[TRend COLOR STORY. ]
Cobalt Aqua marine Cyan【群青】

アパレルやコスメ、インテリアなど、ファッション関連から発信される「今シーズンのトレンドカラー」。実は、何シーズンも前に海外の専門機関が定めていて、それが世界中で展開されているんです。「TREND COLOR STORY. 」は、世の中の経済活動や人々のメンタルとも密接に関わってくる「トレンドカラー」について、分かりやすくご紹介するシリーズです。

「TREND COLOR STORY.」第5回は、 2018年トレンドカラーのひとつ、
果てしない自由と精神の解放をイメージする「コバルトブルー」をご紹介いたします。

2018年の春夏の流行「コバルトブルー」ってどんな感じ?旬の配色は?

ベースカラーとしてもアクセントカラーとしても重要カラーに。
アパレルだけでなく、服飾雑貨にも登場!

2018年の春夏は、既製概念や作られた枠にとらわれずに個々の自由な精神を尊重し、コミュニケーションをしてゆくことがベースのシーズン。快適で、合理的、地に足を付けて生きる糧を求めるリアルライフが根底にあります。まさしく「青色」の性格である平和、冷静、コミュニケーション、大空や大海そして宇宙など果てしない自由と合致します。「青色」は、今シーズンを表現する重要なカラーといえます。特に、軽快で爽快感のある色調に注目です。

コバルトブルーが与える心理効果

コバルトブルーが好きな人の性格って? 向いている職業は何?

常に冷静で落ち着いて行動する理知的な人

自分の内側に深く冷静に入ってゆく内向的な面を持ち合わせ、冷静で衝動にかられた行動はしない人が多いです。平和的で穏やかに見えますが、反面、自分の主張を相手に伝えられずストレスが溜まりやすいという欠点もあります。しかし、志が高くまじめに自己探求を目指して、精神的な成長のために努力してゆく知性的な人です。

空想力や想像力に長け、執筆や芸術文化的な職業に才能を発揮する

文化的才能や芸術的才能に恵まれた人が多いようです。基本的には凄くまじめで、言葉を飾らないまっすぐな人で、やもすると保守的にになりがちです。また、規律を守ることへの自制心も強く働くことがあります。そんな特性を生かした職業に就くことが自己の能力を発揮することになります。

(適職)作家、画家、Webデザイナー、編集者、教師、弁護士、アナウンサーなど

コバルトブルーと表現の関係? ゴッホが、ピカソが・・・

ゴッホ「夜のカフェテラス」の夜空は、なぜ黒色ではなく青色?


1888年制作
クレラ―・ミュラー美術館所蔵

フィンセント・ファン・ゴッホにより、1888年9月半ばに南仏で描かれた代表作。旧市街のプラス・デュ・フォルム広場に面したカフェ。モデルのカフェは現存しています。
しかし、ゴッホは何故、夜の空を黒色ではなく青色で表現したのでしょうか?この青色こそが重要な意味を持つことが、ゴッホの妹宛の手紙で語られていました。
(一部抜粋)「星が散りばめられた青い空の下の道が暗がりへ続くように、暗い青や菫色、そして緑色の木が配されている。(中略)この夜の絵には黒色を一切使用していない。(中略)型にはまった夜の青白いライトから小さなキャンドルさえもリッチに変える唯一の方法なのである」
つまり、ゴッホが美しいと感じた夜のカフェテラスの情景を心に感じるまま表現をする上で、夜空の「青色」が象徴だったのかもしれません。

ピカソ「青の時代」の表現していることって何?

世界中の誰もが知っている画家のピカソ。でも彼の多くの作品の変遷は意外と知らないのでは?!20代の頃、親友の自殺を契機にピカソは「青色」を基調とした暗く悲哀に満ちた作品を描きました。「青色」で表現したのは「死」「苦悩」「絶望」「貧困」「悲惨」「社会から見捨てられた人たち」です。親友の死は彼にすごく大きなショックを与え、そのショックをキャンバスにぶつけたのかもしれません。
この「青の時代」の代表作の自画像には、人生の厳しさや、深い悲しみを抱えた彼の精神状態が表現されています。

国内外にあったコバルトブルーの絶景=パワースポット

「青の洞窟」などの絶景は奇跡の産物。自然の芸術作品そのもの

国内外に太古より存在する「青の絶景」は、美しいだけでなく人々の信仰の対象、パワースポットとしても敬われてきました。水の透明度、白い底、光が入る開口部、美しい空気などなど、偶然の重なり合いが奇跡の「青色」を完成させました。また、人工的につくられた「青色の街」なども存在しています。現在でも心の浄化や精神の安定を求め、多くの人が訪れています。心の解放効果のある「青色」と出会いに旅することもいいかもです。
代表的な、スポットをご紹介しましょう。

日本古来のコバルトブルーとはどんな色?

日本のポピュラーな深い青色と言えば「藍」

現在にも存在する藍染めは、江戸時代に盛んに行われていたタデ藍を発酵させて、藍玉を作り染色するものが中心ですが、それ以前、万葉集にも登場する藍染めは上記とは異なるらしいのです。
そもそもタデ藍は、遣唐使が大陸より持ち帰ったと伝えられていて、平安時代には存在していないことになります。古来の藍色は、日本原産の山藍によって染色されていたらしいです。
藍布は、消臭効果、抗菌効果、防虫効果があり、日本人の生活に根付いた色だったのですね!

