「推しの活躍がもっと広がりますように」「ライブ、当たってほしい!」そんな願いを胸に、神社に足を運ぶファンがじわじわ増えているのをご存じですか?
最近のオタク女子の間では、推し活の延長として神社でお祈りしたり、お守りを集めたりする“スピ活(スピリチュアル活動)”が静かなブームになっています。
そこで今回は、スピ活・推し活としての神社参拝の魅力を中心に、推し活にぴったりの神社や参拝マナー、おすすめのグッズまで幅広くご紹介します。
推しを想う気持ちに寄り添う、“スピ活”という新しい楽しみ方
スピ活とは、神社参拝やパワースポット巡りなど、見えない「気」や「ご縁」を大切にするスピリチュアルな活動のこと。
以前は一部の人の趣味という印象が強かったかもしれませんが、今では推し活と自然に結びつく行動として定着してきています。
推しの健康や成功、チケットの当選を願って神社で祈る時間は、スピ活そのもの。
しかもそれは、推しを想うと同時に、自分自身の心を落ち着けるセルフケアの時間にもなっているのです。
あわただしい毎日の中で、静かに気持ちを整えられる場所としても、神社はとても特別な存在。
推し活の延長で訪れるうちに、いつの間にかスピ活にハマっていた…なんて人も多いかもしれません。
“お願いごと=愛のかたち” 推し活と神社参拝がつながる理由
推し活女子にとって神社参拝は、すでに日常のルーティンになりつつあります。
ライブや舞台の当落発表前、何か特別なタイミングで「お願いしたい!」と思ったとき、ふと思い浮かぶのが神社なのではないでしょうか。
でも、神社に足を運ぶのは、ただ“運を上げたい”というだけではありません。
推しの幸せや活躍を願いながら、自分自身の心も整えていく。そういった気持ちのこもった時間は、まさにスピ活の本質でもあります。
手を合わせるその姿は、推しへの深い愛情の表現。誰かの成功を本気で祈るって、とっても尊いことですよね。願いを書いた絵馬も、推し活の思い出として大切に残しておきたくなります。
ぬいと行ってきた!推し活・スピ活におすすめの神社3選【東京編】
スピ活としての神社参拝は、願いごとを届けるだけでなく、推し活のひとときをより特別なものにしてくれます。
まずは、実際に足を運んだ東京都内の推し活神社からレポート!雰囲気もよくて、ぬいとの撮影も楽しいスポットばかりでした。
福徳神社

東京・日本橋にある福徳神社は、東京メトロ「三越前駅」からすぐにある、オフィス街の中にありながらも静けさと清浄な空気に包まれた神社です。
金運アップやビジネス成功を後押しすると言われ、推し活に関わるプロジェクトやイベントの成功祈願の場として多くのファンに親しまれています。
ぬい撮りもできる!車止めの小さな鳥居

鳥居のすぐそばには、車止めの小さな鳥居が!小さなぬいを置いて撮影するにはやや大きめではありますが、手に持ったり、遠近法を使ったり工夫することで可愛く撮影できそうなサイズでした。
チケット当選祈願をしている推し活女子を発見!

宝くじ当選のご利益があるとされている福徳神社。当選祈願ができるスペースでは、抽選画面を開いた状態のスマホに鈴を振り、当選祈願をしている推し活女子の姿がありました。
おみくじを結ぶスペースには、スマホを置いて撮影できるスタンドがあり、オタクや観光客に優しい設計になっていました。
チケット当選を後押しすると言われる「富籤守(とみくじまもり)」

最後に金運・宝くじ・チケット当選のご利益があるとされている「富籤守(とみくじまもり)」を購入!
社名の「福徳」にちなんで「幸福と利益が叶いますように」という願いが込められているらしく、推し活女子にも人気だそう。
東京大神宮

飯田橋駅からほど近い東京大神宮は、“東京のお伊勢さま”として親しまれる縁結びの名所。
鈴蘭をあしらったお守りやさまざまな縁結びみくじがそろい、良席祈願にも訪れたくなるスポットです。
参拝者の多くは、恋愛成就や推しとの縁を願う女子

