【推し活研究員が行く!Vol.7】Japan Expo 2026へ!パリで探る日本発コンテンツのグッズ事情

【推し活研究員が行く!Vol.7】Japan Expo 2026へ!パリで探る日本発コンテンツのグッズ事情

2026年7月、推し活研究員の私、咲楽レイは、フランス・パリへ!

今回は、欧州最大級の日本文化イベント「Japan Expo Paris 2026(通称:JX)」をはじめ、アニメ・漫画・フィギュアショップが集まるヴォルテール通りや、学生街として知られるカルチエ・ラタン、オペラ周辺の日本人街など、パリ市内のさまざまなエリアにも足を運びました。

視察を通して見えてきたのは、漫画を「読む」、トレーディングカードで「遊ぶ」といった日本発コンテンツへの熱量と、日本とは少し異なるグッズの売られ方・楽しまれ方。

本記事では、Japan Expo 2026とパリの街で見つけたグッズ事情を紹介しながら、欧州向けのグッズ企画を考えるヒントを探っていきます!

Japan Expo 2026の開催地、パリってどんな街?

フランスの首都・パリは、歴史ある街並みや美術館、ファッションなどで知られる世界有数の観光都市です。

街の中心を流れるセーヌ川沿いには、エッフェル塔やルーヴル美術館、ノートルダム大聖堂などの名所が点在。少し足を延ばせば、街を一望できるモンマルトルの丘や、歴史あるアーケード街「パサージュ」など、エリアによって異なる街並みを楽しめます。

一方、街中には漫画やアニメ、フィギュアなどを扱うショップが集まるエリアや、日本食店・書店が並ぶ日本人街もあり、日本文化とのさまざまな接点を見ることができます。

今回の視察では、Japan Expoの会場に加え、アニメ・漫画・キャラクターコンテンツが現地でどのように受け入れられているのかを見るため、パリ市内の複数のエリアを巡りました。

それではまず、Japan Expo 2026の会場から見ていきましょう!

Japan Expo 2026を現地視察!フランスの日本発コンテンツグッズ事情

Japan Expo 2026を現地視察!フランスの日本発コンテンツの楽しまれ方

2026年に25周年を迎えた「Japan Expo Paris」。

今年はホールを1つ追加し、会場面積は史上最大となる15万5,000㎡に。Japan Expo公式Instagramによると、4日間で約22万2,000人が来場しました。

会場では、トレーディングカード、出版社・ゲーム・アニメなどの企業ブース、個人クリエイターや小規模ショップが集まるエリアなど、さまざまなゾーンが展開されていました。

企業による大規模な出展がある一方、個人クリエイターがグッズを販売する、日本のコミックマーケットにも近い雰囲気のエリアも広がっていました。

また、ライブやステージイベントのほか、ライブドローイングやアニメ主題歌のイントロクイズなど、ファン自身が参加して楽しめる企画も見られました。

「読む」「遊ぶ」で楽しむ日本発コンテンツ

「読む」「遊ぶ」で楽しむ日本発コンテンツ

Japan Expoの会場を巡って特に印象に残ったのが、漫画の存在感です。

会場にはフランスの総合エンターテインメント企業「ANKAMA」や大手出版社「Glénat」が出展し、多くの漫画が並んでいました。
なかでも「ANKAMA」のブースでは、複数作品の試し読みを収録した約200ページの冊子が無料で配布され、受け取るための長い列ができていました。作品そのものを「読む」ことへの関心の高さがうかがえます。

また、トレーディングカードも会場の大きなエリアを占めていました。カードの販売だけでなく、その場で対戦できるスペースも設けられ、スタッフから説明を受けながら実際にプレイする人の姿も多く見られました。

日本では、カードを集めてコレクションすること自体を楽しむ人も多くいますが、今回の会場では、カードを集めること以上に、対戦して「遊ぶ」ことを楽しむ姿が印象的でした。

一方、キャラクターグッズに目を向けると、フィギュアなどは多く見られたものの、日本で定番のアクリルスタンドや缶バッジ、ぬいぐるみなど、多種多様なグッズが並ぶ光景とは少し違った印象です。

漫画を「読む」、トレーディングカードで「遊ぶ」といった楽しみ方が目立つなか、作品やキャラクターへの“好き”をグッズを通じて楽しむ方法には、まだ広がる余地があるのかもしれません。

個人クリエイターから広がったJapan Expoのグッズエリア

個人クリエイターから広がったJapan Expoのグッズエリア

Japan Expoは、もともと個人クリエイターによる出展・販売が中心となって発展してきたイベントです。近年では企業の出展も増えていますが、現在も個人クリエイターや小規模ショップが集まるエリアが大きく展開されています。