●留紺(とめこん)
非常に濃い紺色。「色が留(とど)まった紺」。
もうこれ以上は濃くならない紺の意味。冬の静けさを思わせる深く美しい色。
●深縹(こきはなだ)
藍染の中で最も濃く深く紫味をおびた色。「縹色(はなだいろ)」の系統で、
平安~鎌倉時代にかけて男物の衣裳として流行した。
●瑠璃(るりいろ)
やや紫味を帯びた鮮やかな青色。半貴石の瑠璃(=ラピスラズリ)の色が由来。ラピスラズリを粉砕し精製した顔料は、ウルトラマリンと言われ、主にペルシャで産出され、中国を経由して日本に渡ってきた。
●青藍(せいらん)
紫味を含んだ暗い青色。藍染の藍色の中で彩度が最も高い色。
明治時代以降の新しい色名。
●群青(ぐんじょう)
日本画材の岩絵の具「群青」に由来。紫味がかった深い青色。日本画に欠かせない色。桃山時代の障壁画、江戸時代の琳派の屏風絵などに使われる。

コバルトブルーと歴史的な食器の深い関係とは?

「ホテル・リッツ・カールトン」ブルーゴブレット

かつて「ザ・ダイニング・ルーム」のチェコ製シャンデリアに合わせてワーナー氏がオーダーしたブルーガラスにライオンと王冠ロゴを配したゴブレットは、現在もホテルの象徴の逸品となっています。

ゴブレットのロゴの歴史は、ボストンにホテルがオープンした時まで遡ります。パリの「ホテル・リッツ」とロンドンの「カールトン・ホテル」の名をとり、北米に「ザ・リッツ・カールトン・マネージメント・カンパニー」が設立され、その際のスポンサー会社のロゴマークであるライオンとイギリス王室のシンボルである王冠を組み合わせホテルのロゴは完成しました。
また、ゴブレットのブルーの色にも謂れがあり、当時ヨーロッパより輸入された窓ガラスが、ボストンの空気に触れ、ブルーに変色したことが基になっています。ブルーの輸入品ガラスを買えるほどの財産を所有しているというステイタスの色なのです。

ロイヤル・コペンハーゲンのブルーのルーツは日本?!

日本国内でも有名なデンマークの陶磁器メーカー「ロイヤル・コペンハーゲン(Royal Copenhagen)」。絵付けは全て職人さんたちの手描きです。
古くから日本の「古伊万里」染付の影響を受けており、コバルトブルーの絵柄が特徴です。
1868年から制作されているブルーパターンの「ブルーフル―テッド」はベストセラー。
また、毎年限定販売される「イヤープレート」は、多くのコレクターを有しています。

コバルトブルーパッケージにはロングセラー商品が多いって本当?!

代表的なロングセラーは四半世紀以上に渡って愛されています

幼少期から誰でも必ず手にした「青色パッケージ」のアイテムたち。日本のマーケットを形成してきたと言っても過言ではありません。
広告領域の「青色」イメージは、爽やか、誠実、知的。また、海水を象徴する色なので、冷たさ、潔癖さを連想させ、自律神経を緩和して興奮を鎮めたり、精神的なストレスを軽減する効果があるといわれています。そう考えると、ロングセラーの各製品にピッタリの「青パッケージ」だったようです。
多分、これから先も日本国民に愛されてゆくに違いありませんネ。

コバルトブルーのお守り2種!!

青い眼の形のトルコのお守り「ナザール・ボンジュウ」

トルコに旅した人であれば絶対に目にしたことがあるガラスでできた「青い眼」。
代表的なトルコのお土産品のひとつですが、実はお守りなのです。
青いガラスに真ん中から青、水色、白を使って目玉を表現しています。
このお守りを身に着けたり、家の玄関の外に取り付けることで、「邪視から災いをはねのける」とされています。中近東ではハムサ、ギリシャやヨーロッパではイーブルアイとよばれているそうですよ。

パリ(フランス)奇跡の教会にはコバルトブルーのメダルを求め 世界中のクリスチャンが集合!

有名な百貨店やカフェが多く、必ずパリ観光で訪れる7区。その界隈に世界中からクリスチャンが集まる「ノートルダム・ドゥラ・メダイユ・ミラキュルーズ教会」はあります。
かつて、1830年にパリでコレラが流行しました。その際、修道女カタリナ・ラブレは、マリア様のお告げ「人々のために心をこめてメダルを作りなさい」を受け、メダルを作製し人々に配りました。そこで奇跡が起き、人々のコレラが治ってしまいました。
以来、世界中からこのメダルを求めてクリスチャンが訪れるようになったそうです。

直径2cmほどのチャームには、表にマリア像とフランス語で「原罪なくして宿り給いし聖マリア、御身により頼み奉る我らのために祈り給え」の意の文字が刻印され、裏には「M」=マリアの頭文字、「I」=無原罪の頭文字、「12の星」=教会のシンボル、「右のハート」=苦しみの剣で刺されたマリアの心、「左」=イエスの聖心が刻印されています。

さて今回の「コバルトブルー」いかがでしたか。
「コバルトブルー」には、面白い歴史的背景やストーリがありましたね。国内外にコバルトブルーに関連した絶景やアイテムが沢山ありました。日本の藍から影響を受け、使用されされていた歴史のあるアイテムもありました。2018年春夏のトレンドカラーとしてはとても重要なカラーです。色の性質や個性を知って、ビジネスやファッション、インテリアなどに効果的に活用してみましょう。

次回の「 Trend COLOR STORY. 」 シリーズでは、2018年トレンドカラー第6弾として、「ヌードカラー」のストーリーをお届けいたします。お楽しみに。

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