恋愛成就だけでなく、推しとの“ご縁”を願って訪れる女子も多い東京大神宮。
この日も、アイドルとの距離が少しでも縮まることを祈って熱心に手を合わせるファンで賑わっていました。
恋愛成就や推しとのご縁に効くお守り的存在としても人気の「縁結びみくじ」

人気の「縁結びみくじ」は、木箱を振って番号札を出す昔ながらのスタイルのおみくじ。
和歌と現代語訳が添えられた一枚で、ほのかに花の香りが付いていました。
読んだ後はしおりとしても使えるそう。
3ヵ月以内に恋人ができる!?「恋みくじ」

恋みくじは可愛い和紙人形付き。相手の年齢や血液型、太陽星座など詳細が書かれていて「当たる」と評判。大吉なら3ヶ月以内に恋人ができるというジンクスもあるそうです。
皆中稲荷神社

新大久保に位置する皆中稲荷神社は、「皆中(みなあたる)」という名が示す通り、チケット当選祈願の聖地として有名。
ライブや舞台の当落発表前にファンが多く訪れる神社です。
夕方でも絶えず参拝に訪れるファンたち

行った日はお守り授与所が閉まっていた時間帯でしたが、それにもかかわらず、K-POPファンを中心にライブ当選を願う方が参拝に訪れていました。
当選祈願の絵馬がずらり!

絵馬には「○○のライブが当たりますように」といった願いがずらり。推しを想う気持ちが集まった境内は、まさに“聖地”のようでした。
ほかにもある!スピ活旅や遠征におすすめの推し活神社
遠征や旅行の合間に立ち寄れる“推し活に優しい神社”は、東京以外にもたくさんあります。
ここからは、スピ活旅としても楽しめる全国の人気スポットをご紹介します。
車折神社(京都府)

画像引用元:車折神社公式HP(https://www.kurumazakijinja.or.jp/)
芸能神社として名高い車折神社は、境内にずらりと並ぶ玉垣が有名です。
実際に芸能人が奉納した玉垣を巡る“聖地巡礼”も人気で、推しの名前を見つけて記念撮影するファンも多数。
推しの活動が成功するよう祈るには最適のスポットです。
神社自体の歴史も深く、芸能の力が集まる神聖な空気に包まれた空間は、まさにファンにとって特別な聖地です。
鳥飼八幡宮(福岡県)

画像引用元:鳥飼八幡宮公式HP(https://hachimansama.jp/)
福岡の鳥飼八幡宮は、縁結びを後押しする神社として知られています。
オリジナルの絵馬や御朱印には、アーティストとのご縁を願うファンの心が詰まっており、推し活の記念にもぴったり。
可愛らしいデザインはSNSでも話題です。
地域密着型の温かさと、現代のファン心理を反映した仕掛けが融合し、訪れるたびに新しい発見があります。
堀越神社(大阪)

画像引用元:堀越神社公式HP(https://www.horikoshijinja.or.jp/)
「一生に一度の願いを叶える」とされる堀越神社は、“ひと夢祈願”に訪れるファンに支持されています。
推しの夢が叶い、自分の夢も叶うようにと願いを込めるにはうってつけの神社です。
大阪市内のアクセスも良く、遠征のついでに訪れやすい立地も魅力。
しっかりとしたご祈願を行いたいファンにとって、心の拠り所となる存在です。
千代保稲荷神社(岐阜県)

画像引用元:千代保稲荷神社公式HP(https://www.chiyohoinari.or.jp/index.html)
「おちょぼさん」の名で親しまれる千代保稲荷神社は、商売繁盛の運気が高まるとされる神社で有名です。
推しのグッズ販売や物販成功を祈るファンに人気があり、夜市やご当地グルメも一緒に楽しめるスポットです。
参道のにぎわいはまるで縁日。参拝後に串カツを食べながら“推しトーク”をするのも、この神社ならではの楽しみ方です。
三輪神社(愛知)

画像引用元:三輪神社公式HP(https://oomiwa.or.jp/)
名古屋の三輪神社は、縁結びや開運のパワースポット。
うさぎモチーフの御朱印やカラフルな絵馬がSNS映えすると話題で、推し活女子の間でも人気を集めています。
特に春や秋の季節には、花々が彩る美しい境内と御朱印目当ての行列も見られ、フォトスポットとしても注目されています。
願いと一緒に、写真と思い出も持ち帰れる神社です。
熱田神宮(愛知)