そこでは、アクリルキーホルダーやコスプレ用アイテムなど、さまざまなグッズが販売されていました。

なかでも目に留まったのが、表面に樹脂加工を施した、ぷっくりと立体感のあるアクリルキーホルダー。日本でも見かける仕様ですが、複数のブースで取り入れられていたのが印象的でした。

そのほかにも、さまざまなデザインや加工を取り入れたグッズが並び、企業ブースとはまた違った商品のラインナップを見ることができました。

企業出展が広がる現在も、個人クリエイターによる販売エリアには多くのブースが並んでおり、Japan Expoが発展してきた背景を感じられるエリアとなっていました。

同じグッズでも楽しみ方が違う?現地ファンのグッズ事情

来場者を見ていると、作品のTシャツや法被、キャラクターを象徴する帽子などを身につけ、作品への“好き”をファッションに取り入れて楽しむ人が多く見られました。

また、日本でもおなじみの痛バッグや、ぬいぐるみキーホルダーをバッグにつけている人もちらほら。

ジャカルタ視察の記事でも少し触れましたが、パリで見かけた痛バッグもリュック型が多く、同じ絵柄の缶バッジで統一するのではなく、異なる絵柄を組み合わせたり、複数の作品・キャラクターのグッズをひとつのバッグにつけたりするスタイルが見られました。

こうした違いには、ファンの好みやカルチャーだけでなく、グッズの流通量や入手しやすさも関係しているのかもしれません。実際、海外では日本の公式グッズが十分には手に入りにくいという声もあり、欲しいグッズを求めて日本から取り寄せるファンもいます。

同じグッズでも、現地での手に入りやすさによって、選び方や楽しみ方は変わります。こうした購入環境まで含めてファンの行動を見ることも、海外向けのグッズ企画を考えるヒントになりそうです。

イベントの外では何が売られている?パリのアニメ・漫画・キャラクターグッズ売場を調査!

イベントの外では何が売られている?パリのアニメ・漫画・キャラクターグッズ売場を調査!

Japan Expoでは、日本発コンテンツへの高い関心とともに、漫画やフィギュア、トレーディングカードなど、日本とは少し異なるアイテムの存在感が印象に残りました。

では、イベントを離れた普段の街では、どのような商品が並んでいるのでしょうか。

パリ市内のアニメ・漫画・キャラクター関連ショップを巡ってみると、Japan Expoとも共通する傾向や、日本とは少し異なる商品のラインナップが見えてきました。

フィギュアが充実!ヴォルテール通り(Boulevard Voltaire)

フィギュアが充実!ヴォルテール通り(Boulevard Voltaire)

パリ11区のヴォルテール通り周辺には、アニメ・漫画・フィギュアなどを扱う専門店が集まっています。 複数の店舗を巡って特に印象的だったのが、フィギュアの存在感です。
日本発コンテンツのフィギュアや、中国発のブラインドフィギュアを多く扱う「ALL GEEKS」では、特殊紙にキャラクターを印刷した「Golden Ticket」と呼ばれるコレクションアイテムも販売されていました。また、「GEEK STORY」にはアメリカ発のコレクターズフィギュアが並ぶなど、日本だけでなく、さまざまな国・地域から生まれたキャラクター商品が見られました。

なかでも大規模だった「Manga Story」では、漫画を扱う店舗とフィギュアを扱う店舗が並び、店内には大量のフィギュアがずらり。

一部、ぬいぐるみやTシャツ、マグカップ、タンブラー、リュックなど、日本でもおなじみのグッズも販売されていました。

周辺にはトレーディングカード専門店もあり、目当てのカードを熱心に探す人の姿も見られました。

Japan Expoだけでなく、普段の街の売場でもフィギュアやトレーディングカードが多く見られ、日本とはグッズ売場のラインナップにも違いが感じられました。

街の書店でも漫画が充実!カルチエ・ラタン(Quartier Latin)

街の書店でも漫画が充実!カルチエ・ラタン(Quartier Latin)

パリ5区にあるカルチエ・ラタンは、大学などが集まる学生街です。漫画やアメコミ、画集などを扱う書店も点在しており、現地の売場を見て回りました。

アメコミを中心に扱う「Album Comics」では、アメリカのコミックをはじめ、日本のアニメーション作品に関連する書籍や画集なども販売されていました。店内では、本や古本、画集などをじっくりと見ている人の姿も多く見られました。

また、「MOMIE manga」では、漫画やフィギュアなどを扱う店舗のほか、漫画のみを扱う店舗も展開。日本の新しい作品だけでなく、長く親しまれている作品も数多く並んでいました。

Japan Expoだけでなく、普段の街でも漫画を手に取り、じっくり選ぶ人の姿を目にしたことで、作品そのものを「読む」文化が日常に根付いていることを改めて感じました。

キャラクターショップからフォトスポットまで!オペラ地区(Opéra)

キャラクターショップからフォトスポットまで!オペラ地区(Opéra)

