」四条眞妃役を始め、多くのアニメに出演しました。

また2024年、第18回声優アワードにて主演声優賞を受賞しています。

梅原裕一郎（うめはらゆういちろう）

低く落ち着いた声質が魅力の梅原裕一郎。
クールでありながら内に秘めた熱い思いを表現できる声と、キャラクターの内面まで深く掘り下げる演技力に定評があります。

放送では2014年の「オレん家のフロ事情」がテレビアニメでの初レギュラーでしたが、オーディションで獲得した名前のある役は、2015年の「美男高校地球防衛部LOVE!」の由布院煙役が初めてで、翌2016年には第10回声優アワードで新人男優賞を受賞しています。

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のユージン・セブンスターク役や「あんさんぶるスターズ！」の蓮巳敬人役など、特にクールな男性キャラクターや、複雑な背景を持つキャラクターの演技に定評があり、聴き手を作品世界に引き込む力を遺憾なく発揮しています。

オーディオブックで人気のナレーター3選

オーディオブックの人気ナレーターの中から3名を紹介します。

花澤香菜（はなざわかな）

「天使の声」や「クリスタルボイス」と称されることもある透明感のある声質と繊細な感情表現で、多くのリスナーを魅了している花澤香菜。
少女から大人の女性まで幅広い年齢層のキャラクターを演じ分けることができ、特に繊細な感情描写を要する作品で真価を発揮します。
例えば、恋愛小説のナレーションでは、主人公の微妙な心の機微を丁寧に表現し、聴き手を物語の世界に引き込む魅力を持っています。
2025年放送予定のアニメ『神統記(テオゴニア)』にもメインキャストとして抜擢されて話題を呼んでいる、注目の声優・ナレーターです。

平川正三（ひらかわまさみ）

平川正三の特徴は落ち着きのある聞き取りやすい声で、アニメやゲームなどの声優としてはもちろん、物語やビジネス書などのオーディオブックでも数多くのナレーションを担当しています。

繊細な演技力が求められるアニメやボイスコミック、ボイスドラマはもちろんですが、実用的な内容のビジネス書や積極的な読解が必要な書籍などでも、すっと耳に入ってくるナレーションが高く評価されています。

けんぞう

けんぞうは、温かみのある声質と自然な語り口で、近年オーディオブック界で活躍しているナレーターです。
聴き手に寄り添い、距離感を感じさせないような穏やかな声と、日常会話のような自然な朗読スタイルが支持されています。

特に現代小説やエッセイのナレーションにおいて、まるで親しい友人が話しかけてくるような親近感を演出することができ、聴き手が物語をより身近に感じられるという評価があります。

年間20本以上のオーディオブックのナレーションを担当しており、これからも活躍のジャンルを広げてくることが考えられる、注目のナレーターです。

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音声コンテンツの未来と可能性

ボイスコミック、ボイスドラマなどの音声コンテンツは、技術の進歩と消費者のニーズの変化によって、今後もさらなる発展が期待されています。

音声表現の技術はますます進化する可能性が高く、今以上に臨場感に満ちた表現が可能になるでしょう。
また、声優、ナレーターなどの新しい才能の発掘の場としても認知されつつあります。
従来の出版や映像制作に比べ、音声コンテンツの制作はより低コストで実現可能なところも大きな魅力です。

企業はもちろん、才能ある個人やクリエイターが、自身の作品を音声コンテンツとして世に出す機会が増えていくことが考えられます。

まとめ

本記事では、ボイスコミック、ボイスドラマ、オーディオブックなど、「音声で楽しめるコンテンツ」について解説しました。

音声コンテンツは、忙しい現代人の生活に寄り添い、新しい楽しみ方を提供する魅力的なメディアであることがご理解いただけたのではないでしょうか。

トランスでは、ボイスコミックに関連する音声を使ったオリジナルグッズなど、クライアント企業のみなさまの目的に合わせた企画提案を得意としています。
オリジナルグッズをはじめとした自社の商品やサービス、プロモーションに関するお悩みをお聞かせください。
素案レベルであっても、ご相談内容に合わせて立案し、実現させることが可能です。
どうぞお気軽にご相談ください。