画像引用元:熱田神宮公式HP(https://www.atsutajingu.or.jp/)
三種の神器のひとつ「草薙剣」を祀る熱田神宮は、勝運や浄化の力を持つとされ、ライブ前や大事なイベント前に訪れるファンの“パワーチャージスポット”となっています。
境内は広く静かで、深呼吸をするだけでも心が整うような感覚に包まれます。
ライブ前に気持ちを引き締める場所として、リピーターも多い神社です。
出雲大社(島根県)

画像引用元:出雲大社公式HP(https://izumooyashiro.or.jp/)
日本屈指の縁結び神社である出雲大社。推しとの“魂のご縁”を願って訪れる人も多く、スピリチュアルな体験を求めて遠方から訪れるファンも少なくありません。
出雲大社の静寂な空気と神秘的な建築は、訪れるだけで心を浄化してくれるような力を感じさせ、人生に一度は足を運びたい“推し活聖地”です。
玉前神社(千葉県)

画像引用元:玉前神社公式HP(https://www.tamasaki.org/)
女性の願いを叶える神社として有名な玉前神社は、美容運や恋愛運にも効果があるとされ、女子に絶大な支持を得ています。
月替わりの御朱印も推し活の楽しみの一つに。御朱印帳を開くたびに、そのときの願いや推しの存在が蘇るような気持ちになれるため、リピーターも多く、遠征組にも人気です。
宝満宮竈門神社(福岡)

画像引用元:宝満宮竈門神社公式HP(https://kamadojinja.or.jp/)
「鬼滅の刃」の聖地としても知られる宝満宮竈門神社は、幻想的な雰囲気と縁結びのご利益で、アニメファンや2次元推しの聖地となっています。推しとの縁を感じる神秘的な場所です。
特に夕暮れ時の境内は幻想的で、まるで物語の中に迷い込んだかのような気分になれるのも、ファンの心を惹きつける理由のひとつです。
推し活するなら覚えておきたい!神社参拝の基本マナー
スピ活として神社を訪れる際には、ご利益を願う前にまず“場への敬意”を持つことがとても大切です。
神社は神聖な空間。推しへの想いを届けるからこそ、気持ちよく祈るための基本マナーを押さえておきましょう。
鳥居の前では軽く一礼をしてからくぐるのが基本です。そして、手水舎では左手・右手・口の順に清めてから参拝へ。
慣れていないと戸惑うかもしれませんが、これも神様にご挨拶する気持ちの表れ。落ち着いて一つひとつ丁寧に行うことで、気持ちも自然と整ってきます。
また、ぬい活をする際には、撮影に夢中になりすぎてしまわないように周囲への配慮を忘れずに。
写真を撮るのはOKな場所が多いですが、他の参拝者の妨げにならないよう注意しましょう。ぬいとの記念写真も、静かな空気の中でそっと楽しむくらいがちょうどいいかもしれません。
こうしたちょっとした気遣いや姿勢が、結果的にスピ活としての“整い”にもつながります。
推しを想う心と、神様への敬意。その両方を大切にすることで、きっとより深く満ちた参拝の時間になるはずです。
推し活をもっと楽しくする神社モチーフ・神社公式グッズ

神社への参拝が推し活の一部として広まるなか、その体験をより特別なものにしてくれるのが「グッズ」の存在です。
商業グッズとしての「お守り」「絵馬」
「商業グッズ」として展開されるお守りや絵馬などは、宗教的なご祈祷を受けていない非宗教のファングッズです。
ライブ当選を願うポップなメッセージ付きの絵馬風グッズ、イラスト入りの御朱印帳風ノートなど、推しへの愛を自由に表現できるのが最大の魅力です。
こうしたグッズは、日常での“推し守り”として楽しむものであり、あくまで気持ちを込めることを大切にしたアイテムです。
ファン同士のプレゼントや、イベント会場での限定配布などにも最適で、企画の幅も広がります。
弊社「推しビジネス研究所(仮)」でも、以下のようなファン心理を反映した商業グッズの企画・製作を行っています。
アクリルお守り