パリを代表する歌劇場「オペラ・ガルニエ(パリ・オペラ座)」周辺には百貨店やショップが立ち並び、日本食店や書店などが集まるエリアもあります。

今回は、キャラクターショップや若い世代が訪れるフォトスポットなどを巡りました。

「Fioko Shop」というキャラクターショップでは、日本発の人気キャラクターや、コレクション性の高い小型フィギュアなどが並び、ブラインド形式の商品も多く見られました。アニメ・漫画だけでなく、幅広い日本のキャラクター商品が、パリの売場に並んでいました。

また、「AuraFilm」では、日本の電車や学校をイメージした空間で写真を撮影できるスポットや、韓国発の4カットフォトを楽しめるスペースも。友人同士で写真撮影を楽しむ若い女性の姿が見られました。

キャラクター商品を「集める」、写真を撮って「体験を残す」など、アニメ・漫画の専門店とはまた違った楽しみ方が見られたのも印象的でした。

海外向けのグッズを考える際には、アニメ・漫画の売場だけでなく、現地でどんな商品や体験が楽しまれているのかまで視野を広げることで、新しい企画のヒントが見つかるかもしれません。

パリ視察から考える、欧州向けグッズ企画の3つのヒント

Japan Expoとパリの街を巡って見えてきたのは、漫画を「読む」、トレーディングカードで「遊ぶ」など、日本発コンテンツを楽しむファンの姿と、日本とは異なるグッズの売られ方・楽しまれ方です。

作品やキャラクターへの“好き”がすでにあるからこそ、その熱量をどのようなグッズや体験へ広げていけるのか、まだ可能性がありそうです。

今回の視察から、欧州向けのグッズ企画を考える際に意識したいポイントを3つに整理しました。

漫画から広がる“グッズの伸びしろ”に注目

今回のパリ視察では、漫画を読む人やフィギュアを集める人、トレーディングカードを楽しむ人など、日本発コンテンツを日常的に楽しむ姿を見ることができました。

こうした様子から、グッズを広げていく土台となる、作品やキャラクターへの“好き”という気持ちは、すでにあることがうかがえます。

その熱量を起点に、「飾る」「身につける」「持ち歩く」など、現地のファンに合ったグッズの楽しみ方をどう広げていくか。そこに、海外向けグッズ企画のひとつの可能性がありそうです。

日本の“推し活グッズ”をそのまま持ち込まない

日本ではアクリルスタンドや缶バッジ、ぬいぐるみなど、さまざまな推し活グッズが定着しています。
一方、今回のパリの売場では、フィギュアやトレーディングカードなど、日本とは異なるグッズカテゴリーが目立ちました。

アニメ・漫画が好きな日本在住のフランス人に話を聞いたところ、「フランスと日本ではグッズのラインナップが大きく異なる」との声も。同じアイテムでも、国によって馴染みの度合いや受け止められ方が異なることがうかがえます。

だからこそ、「日本で売れているから」という理由だけで商品を選ぶのではなく、現地のファンが何を手に取り、どのように作品やキャラクターを楽しんでいるのかを知ったうえで、アイテムやデザインを考えることが大切です。

アニメ・漫画の売場だけじゃない!現地トレンドから企画のヒントを探る

新しいグッズのヒントは、アニメ・漫画ショップの中だけにあるとは限りません。

キャラクターショップやフォトスポット、ローカルの雑貨屋さんなど、現地の若い世代が訪れる場所にも目を向けることで、グッズ企画に活かせるアイデアが見つかることがあります。

「現地で何が売れているか」だけでなく、「何をかわいいと思うのか」「どんな体験を楽しんでいるのか」まで見る。

こうしたリサーチが、現地のファンに合ったグッズを考えるヒントになりそうです。

まとめ

今回は、Japan Expo 2026をはじめ、ヴォルテール通りやカルチエ・ラタン、オペラ周辺などを巡り、パリでの日本発コンテンツの楽しまれ方やグッズ事情を調査しました。

現地で特に印象的だったのは、漫画を「読む」文化の強さと、フィギュアやトレーディングカードの存在感です。

一方で、作品やキャラクターへの“好き”という熱量に対して、グッズを通じた楽しみ方には、まだ広がる余地も感じられました。

すでに作品やキャラクターを好きなファンがいるからこそ、その“好き”をどのような商品や楽しみ方へ広げていくのか。今回の視察を通して、海外向けグッズ企画の可能性を感じました。

トランスでは、国内外のトレンドや現地の市場・ファンのニーズをリサーチしながら、ターゲットや展開地域に合わせたオリジナルグッズの企画・製作をご提案しています。

「海外向けにどんなグッズをつくればいいかわからない」「現地のファンやトレンドを踏まえて企画したい」など、海外向けのグッズ企画・製作をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。

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株式会社トランス

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