チケット当選やグッズのガチャ運、プレゼント企画での当選祈願など、推し活には“願いを込めたい瞬間”がたくさんあります。そんな願掛けシーンにぴったりなのがこのアイテム。
推しに見守られているような気持ちになれるだけでなく、透明感あるアクリルにフルカラー印刷ができるため、デザインの自由度も抜群。「叶結び」の紐をあしらえば、より本格的な見た目に仕上がります。
キャラクターやメンバーごとに紐の色やデザインを変えられるのも、ファン心をくすぐるポイントです。
URL:https://www.trans.co.jp/oshiken/oshiproducts/acrylic_omamori/
ボイス入りお守り

チケット当選や良席祈願など推し活グッズとして注目のお守りに音声録画機能が搭載されたアイテムです。
お守りを押すと音声が流れます。
40秒程度の音声が録音でき、複数の音声をランダムで再生設定することも可能です。
お守りの袋部分をオリジナル印刷、または織りで表現することができます。
URL:https://www.trans.co.jp/oshiken/oshiproducts/boice_omamori/
これらはすべて「商業グッズ」であり、実際の神社とは無関係に企画・製作された非宗教的なファングッズです。宗教的なご祈祷やご利益を保証するものではありません。
神社での正式授与品
一方で、神社で授与されるお守りや絵馬、御朱印帳などは、神職によるご祈祷を受けた「正式授与品」です。
縁結びや心願成就、商売繁盛など、それぞれの神社のご祭神に基づいたご利益が込められており、神聖な意味合いを持つ大切なアイテムです。
最近では、推し活の一環として「ご祈祷済みの本物のお守りを授かりたい」と願うファンも増えています。
ただし、すべての神社でオリジナルの授与品を作れるわけではなく、実現にはハードルがあります。
例えば神社本庁に所属する神社では、商業目的や特定の人物名を前提とした授与品の製作や祈祷が不可とされている場合が多いなど、神社によっても可否が異なります。
推し活グッズに「神社っぽさ」を取り入れるときの注意点
推し活グッズに“お守り風”や“神社モチーフ”のデザインを取り入れるのは、世界観づくりとしてとても魅力的です。
そもそも、宗教的な祈祷を受けていないグッズであれば、「願掛け」や「気持ちを込めたグッズ」として非宗教的・非公式なものとして取り扱う分には問題ありません。
ただし、以下のような表現や使い方には注意が必要です。
「神社公認」「○○神社のご利益あり」など、正式授与品との誤解を招く表現は避けること
たとえ明示していなくても、「○○神社にあやかった」「ご利益がありそう」などの文言が、見る人に“神社と関係がある”と思わせてしまう可能性があります。コンテンツの公式ファングッズであることがきちんと伝わるように表現を工夫しましょう。
実在する神社名やご神体の名称を無断で使わないこと
意図せずとも、特定の宗教施設や神様の名前を使用することで、信仰上の誤解やトラブルに発展する恐れがあります。特に、神社の名を商品名やパッケージに入れる場合は、事前に確認を取るか、避けるのが無難です。
グッズを受け取るファンにとっては、「推しを想って作られた」ことが何より嬉しいポイント。だからこそ、製作する側がしっかり配慮し、気持ちのこもった“安心して楽しめるアイテム”として届けることが大切です。
まとめ
推し活と神社参拝は、心を整え、願いを託すという点でとても親和性の高い行為です。自分の想いを言葉にし、手を合わせる時間は、推しとの絆をより強く感じさせてくれます。
そして、そんな“推し活”をもっと特別なものにしてくれるのが、想いを形にするグッズの存在です。
「推しビジネス研究所(仮)」は、商業グッズとしての「お守り風アイテム」や「絵馬風グッズ」はもちろん、ご祈祷済みの正式授与品を使ったアイテム企画のご相談も承っています。
「こんなものが作れるかな?」という段階でも、まずはお気軽にお問い合わせください。
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咲楽レイ
応援する気持ちが神社参拝という行動につながり、グッズという形で残せるのは本当に素敵なことです。 推しがいることで人生が豊かになり、その想いを大切にする文化がもっと広がっていけばいいなと思います。
公開日:
株式会社トランス